2月6日(金)
グランドキャニオンを去る
とうとうグランドキャニオンを去らなければならない日になってしまった。 荷物をまとめ、チェックアウトする。 インディアンのおじさんとも、これでお別れだ。

この日の予定・・・ 夜に、最寄りの街(フラグスタッフ) から鉄道(アムトラック)の寝台車に乗ってロスに向かうのだが、 フラグスタッフへ行く前に、その途中、グランドキャニオン近くにある "ツシヤン村" に立ち寄ることにしていた。


交通手段
(今さらながら)グランドキャニオンへ出入りする際の交通手段を何種類かご紹介しておこう。
※各料金や運行ダイヤなどの正確なデータについては再確認中です。 ここにある情報はおおまかな参考程度としておいて下さい。

路線バス (ナパホピ・ツアー・バス)
■区間 : フラグスタッフ〜グランドキャニオン(サウスリム村)間
途中、ウィリアムズ・ツシヤン村にも停車する。
■料金 :
■ダイヤ :
<朝> フラグスタッフ → グランドキャニオン
<夕> フラグスタッフ ← グランドキャニオン
夏は朝夕それぞれ1往復するらしい。
■備考 : フラグスタッフはアムトラック(長距離鉄道)も停車する、わりと大きな街。

グランドキャニオン鉄道
■区間 : ウイリアムズ〜グランドキャニオン(サウスリム村)間
■料金 :
■ダイヤ :
<午前> ウイリアムズ → グランドキャニオン
<午後> ウイリアムズ ← グランドキャニオン
■備考 : ただしウイリアムズへ行くこと自体がめんどくさい。 グレイハウンド(長距離バス)は停車する。 効率的な移動手段というよりは、観光目的とわりきって利用すべし。 この旅行記の2月1日編でも詳しくレポートしてますんで、よろしければご参考に。

エアポート・シャトル
■区間 : グランドキャニオン空港〜ツシヤン村〜グランドキャニオン(サウスリム村)
■料金 :
■ダイヤ :上記ルートを1時間周期で巡回
■備考 : 飛行機でキャニオンへ行く人は利用することになるだろう。 サウスリム村〜ツシヤン村の往復に利用してもよいかもしれない。


シャトルに乗る
ブライトエンジェル・ロッジ前から、エアポート巡回シャトルを利用して、 ツシヤン村へ行くことにする。 そこで時間をつぶして、夕方のナパホピ・バスでフラッグスタッフに向かうという計画。

シャトルを待つ間、 波留子は 「グランドキャニオン見納めしなくていい?」と聞いてきたが、 あきぼんはグランドキャニオンは十分堪能したと思っていたので、 「それは無用。」と答えた。

やってきたエアポート巡回シャトルは、白いワゴン車。 針葉樹林の中をしばらく走る。 グランドキャニオンを去る車中、「やっぱりグランドキャニオン見納めしとけばよかった」と少し後悔。 やがてツシヤン村に到着。 客は僕ら2人だけだったので、降りるときになんとなくチップを1ドル渡すと 運転手さんはかなりニコニコ顔になって 『よい旅を』 と握手してくれた。 慣例化している感のあるチップで、 ここまでのコミュニケーションができたのがうれしかった。

ツシヤン村
さてこのツシヤン村は埃っぽい小さな村。 村といっても生活感があるわけでもなく、 グランドキャニオンへ行く道の手前にある、中継点といった感じ。 これといって面白味のない小さな街で、ここに丸一日費やすのは 失敗だった。 "グランドキャニオンを去る" というネガティブな気分もあって、非常に切ない思いにかられる。

ここに何があるかというと、 まず後述のIMAX(アイマックス)シアター。 ←これがこの村に立ち寄った目的。 その他、観光案内所やお土産屋さんなどもあったが、 オフシーズンなのでほとんど閉まっていた。 あとはホテルが数件。 ヘリコプターツアーの発着場もこの村にあるらしい。

スーパーと御食事処も数件あった。 IMAXシアター向かいのピザ屋で昼食。ここのは結構おいしかった。 ピザを注文するとき、 レジの横にチップ用の箱(コンビニとかにある募金箱みたいな感じ) が置かれていた。 一種のコミュニケーション手段であるチップが、 かなりシステマチック(?)にされている感じがして変な気がした ・・・これはこれでおもしろいとは思ったが。

IMAX(アイマックス)シアター
■上映時間 : (1時間だか1時間半おきに上映している)
■料金 :
グランドキャニオン映像を迫力ある大画面で見せる映画館。

座席が動くというわけではないのに、 超巨大なスクリーンに投影しているという視覚効果だけで、 十分な臨場感が出ていたのでちょっと驚いた。 各時代のボートで急流を下るシーンが続き、すごい迫力で、マジで酔いそうになった。 昨日グランドキャニオンで会った兄ちゃんが、ラフティング (小型手漕ぎ船による急流下り) したいと言っていたが、波留子は 「勘弁して欲しい」 と思ったようだ。

IMAXシアターの総合的な感想としては、 「時間があるならば見ておいて損はない。」 といったところか。 本物のキャニオンを見る前の予習として利用するのがいいように思った。

映画の後、シアター内のファーストフード店でドリンクを飲みながら、本記をまとめる。 フラッグスタッフ行きのバスが来るまでまだ時間が結構ある。

ここで、日本にはじめて国際電話をかけた。 クレジット会社のサービスを利用。 日本時間は土曜日の朝8時半。 あきぼん・波留子それぞれの実家に旅の無事を報告しておいた。 波留子の実家では、母が眠そうな声で出た。父はゴルフで不在。 あきぼんも実家に電話すると、妹がうらやましがっていた。


おまけ・グランドキャニオンでやりのこしたこと

空から眺める
ヘリコプターやセスナで、グランドキャニオン上空を飛行するツアーは現地でもいろいろある。 現地まで行かないでも、ラスベガス発着のツアーも結構あるようだ。 ただ、僕らは歩いて谷底まで降りることにしていたため、 はじめから全てを見渡せてしまう飛行ツアーを利用するのはなるべく避けていた(ドラゴンクエストのような冒険旅行型ゲームでも、"飛行" は最後の手段である)。 で、それで満足できたため、結局飛行ツアーには参加しなかった。

ラバに乗る
グランドキャニオンといえばラバ(ミュールmule)である(?)。 乗らなかったが、十分目にした。 これに乗って谷底まで降りるのも魅力だが、 ツアーの場合、好きなところで立ち止まったり、納得行くまで写真をとれないのが難点か。

ラフティング
コロラド急流下りツアー。 いろいろな会社が企画しているようだが、夏のみ。 みんなでボートを漕いで、キャンプしながらグランドキャニオンを通過する。 数日間以上におよぶ長いツアーなので、日本から参加するにはスケジュール的に難しいかも。


バスに乗ってフラグスタッフへ


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Written by. Akibon