タネツケバナ (種漬花)


アブラナ科の多年草。日本全土に分布。花期は3〜6月。 田んぼに生える雑草の代表選手で、寒さに強く、北国では雪解けと同時に花を咲かせる。道端や公園の隅でも花を咲かせているのが見られるが、よく似た種にタチタネツケバナがあって乾燥したところにも生えるそうだから、このタチタネツケバナの間違いかも知れない。

 稲の苗代を作るときは、いきなり種籾を播いたりはしない。予め種籾を水に漬けて発芽し易い状態にしておいてから播くのだそうである。その種籾を水に漬ける頃にちょうどこの草の花が盛りになるので、「種漬花」の名が付けられたのだそうだ。開花時期に因んだ名前の一例だが、いかにも田んぼの雑草らしい名でもある。