コンセプト
さて私が産業用ロボットアニメータとして制作・公開している PUMAN ですが、 Ver.0.70でアニメータとしての基本部分は完成しつつあります。 あとは視覚として分かりやすいインターフェースを提供するだけでしょう。 そのためこれ以上の開発バージョンは Robot-Animator 改め Robot-Simulator とします。 PUMAN がシミュレータになると、 運動学計算など特殊な機能が追加されるでしょう。 ネットや業界を支える一般ユーザーには、 もしかすると敷居の高いものになりかねません。 それではこのホームページの打ち出す「エンターテイメント」 のポイントが落ちてしまう。 PUMANを含め3DCGの普及を目指すのならば、 よりユーザーの要望にあったものを提供していかなければなりません。
そこで今後の展開のひとつとして、 PUMANからシミュレータとロボット制御関連を除いて、 純粋なアニメータとして HUMAN DIRECT! も作ってみたいと考えています (きっとPUMANの機能を削ってドキュメント直すだけだけど)。 これは大学時代に私が制作していた HUMAN の流れを汲むソフトで、 人間運動学解析やプレゼンテーションを使用を目的 とします。 このような分野のソフトを、 モーションウェア Motion-Ware と呼ぶそうです。 最近流行の3D対戦格闘ゲームライクな人体モデルのアニメーション制作を 支援するソフトに成り得るでしょう。 すると「人体モデルアニメータ」を前面に押し出すので、 本格的な3D人体モデル制作に取りかからないといけません。
さて、HUMAN DIRECT!は人体モデルのアニメーションに限定するものではなく、 ユーザー定義の階層構造をもつモデルを画面上に置くことが可能なので、 これからのバージョンアップ次第、その使い方次第(これが大事) ではさまざまな可能性を引き出すでしょう。
こちら制作を検討している HUMAN DIRECT!(仮称) のイメージ画像です ( PUMANで制作してみました)。 左は流行の対戦格闘ゲームのような画面で、 右は人間の上半身から指先まで細かい点まで再現しています。 これらはあくまで使用例の一例に過ぎません。
- 野茂のトルネード投法。イチローの振り子打法。アンディフグのかかと落とし。 森末の鉄棒。今までゲームでしか動かせなかった プロ選手の動きを、 自分で作って画面上に再現する。
- 人型、犬型、魚型etc...ロボット、 または自動車、飛行機、船、ショベルカーect...乗り物、を自作する。 それに動きを加えて ロボットの動作(軸回転、伸縮、変形)をテストする。
- 風ではためくカーテン、日差しが差し込む、犬が遊びまわるといった、 動きの風景のある新築住宅のレイアウト検討。
- 物理学の衝突実験。 シミュレーションソフトで作ったデータを与えれば、 ダミー人形の吹っ飛ぶ様を様々な視点から見れる。
- 手話教育の支援。 手話の本をみたことがありますが、そのほとんどが手書きの絵です。 ビデオを使わず、手話の動きの理解を助ける。 (もしこれが実現すれば、 ネットワーク上で有志によるデータベース作成と管理が可能になる!?)
などなど。いつ公開になるかは分かりませんが、気長に待っていましょう。
こちらが HUMAN DIRECT!の基となる PUMANです。
PUMAN Robot-Simulator fo Direct3D
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