2月1日(日)朝
アリゾナ州 ウィリアムズの街にて

朝6時半にホテルのレストランでパンと卵とベーコンとソーセージの
アメリカの典型的な(?)朝食をとる。ホテルには他に東洋人(中国人?)
の団体も宿泊していた。
7時くらいにはチェックアウトして、徒歩で "GRAND CANYON RAILWAY" 
のWilliams駅を目指す。天気は良いもの、ロスとは全然違って寒い!
日本の2月よりも寒い気がする。

駅の場所がわからないので、なんの根拠も無くなんとなく建物のある
方へ歩いていく。が、やはり途中で不安になり、通り掛かりのホテル
で道をたずねる。
今歩いてる道をまっすぐでよかった。ホテルのオヤジに『GCRのチ
ケットは持ってるか?』とたずねられる。この街の主なホテルでは、
おそらくどこでもGCRのチケットが購入できるようだ。

ウィリアムズは "グランドキャニオンへの入口の街" という以外には、
これといって何もなく、しかも "グランドキャニオンへの入口の街"
としては隣り町のフラッグスタッフの方が大きくてメジャーだ。
そこでこの "GCR" が町興しの目玉となっている・・そんな印象を
持った。朝早かったためか、町そのものは結構寂しい感じがした。

ほどなくして "GRAND CANYON RAILWAY" のWILLIAMS駅に到着。
ホームには朝早くから列車がスタンバイされていた。残念ながら機関
士が石炭やら薪やらをくべて走る、昔のタイプの蒸気機関車ではなか
った。
(機関車のことはよくわからないが、その内写真でも見ていただこう。)
その列車と平行に、馬を走らせてる人が見える。
昔の蒸気機関車の実物も置かれている。そばまで行くとでかい。

駅は朝7時半オープン。国内から電話で予約しておいたので予約番号
を告げて無事発券してもらう。出発は9時半くらいだから、その間駅
をブラブラする。
ちなみにGCRは、ウィリアムズ〜GC間を1日1往復する。朝の便
でGCへ行き、午後3時すぎの便で帰ってくる。僕らが利用するのは
"行き" だけの片道だ。チケットはデフォルトで "往復券" みたいなの
で、購入の際は "ROUNDTRIP" なのか "ONE-WAY" なのかハッキリ告
げるべきだ。
冬季間は土日中心の運行なので、僕らはわざわざ日曜日にあたるよう、
旅行日程を調整してきた。(なお、夏は毎日運行らしい。)

この辺から、観光写真とりまくってた。あんまし写真とりまくってる
と、日本人観光客丸出しかな〜? と思ってたが、他のアメリカ人の
皆さんも結構で写真とってた。お互いにシャッターをお願いしあった
りするのにも、ちょっとした旅行の楽しみを感じたるする。

駅舎はお土産屋さんになってるし、無料の博物館もある。1901年に開
通したというこの鉄道についての、ちょっとした展示物が見られる。
売店では絵葉書等が買えるし、GCR特製ラベルのミネラルウォーター
とコカコーラが売られている。

おみやげ屋の店員のおばさんに何やら話し掛けられるが、何を言って
るのかわからずに「???」な顔をしてると
「NO English?」と聞くかれた。
「Sorry」と答えると
『あら、気にしなくていいのよ。私もあなたたちの言葉は話せないし』
みたいことを言ってフォローしてくれてたたようだ。"Sorry"という言
葉は、日本語の軽い「すいません」以上に「申し訳ない」というニュ
アンスが強いのかもしれない。旅行中、そういうケースが何度かあった。
こちらが軽い感じで「Sorry」というと必ずと言ってよいほど、
『いえいえ、あなたたちは別に悪くないよ』といった返事が返ってくる。
ちょっと "謝りすぎ" なのかもしれない。

まだ列車には乗り込めないので、ホームのベンチに座ってすごす。
ホームはとくに高くなっておらず、地面の高さなので余計に列車が巨大
に見える。
また、ホームには100年前の衣装を身につけた、車掌、保安官、ごろつ
きカウボーイなどが数名うろうろして、開通当時の雰囲気を醸し出して
いた。

出発時間が近づくにつれて、どこからともなく観光客が集まり出してきた。

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関連リンク
GRAND CANYON RAILWAY のホームページ


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