DIARY

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    3月29日 2008
    
ウコンの力
    アルコールには弱い体質なのに、
飲むのは好きなものだから、
飲みに行くときは、悪酔いしないように
ついつい、コンビニで「ウコンの力」を飲んでしまう。
元はといえば、
沖縄でお酒を飲む前に、
ウッチン茶を飲んだ時は、あんまり酔わないことに気がついて、
それ以来である。

ウコンは、熱帯アジア原産のショウガ科植物で、
生薬(鬱金)、香辛料(カレーなど)、着色料(たくあんなど)
として用いられいる。
近年、健康食品として注目されており、
肝機能強化、消化不良、抗炎症などの目的で使用されている。

    
さて、本当にウコンはアルコールの代謝を助けるのかどうか?


実は、今のところ信頼性の高いヒト臨床試験は見当たらない。
つまり、エビデンスは確立されていない。
アルコール代謝促進作用についても
非臨床試験・動物試験により、
アルコールによる肝障害を抑制する可能性が示唆されてはいる。
しかし、
ヒトにおける信頼性の高いデータはみあたらず、
エビデンスは確立されていない。

    早い話が、
今のところ個人的な印象の域を出ていないのである。

他にもウコンについて、
現時点でわかっていることを羅列してみた。
 
   飲まない方が良い人は?
→妊婦と胆管閉塞症や胆石のある人

  高用量の摂取は、
子宮を刺激し、月経促進作用があることが示唆されているため、
妊婦は控えたほうがよい。

  そのメカニズムの詳細は明らかになっていないが、
ヒトにおいてウコンの成分クルクミン摂取による
胆のうの収縮が報告されている。
胆管閉塞症の患者や胆石のある患者は、
ウコンの使用を避けたほうがよい。


   


   長期の服用は?

   通常量を摂取する分には安全と思われるが、
(ウコンの成分クルクミンの 1 日許容摂取量(ADI)は
  0-3 mg/kg 体重と設定されている。)
これまでにサプリメントとしての 4 ヶ月以上の臨床試験はみあたらず、
長期継続摂取の安全性は不明である。

   また、
ウコンとの関連が疑われる肝障害が報告されている。
肝障害を有する患者の肝機能改善目的での使用は
避けたほうがよい。


   他の薬理作用は?

   ウコンは、抗がん作用を有するとされており、
いくつかの非臨床試験において、
結腸がん、皮膚がん、乳がんに対する、
ウコンの成分クルクミンの抗がん作用が示唆されている。
しかし、ヒトにおけるデータは十分ではない。




    まぁ、だいたい以上のようなことになるわけである。

    巷では「健康食品」やら「サプリメント」やらが
やたらブームになっている感があるが、
安全性も効果も曖昧なものが多い。
よく遭遇する「健康食品」やら「サプリメント」の
副作用だけでも、せめてこの日記を読む人は
知っておかれたら、何かの役に立つかもしれない。

青汁(ワルファリンの効果減弱、カリウム値上昇、膨満感)、
高麗人参(血圧上昇)、
ノコギリヤシ(出血傾向)、
グルコサミン(湿疹・かゆみ、血圧上昇、肝機能悪化、コレステロール低下抑制、めまい)、
コンドロイチン(湿疹・かゆみ、下痢、肝機能障害)、
ヒアルロン酸(発疹、だるさ・ふらつき)、
イチョウ葉(出血傾向、血圧低下、頭痛、硬膜下血腫)、
コラーゲン(かゆみ、湿疹)、
ウコン(吐き気)、
ラズベリー(吐き気、頭痛)、
キトサン(発疹)、
ギムネマ(低血糖)、
セントジョーンズワート(抗うつ薬服用者で頻尿、うつ症状のコントロール悪化)、
ノニジュース(肝機能悪化)、
アミールS(空咳)、
卵黄油(コレステロール上昇)

まぁ、サプリメントなぞは、ほどほどに!







    3月18日 2008
    
落語のネタ
    だいたい飛行機に乗ると落語を聞く。
問題なのは、あまりにおかしい話の時に
一人で吹き出してしまうことである。
そうでなくても、
一人でニタニタしているオヤジは、
きっと、
隣の人には不気味な存在に違いない。

    以前聞いたネタで、
あまりにおかしくって思わず吹き出してしまったネタがある。
残念ながら、
その噺家が誰だったか、
ネタの題名がなんだったか
さっぱり思い出せない。
その後、
いっこうにその噺に出会わないので
残念に思っているが、
この噺がこのまま消えてしまうにはあまりに惜しいので
ご披露しようと思う。
(まぁ、だいたい僕の笑いのレベルはこんなもん)

*********************

   最近、
英語などの外国語をプリントしたTシャツを
着ている人をよく見かけますなぁ。

着ている人たちは、どんなことが書いてあるのか
わかってきてるんですかね?
(確か関東の落語家だったと・・・)

中には、
とんでもない意味の言葉が書いてあるモノも
あるように思うのですが・・・。

見た目がかっこいいだけで着ていても、
実は、
外国人からは、
ものすごく軽蔑されていたり、
一歩引いてみられていたり
する場合もあるようですな。

  全く逆のことが
外国人の場合もあるわけでして、

最近は、外国人の間で、
日本語のタトゥーを入れることがはやっているそうで。
それも、
かっこいい漢字や
粋な仮名文字を入れるんだそうです。

            剛力
とか 

            導師
とか

            美姫
とか

我々も普段接しない単語が多いようです。


    先日、
ある若い外人の夫婦と知り合いになりまして、

「タトゥーを入れたけど、その意味を知らないから
 教えて欲しい。」

と頼まれました。

「おやすいご用で!」
てなわけで

早速、旦那の二の腕を見せてもらうと、
そこに彫られていたのは、










        
法蓮草




 
  ・・・・・・・・お気の毒に・・・・。


内容を説明すると

それを聞いた奥さんは
腹の皮をよじらせて笑い転げていました。



その奥さんの二の腕には














        
ほたて








    3月11日 2008
    
エクステラの報告
    とにかく、何とかエクステラは完走することが出来た。

大会の前日にサイパンに入った。
この日のサイパンは一日中雨で、
試合会場の下見やバイクの試し乗りはしないで
早い夕食を食べて、夜7時にはベッドに入った。
当日は朝の4時から起きて、準備をした。

 しかし、試合会場の場所がわからなくて、
6時半スタートなのに、
会場に入ったのは6時20分・・・。
急いで受付をして、
腕にマジックで番号を書いてもらって
スイムキャップをかぶってあたふたと
スタートのビーチに駆けつけた。

そして、まずびびった!
そこでスタートを待つ選手達は、
みんな逆三角形の体で腹筋が割れていて、
水着の上には、お肉がはみ出していない!
僕のような冷やかし半分の人は全く見あたらない。
それに、海で1.5kmも泳ぐのに、
誰もウェットスーツを着ていない。
(ひょっとしたら「禁止」だったのかも・・・。)
つまり、
スーツの浮力を期待する選手は一人もいないのである。
みんな正真正銘のアスリートみたいである。

この時点で、僕の感想は「ベッタになりたくないなぁ!」

それでも、水泳は、そこそこ速く泳げるので、
何とか上位1/3くらいで泳ぐことが出来た。
500mのコースを3周するのだけど、
一人だけ抜かれた。
僕が2周目を終わって、3周目にかかるために
ビーチを走っているときに
サーッと追い抜いていった彼は、
そのままバイクへとかけていったのだった。
周回遅れ?
世の中にはすごい人がいる!

案の定
バイクへのトランジットで
靴下はいて、靴はいて、シャツを着たらゼッケンが外れて
慌ててつけ直して、ヘルメットをかぶっている間に
10人くらいに抜かれた。
それなのに、
がんばって朝4時から作った特製ドリンクは忘れるわ、
バイクのグローブは忘れるわ。

バイクのコースは前日の雨でどろんこ状態。
前日組み立てたバイクのチェンジが
どうも、うまくかまなくて、
後ろのギアは10段の内トップとロー以外は
ガチャガチャいってかまない状態。
さらに、
山の中を走っている間にタイヤは泥だらけになって
グリップがかなり悪化していた。
それとは気づかずに、
下りの車道に出たときにスピードを出したモノだから
緩いコーナーで車体を少し傾けたら、
あっという間にタイヤはグリップを失って転倒!
時速57km/hでの転倒は、ただではすまなかった。
ただ幸いなことに、
このとき、一応膝を保護しようという思いで
ワコールのCW-Xというパンツをはいていた。
このパンツは頑丈だった。
2カ所ほど破れはしたが、
しっかりと太ももを守ってくれた。
それでも、右太ももと右前腕は「紅葉おろし状態」になった。
(バイクのペダルと靴はクリートで固定されていて
 少々のことでは外れないようになっているので
 乗ったままの状態で転んだのである。)
めちゃくちゃ痛かったが、
アドレナリンというのはすごい!
血を流したまま、そのままレースを続けた。

バイクのコースは過酷をきわめて、
転ぶとえらいことになる「絶体絶命の場所」もあった。


そこは、


牛の糞だらけ!


でも、
どうしたって、鎮座しているそれを踏み越えて通るしかない。
それらが、前日の雨でぬかるんで
ツルツルと滑りやすくなっていたので、
本当に恐かった。

もっとも、
転ばなくても、
ぬかるんだそれは、
泥よけのないバイクのタイヤから跳ね上げられて
後輪からは背中一面に、
前輪からは、・・・

いや、


書かないでおこう。
 
 

   バイクはコースの20kmあたりから
「もうやめて帰りたい気分」
になってしまうほど過酷だったが、
山の中で、帰るにも帰れないから、
レースを続けるしかなかった。

このあたりになると、
バイクのタイヤのグリップは全くなくて、
(泥がこびりついて泥でコーティングしたドーナツ状態)
木の根や少しの地面の傾斜でツルツルと滑ってしまって
恐くてスピードが出せない。
さらに、
タイヤについた泥やら木の葉が
タイヤと車体に挟まって、タイヤが回らなくなってしまって、
何度もこれを取り去らないといけない。
結局、後半は
ほとんどバイクに乗らないで、バイクを押していた。
(しかし、
 外人の選手は猛スピードで、
 バイクに乗って追い越していった。
 す、すごい!)

それでも、どうにかこうにか
トランジットに戻るための車道に出たが、
泥だらけで、さらにチェンジのギアは入らないし、
クリートと靴底に泥がついて、足が固定できない。
無理してはめようとしたら、足がつってしまった。

バイクコースで、何人に抜かれたのか!
もう、後ろにも前にも誰もいない。
思いは一つ



「俺って、ベッタ?」


しょうがない。

「まぁ。完走を目指して楽しもう!」と
気持ちを切り替えた。

トランジットにつくと、
靴を履き替えている日本人ランナーがいた。
嬉しかったけど、
「この人速そう!」

それでも、周りには誰もいないし、
とにかく、この人についていこうと決めて
急いで靴を履き替えて、ヘルメットをキャップに変えて後を追った。
すると、
この人も、もうがんばって走る気配はなく、ゆっくり走っていた。
あんまりゆっくりなので追い抜いていったが、
おしっこがしたくなってしまった。
幸いなことに、走っている場所がまだ公園の中だったので
公衆トイレが見つかって、無事に用を足して
また彼を追いかけることになるかと思ったら、
彼も同じトイレに入ってしまって、
またしても、ひとりぽっちになってしまった。

それでもめげずに走っていたら、
何人かの人に追いつくことが出来た。
しかし、「ランのコース」といっても、
とてもじゃないけど走れるようなコースではなくなっていた。
いわゆる登山道である。
さらに、つるつるの岩を上ったり、降りたり、
ロープを伝って上ったり降りたりしないといけないところや
学校の塀を乗り越えたり、洞窟があったりと、
なかなか趣向を凝らしたコースである。
そして、最後はビーチに沿って数kmのランである。
とても綺麗なんだけど、
ビーチって砂地なので、
足を取られるし、海に向けて傾いているし、
走りにくいこときわまりない。

波打ち際の砂が少し湿って硬いところを選んで走るのだが、
リゾートのビーチにはバナナボートがつきもので、
これが波打ち際に置いてある。
これを避けるために
砂の傾斜を上がって大回りしないといけないのが
本当に恨めしいったらありゃしない!

結局ゴールは41位/56人で
「ベッタ」にはならないで済んだ。
年齢別では2位である!
(何人出たかは、秘密!)

それにしても、アドレナリンというのはすごい。
あんなけがをしたのに、その後の
バイクのほとんどのコースとランをクリアーできたのだから。
競技終了の夜は
ベッドから起き上がるのもつらかったのに。
これを書いている今でも、歩くのがやっとである。


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