◎8月16日(9日目)
イエローストーン国立公園〜I−80〜ウェンドーバー
●砂漠の中であわやガス欠に
朝は6時に起床。朝食を済ませ、7時15分には出発といういつもにないすばやさ。勿論、子供達はそのまま寝続ける。今日は一日走り続ける予定であったが、途中で唯一見逃したウェストサム・ベイシンというイエローストーンレイク湖畔の温泉群を訪れる。温泉が朝日に映えとてもきれいであった。
その後は、延々と走り続けるのみ。途中、給油と2回のトイレ休憩、食料の買出しの計1時間を除き、朝8時半から夜の7時半まで一人で運転を続けた。ティートン国立公園を再び通り、ティートン山脈越え。アイダホ・フォール過ぎてからは、インターステート15号をひた走る。強風が吹き荒れ、制限時速の75マイル(120キロ)を保つのは、大変緊張を強いられる。
ソルトレークシティからは、インターステート80号で、ユタ州を西に横断する。ソルトレーク湖畔を抜け、グレート・ソルトレーク砂漠を横断する。風も止み、クルーズコントロールを75マイルにセットして快適なドライブを続ける。ところが、ふと燃料計に目をやるとほとんど空に近い。目的地のネバダ州との州境の町ウェンドオーバーまではあと50マイル。なんとソルトレークシティ以西約100マイル区間でガソリンステーションが皆無。ガス欠を恐れ、ひやひや運転。砂漠の真中でのガス欠は、ウェンドオーバーまでヒッチハイクを意味する。98年夏のアラスカ旅行で、人里はなれた場所でモーターホームが故障し、100マイルをヒッチハイクした悪夢を思い出す。
今回はなんとか無事に目的地に辿り着いた。今日の宿泊地は、ウェンドオーバーのKOAキャンプ場。着いてみてびっくり。ウェンドオーバー市はラスベガスを小さくしたようなカジノの町で、KOAはカジノホテルに併設。チェックインすると、カジノの優待券までくれた。キャンプ場はKOAだけあって一応の設備はあるが、あとはただのグランドに近く、何の風情もない。
カジノの魅力はあるが、明日の600マイルの旅を考え、今回は断念。夕食は、買出しの成果の分厚いステーキディナーという豪華版。昨夜とは大違い。