usa_7.htm
(c)nemaki-neko created 1998/10/12 updated 1999/03/29
アメリカ−単位・規格
アメリカで、言葉と並んで戸惑うことがある。
ヨーロッパでは、ほとんどの国がメートル法に移行しているというのに、インチとかマイルとかポンドとか・・・。
お前ら、世界標準のメートル法を使えよっ!
まぁ、売ってる商品を見ると、さすがに、メートル法での単位も併記してあることが多いようだが・・・。
【長さ・距離】
- 1インチ = 約
2.54 cm
「インチ」は、フロッピー(3.5インチや、5.25インチ)、ストックフォーム(コンピュータ用のプリンタの連続用紙、9インチや、15インチ)、CDが普及する前の音楽レコード(7インチ、12インチ)等で、案外なじみがある。
実用レベルでは、「12インチ = 30 cm」「1インチ = 2.5
cm」と思っていれば大体は合ってる。
- 1フィート = 12インチ = 約
30.48 cm
1ヤード = 3フィート = 約 91.4 cm
どうして、12倍とか、3倍とか、ややこしいの?
- 1マイル = 約
1.609 km
計算してみると、1マイル=約63346.45
インチということになる。
つまり、「マイル」というのは、「インチ」で割り切れない、別系統の単位のようである。
このへん、メートル法が当たり前の人にとっては、いんちきくさくて参る(駄洒落)。
どうも「長さ」(静止していて目で見渡せるもの)と「距離」(移動してわかるもの)は、こちらの感覚では、違うものらしい。
【重さ】
- 1オンス(oz.) = 約
28.35 g
同じ「オンス」でも、「fl oz.」となると、体積の単位になり、約29.5
ml(?)
- 1ポンド(lb.) = 16オンス = 約
454g
どうして「lb.」と書いて「pound」と読めるのかは謎。
【体積】
- 1ガロン = 約
3.785 リットル
- 1クォート = 1/4
ガロン = 約 0.946 リットル
- 1パイント = 1/8
ガロン(?) = 約 0.473 リットル
このへんになると、わけがわからないので、私は併記のメートル法表記のほうしか見ていない。
その上、同じ呼び方の単位でも、アメリカとイギリスでは、また容量が違うらしい。
【温度】
- 華氏(F)→摂氏(C) C=(F-32)*5/9
- 摂氏(C)→華氏(F) F=C*9/5+32
天気予報を見てて、70度、80度、90度、100度・・・などと出てくると、面食らう。
「摂氏」が「水の氷点が 0 度、沸点が 100
度」という定義なのに対して、「華氏」はどういう定義なのだろうと、PCにインストールされている辞書ソフトの国語辞典部門で「華氏」をひいてみると、「水の氷点が
32 度、沸点が 212
度」とある。おいおい、一体、元々そういう定義なのか? たしかに、そうだとすれば、摂氏・華氏間の変換が、整数だけでできる説明はつくが、32 と 212
という数字に、どういう根拠があるのだろう。
ちなみに、華氏 100 度が、摂氏で約 37.8
度で、1つの目安として「人間の体温は、平熱で華氏
98度 くらい、100度だと高熱を出している」と覚えている。
8月、9月は、気温が 100
度を超す日もあった。サンディエゴは、緯度としては鹿児島と同じくらい。カリフォルニアはほとんど雨が降らず、湿度が低いので、日本での同じ温度の場合よりも過ごしやすいそうであるが、私は北海道の人間なので、暑さに相当まいったことには変わりがない。
【日付と時刻】
- 1年 = 365日
or 366日
- 1年 = 12か月
- 1か月 = 28〜31日
- 1週 = 7日
- 1日 = 24時間
- 1時間 = 60分
- 1分 = 60秒
このへんは、さすがにアメリカ独自の単位は使っていない。
もし時間の単位が違っていたとしたら、とても生活していけないだろう。
ただし、日付の表記のしかたは違う。
日本では、YY MM DD(年月日の順)が普通であるが、アメリカでは、MM
DD YY が普通である。
コンピュータのデータの内部形式まで、MM
DD YY の順で持っていることが多いので、ソートする時に不便だろうなぁと思う。
なお、「月」については、数字で書くことは少なく、「September
08, 1998」 とか、「August 09, 1998」といった表記になる。数字にすると、どちらが月で、どちらが日だか、わからなくなるからではないかと思う。
ちなみに、イギリス式では、DD MM YY
の順が普通であるらしい。
Windows95
のコントロールパネルの「地域」で、各地域の日付表示形式を一通り見てみたところ、「YYMMDD」か「DDMMYY」の国は多いが、「MMDDYY」は、USA以外には見当たらなかった。
【乾電池】
- 単1 = D
size
- 単2 = C
size
- 単3 = AA
size
- 単4 = AAA
size
- 単5 = N
size
日本、アメリカ以外の国では、どういう言い方をするのか知らないが、日本の言い方のほうがわかりやすいと思う。
【用紙のサイズ】
- こちらでは、レターサイズ(8.5インチ×11インチ)が一般的である。日本のA4サイズに近いが、幅は少し広く、高さは少し低い。
なお、Microsoft Word 97
日本語版のヘルプファイルの「WORDの他国語機能」という項目を見たら、
「米国では、ほとんどの文書に
8.5 × 11 インチ (レター)
の用紙サイズを使用しますが、他の大部分の国では
A4 を使用します。」
と書いてあった。これまた、アメリカだけが特殊、というパターンらしい。
- バインダーにファイルする時のパンチ穴も、3つ穴なのだが、これも、アメリカ特有なのだろうか?
【POS用バーコード】
- アメリカ ・・・ UPC(12桁、6桁)
- ヨーロッパ、日本 ・・・ EAN,JAN(13桁、8桁)
これまた、アメリカだけが規格が違うものの例である。
これには、もともとアメリカで始まった、POSバーコードについて、世界的に広げていくには、桁数が足りなくなるため、規格を拡張した、という背景があったらしい。
事情はどうであれ、アメリカだけ規格が違っているために、仕事上で面倒が増えている部分があるので、UPCは嫌いである。
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