◎8月15日(8日目)
イエローストーン国立公園
●キャニオン・カントリー
今日は今回の旅で初めて、朝をのんびりと過ごす。8:00に起床し、洗濯・シャワー。大きなキャンプ場にしては、洗濯の設備が少ない。お陰で、待ち時間が30分。大変な混雑で、洗濯機の順番どりも真剣そのもの。その後、1時間半かけて、洗濯・乾燥。しめて2ドル50セント。それから子供達を起こし、ブランチを終えたのは正午であった。
今日は、朝ゆっくりしていたので、他のキャンパーを観察する余裕があった。通常、キャンプは小さな子供づれか、年金生活の老人が多いが、ここは米国最大の観光地の一つであり、色々な家族構成が見られる。ドイツ語と思しき、外国語も聞いた。また、今回初めて、アウトドアがあまり得意でない香港系中国人の姿も見かけた。さすがにキャンプ場では、日本人には一人も出会わない。このRVパークでは、28フィート級のクラスCと、乗用車を牽引した巨大なクラスAのモーターホームが主体。ナンバープレートも、全米各地のものがみられる。やはり、1週間とかの長期滞在が主体と思われる。
今日の予定は、最後に残ったキャニオン・カントリーを訪問。まずは、南端に位置するマッド・ボルケーノを見学。泥沼がぐつぐつと煮えている異様な光景だ。1キロのトレイルを1周。似たような沼や温泉の数々。
1昨日、昨日とバイソンに出会ったヘイデン・バレーを通る。今日は昼間なのでいないのかと思いきや、いたるところで歩きまわっている。車をとめるとすぐ目の前をバイソンが通過。超アップの写真が撮れた。彼らは悠然と道路も横断している。バイソンの見学と彼らの横断待ちで、ここはいつも渋滞だ。
今日の目的地、イエローストーン大峡谷では、ロウアー滝とアッパー滝の2つを短いトレイルを歩きながら見学。昨日のタワー滝ほどの高さはないが、水量は多い。イエローストーンの名前はこの大峡谷から来ている。峡谷の両岸は確かに黄色だ。これは硫黄によって染まったとのこと。今日最後に訪れたのは、アーティスト・ポイント。その名に違わず、ロウアー滝と峡谷が本当に絵になる。何回もカメラのシャッターを切ったが、芸術の名に値する写真が撮れたかどうかは定かでない。
今日は、ここで切り上げ。時間は5時半。キャンプ場へ戻る。食料が底をついたので、キャンプ場内にあるスーパーで買い物。ここで、カップヌードルを見つけ、非常食用に購入。ところが、夕食の準備を始めるや、皆がカップヌードルを食べたいと言い出し、これが夕食となってしまった。
この2日半で、イエローストーン国立公園の見所はほとんどまわった。米国国立公園第1号の名に恥じず、本当にすばらしいところだ。公園が5つに区割りされ、それぞれが全く違う姿をみせてくれるその多様性。また、動物達にもあちこちで出会った。これまで、カナダをはじめ色々な国立公園を見てきたが、自分にとって、ここはナンバーワンに位置付けられる。
次の目的地は、ヨセミテ国立公園。ここからは約2千キロの距離。2日間走りづめとなるため、早めに就寝。