怪しいSSR電気ストーブコントローラー

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さぶい冬を乗り切るため(^_^;)、ゼロクロスSSRを使った電気ストーブコントローラーを作りました。

暑すぎず、寒すぎず、ちょうど良い温度にコントロールするものです。足元に電気ストーブを置いて体を温めれば、部屋全体を暖めるより効率的です。

ゼロクロスSSRとは、スイッチを切っても、0Vを横切らない(ゼロクロスしない)限りOFFにならない半導体スイッチです。したがって、発熱量が極めて小さいので、無駄なエネルギーを使わないで済みますし、通常のサイリスタチョッパーですと、チョップ瞬間のノイズが大きく発生してしまいます。
0Vで無いところをチョップする(横切る)と、その時に[素子にかかっている電圧]×[流れている電流]だけの熱が発生します。ノイズを出そうとしないように、チョップの立ち上がり速度をゆっくりにすると、ノイズのスプリアス成分が低周波に移動して、ノイズが少なくなります。ところが、発熱量が大きくなる。上の[電圧]×[電流]の時間が長くなるためです。

ゼロクロスSSRの欠点は、50Hz/60Hzのコントロールの場合、段階的に(サイン波は半周期ずつにゼロクロスするため)しか熱容量をコントロール出来ないことです。つまり、ゼロクロスするタイミング毎に電源のON/OFFのタイミングが決定するわけです。
すると、これで白熱灯などをコントロールしようとすると、切り替わるタイミングが遅すぎて、人間の目をごまかせず、ちらちらしてしまいます。よって、電気ストーブぐらいしか応用が出来ません。


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