旅びとの 宿屋へ ようこそ。ベラヌールの町に到着した3人は、明日からの冒険に備え、早い時間に宿屋にチェックインした。ゆたすけのおやじギャグを聞いても、もはや誰も驚かない。勇者ゆたすけの評判はすでに世界中に知れ渡っていたのだ。
ひとばん 90ゴールドですが
お泊まりに なりますか?
マッサージつきか? それと鍵付き貸切露天風呂も
んなもん ありません。
ベラヌールの町に着くまでの間、夜の寒い雪道を歩いて来た3人は、すっかり身体が冷え切っていた(前回の冒険日記参照)。すべり台付きの大浴場で体を温めた一行は、温もりが逃げない内にベッドに潜り込んだ。
そして、翌朝。
おはようございます。ゆうべはゆたすけはおさえを突き飛ばし(恋は盲目)、慌てて部屋へ引き返した。
よく おやすみでしたね。
ところで もうひとり
おつれの方は?
あ、りんご君がいない(早く気付けよ)
もしかして ご病気では?
それならば 元気になられるまで
おあずかりしますが…。
ぼくのりんご君に何をする気だ!!
なにも しませんって。
か からだが 動かない…。そんなあ。君なしで冒険なんかできないよお。君が元気になるまで冒険を中断するよお。君が元気になるまでずーっとそばで看病してるよお。本当だよお。大変だよお(欽ちゃん?)
どうやら ハーゴンが ぼくに
呪いを かけているらしい。
しかし やられたのが
ぼくひとりで よかった……。
おさえ1人の方が良かったよ〜
たぶん ぼくは もう だめだ。
さあ ぼくに かまわず
行ってくれっ! ううっ…。
意外と女々しい(笑)ゆたすけの背後、部屋のドアの向こう側で、おさえが温泉饅頭を食べながら中の様子をうかがっていた。
わーお、オリーブ、何てこったーい(今や誰も口にしないフレーズ)。りんご君がダウンしちゃいました!! 冒険はどうなっちゃうの? (聞くな)
ということで、愛は本当に世界を救えるのか!? 次回をお楽しみに....。