DIARY
6月30日 2006
知らないうちに食べさせられてたのか?
日本の大豆の約97%は輸入でまかなわれている。
これは知っていた。
「身の回りの、納豆や豆腐をはじめとする大豆製品は、
目につくものほとんどすべてに、『遺伝子組換え大豆は使用していません』
て書いてあるけど、
では、いったい97%の大豆はどこに使われているんだろう?
残りのたった3%の大豆だけで、
こんな多くの大豆製品をカバー出来るのか?」
と疑問に思っていた。
その答えの一部がわかって、愕然とした。
「含まれる量が5%未満なら、上記の表示をしてもいい。」ということである。
つまり、こっそり入れても5%未満ならわからないのである。
これって、やっぱりいかんだろ!
我々消費者は、どうやって、選べばいいかわからないではないか!
それでなくても、
「アメリカ産の牛肉をいかに食べないですませようか」
と対策を考えていたのに・・・。
しかし、考えてみたら、大豆だけではない、菜種油も然りである。
ポテチのポテトが安全だとはどう考えても思えない。
(僕は絶対に食べないから、知らないけど・・・。)
さらに、これらの植物の花粉や種が自然界に広がって、
今まであった植物と自然交配して
新たな生態系が生まれることも危惧しないといけない。
それに、家畜の飼料には制限無く使われることだろうから、
これらを食べて育った家畜の
肉やミルクには製品表示はされないだろう。
これら遺伝子組換え作物が、
僕たちの健康にどの様な影響を与えるのかは
今のところ、まったく未知数である。
悪影響はないのかもしれない。
昔、
「石綿が危険だから使ってはいけない。」とは、思われてなかった
「肉骨粉を牛に与えるのは危険だ。」とは、誰も言わなかった。
それがわかるのは、少なくとも後20年先の話である。
食べるか食べないかは、その人の自由である。
自分のライフスタイルは自分で決めるしかない。
しかし、食べたくないと思っているのに、
知らないうちに食べさせられるのは
ごめんだ。
今度、グリーンピースが、
「遺伝子組換え食品」についての実態を調べて、
それを公表する「食品ガイドブック」を作る。
「検査をするのにお金がいるから寄付して!」
という依頼であったが、もちろん協力しようと思う。
是非、早い内に実現してもらいたい。
できあがったら、
早速購入して、待合室に置こうと思う。
ところで、こないだ書いた自作の虫除けスプレー。
作ってみた。
ネットで、DHCから買った。
ゼラニウム 2415円
レモングラス 892円
ペパーミント 1260円
まさか、DHCから買い物をすることになろうとは思わなかった!!!
使い古した虫除けのスプレーの空き瓶に
無水アルコールはないので、
消毒用イソプロピルアルコール70%を少量とって、
それに規定の量を滴下した。
問題なく溶解したみたいなので、
残りのアルコールは、せっかくだから
ジンにしようか焼酎にしようか迷ったけど、
なんだかジンの方が効きそうなのでジンを適当に入れて
残りは水道水を入れた。
できあがった代物は、
もともとのハーブ系の虫除けのスプレーとよく似た香りだった。
付けてみたが、虫は寄ってこなかった。
なかなかいいし、いっぱい作れそうなので安くつきそうである。
ハーブ代(これだけ買ったら、いっぱい作れそう。)が4567円
それプラス「ジン」が少々と水代で出来る。
消毒用アルコールはなくてもいけそうであった。
・・・・でも、犬は嫌がっていた。
6月28日 2006
付増殺
また、食中毒が増える季節になった。
予防の3原則は、「付けない、増やさない、殺してまう」である。
付けない
食品に病原菌を付けない工夫をしましょう。
主に、手、
特に傷があると、そこには黄色ブドウ球菌という細菌がいることがあり、
それが食品について増殖して、食中毒になる。
意外と多い食中毒の原因である。
手に傷があるときは手袋をして調理した方がいい。
他にも、ふきん、まな板などの調理器具、食器などは、
洗った後、熱湯につけるか漂白するなど清潔に!
増やさない
この季節に食中毒が多いのは、温度と湿度が高いからである。
一般に細菌は、
10度以下で増殖はゆっくりになり、
-15度以下では増殖が止まる。
したがって、
冷蔵庫に入れておけば、安全だというわけではない。
菌の増殖がゆっくりになるだけのことである。
なるべく新鮮なものを購入して、早めに使い切るように!
殺してまう
「細菌の多くは熱で死滅するから、加熱すればいい。」
という考えは、だいたいは正解である。
しかし、例えば、前述のブドウ球菌は、
ブドウ球菌そのものが下痢を起こすのではなくて、
ブドウ球菌が出す毒素で下痢が起こる。
ブドウ球菌の毒素は、けっこう熱には強いので、
いくら熱を加えても、ブドウ球菌の汚染があれば下痢が起こる。
しかし、これは例外的なことなので、
原則加熱するのは、正解!
食品の中心が75度で1分間加熱されるのが目安。
腐っているかどうかは、
見た目や臭いだけではけっして判断は出来ないので、
「見た目大丈夫」とか、「臭わないから」
という理由で判断するのは危険である。
・・・・もちろんこれらが不合格の場合は、絶対にだめ!
とか何とか書いているが、
本当にこれだけでいいのだろうか?
大昔は、それでも食べていたのではないだろうか?
その結果、いろんな免疫が出来たりしていたのかもしれない。
胃から酸が出る理由の一つは、
このようなことに対する防御機構の一つなのかもしれない。
僕たちは、清潔にしすぎて、その結果、
本来体に備わっている防衛機能は、
劣化してきているのではないだろうか?
でも、今更そんなことを言っても・・・、
すでに、今の僕たちは、もう充分に清潔にならされていて、
いろんな感染に弱くなっている。
ちょっと汚染されたものを食べたら、すぐにおなかを壊してしまうし、
カンピロバクターなどの腸炎にかかったら、(かなり多い)
その中の一部の人は、
Guillain-Barre症候群という怖い神経炎が出てしまうこともある。
結局のところ、とても清潔な食生活を送るしかないのだろう。
僕たちはすでに、
もう戻れない道に足を踏み入れてしまっているということかもしれない。
6月23日 2006
虫の季節
ここ南花台は、自然がすぐそばにあって、
花が咲き乱れて、とてもいいところだけど・・・。
この季節は、
短パン・Tシャツで表に出て、少しでも立ち止まったら
たちまち蚊の餌食になってしまう。
犬の散歩をしていると、
犬は、草むらの匂いを嗅ごうとして草むらに鼻を突っ込む。
多分、このたびに、
犬にダニなど吸血性の虫がパラパラ落ちていることだろう。
散歩の時には、防虫スプレーを人にも犬にも散布するのだが、
犬は、とても迷惑そうにしている。
以前、波照間に行ったときに
島で買った、ハーブの防虫スプレーがあるのだが、
効果はあるが、おそろしく臭い!
しかし、「毎日使うものだし、あまり毒ではないものがいい。」
とぼんやり思っていた。
今日、偶然手作りの防虫スプレーの作り方を発見した。
作り方は
無水エタノールにエッシェンシャルオイルを入れ、よく振って混ぜる。
その後精製水を入れ、更によく混ぜる。
レシピは、
虫全般には
レモングラス :6滴
ゼラニウム :3滴
精製水 :45ml
無水エタノール:5ml
特に蚊に対しては
シトロネラ :6滴滴
ゼラニウム :3滴
精製水 :45ml
無水エタノール:5ml
早速試してみようかと思ったが、
シトロネラは売ってないみたいだった。
精製水と無水エタノールは、
商売柄注文すればいつでも手にはいる。
でも、考えてみたら、精製水はただの水でもいいはずだし、
エタノールも、焼酎が21%か25%だから・・・。
精製水45mlとエタノール5mlということは、10%エタノールである。
焼酎と水1:1の水割りでいけるんじゃないだろうか???
でも、これだとなんだか、蚊が寄ってきそうな気もするが・・・。
それとも、先に無水エタノールと混ぜないと上手く混ざらないのかもしれない。
まぁ、とにかく作ってみようと思う。
結果は、後日報告するので、こうご期待!
この辺で、酒臭いおやじが犬を連れて歩いていても、
僕じゃないですからね!
6月17日 2006
夜は暗いもの
以前、西表に行ったときのことだった。
夜があまりにも暗いので、宿から出かけるときに、
うっかり灯りを忘れると、
道がどこにあるのかわからなくて、
あぜ道を歩いているのか、
そうではないところを歩いているのかさえもわからなかった。
でも、なんだかとても心安らぐ時間が流れていた。
昔の日本は、日本中がそうだったのだろう。
今は、日本中が明るくなった。
懐中電灯を持って歩く人をたまに見かけるが、
足元を照らす目的ではなくて、
車から自身の存在が見えるようにするためだと思う。
去年、波照間に行ったときも、
周りに灯りがないと、本当に星空が綺麗だった。
さて、今年も、今夜17日から21日までの5日間
夜の8時から10時の間、
「みんなで灯りを消しましょう!」
という、「100万人のキャンドルナイト」と
「ブラックイルミネーション2006」が行われる。
明日18日は全国の多数の施設がライトダウンする予定である。
詳しくは、それぞれのリンクを見てもらいたいが、
たまには暗い夜もいいんじゃないかなぁ!
ちなみに、
今日は下弦の月、この先26日の新月までだんだん欠けていく。
6月16日 2006
熱中症の季節
これからは、熱中症に気をつけないといけない季節である。
環境省が「熱中症予防サイト」を作っているので、
参考にしてもらいたい。(6月末から本格運用予定)
ここで用いられる、WBGT(湿球黒球温度)とは、
人体の熱収支に影響の大きい
湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、
乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算する。
しかし、現実の生活では、
せいぜい乾球温度を見ればいいところである。
Webにアクセスして注意報を見るか、
乾球温度で判断するのが現実的な対応になると思う。
具体的には、
運動
24度〜28度 注意
28度〜31度 警戒
31度〜35度 厳重警戒
35度以上 原則禁止
それでも、直射日光に当たっているか、
風が吹いているか
など様々な要因が加わるから、
判断基準は、幅を持っておいた方がいい。
「前の週に毎日熱にさらされていなかった人」に関して言えば、
気温31度を超えたら、軽作業でも熱中症になる可能性があり、
気温35度以上なら、安静にしていても熱中症の危険がある。
汗をかいて運動するときは、
水分補給だけでなく、塩分も補給が必要である。
ポカリスエット1Lにつき、2gくらい塩を入れるといいのだが、
めちゃまずくなる。
僕の場合は、
アクエリアスの粉に
塩を1gくらいとレモン汁とアミノ酸を入れて1Lにするけど、
何とも複雑な味である。
(慣れたけど、けっしておいしくはない。)
塩だけ、梅干しなどで補うのもいいかもしれない。
だけど、梅干し食べながら走っているのも、なんだしなぁ!
それに息を吸ったひょうしに気管に引っかけそうだし・・・。
お酒を少し入れると味は少し良くなるが、
(以前、間違って、入れたことがあるけど)
これは、間違っているので、
絶対にしないようにしませふ!
6月10日 2006
政治家のアホさ加減は、あきれるばかり!
よくまぁ、ここまで先を見通さないで
目先のことばかりいじくっている政治家ばかりになったものだ。
「国を愛する心情」だって?
そんなものを教科書で教える?
大きなお世話だ。
本当は、地球を愛する心情が必要であり、
人を愛する心情が必要なのだ。
できるだけ、国境なんて無くなってしまえばいいのだ。
もともと、そんな線は地図に書いてあるだけのものなんだから。
「大阪に住んでるから、ジャイアンツよりオリックスを応援する。」
程度のものがあれば、それで十分じゃないか!
どうして今更、戦前の国粋主義に戻る必要があるのだろう。
国旗を焼かれて、ヒステリックに怒り狂うのは、
どうみても、かっこ悪い。
布きれに象徴的な形が書いてあるだけのものでしかない。
どうして、
それに向かって「気をつけ」したり、
「拝礼」したりしないといけないのか?
今朝の朝日新聞に、
療養病床を6割削減する法案の話が出ていた。
医療費抑制が狙いである。
高齢で入院が長引くお年寄りや、
家族で介護が出来なくて、社会的入院になっている人達は
行き場が無くなることだろう。
受け皿は、まったく足らない。
受け皿になる老健施設に関しては、
今の保険制度では運営はかなり厳しいし、
今の政策を見る限りさらに厳しくなる可能性が高く、
今後、多くの新設があるとは思えない。
特別養護老人ホームは、満杯で何年も待たないと入れない。
国民の生活を犠牲にして金をけちって、
アメリカの基地の移設には大盤振る舞い。
小泉の考える国の方針は、
経済財政諮問会議がその方針に大きく影響している。
そもそも、このメンバーは財界人と大学教授。
そりぁ、トヨタの都合の良い世界しかできないわ!
そんなに遠くない将来、日本の医療は崩壊する。
もう、その崩壊は始まっている。
今までは、個々の医者ががんばって、医療を支えてきた。
看護師をはじめ薬剤師、医師は過重労働を、
社会に対する責任感や逃れられない職務として耐えてきた。
医療の現場では、労働基準法などまったく存在していない。
当直明けに通常業務をするのは当たり前、
時間外勤務をしない者は、怠けていると評価される世界であった。
しかし、小泉のバカな医療費抑制政策がつづき、
事ここにいたった。
もう個人では支えきれなくなったのだ。
産科の問題ばかりが、クローズアップされているが、
他の科も同様のことが起こり始めている。
誰もが、労働条件が過酷な診療科を避け、かつ、
労働条件が過酷な職場を避けるようになってきた。
もうすぐ、あちこちの病院で当直医師が不足してくるだろう。
高い当直代で、
金のない新米の医者(新米の医者は貧乏である)が当直することが
多くなることだろう。
医師不足が深刻になればなるほど、
勤務医の仕事は過酷になって、
さらに彼らはそこから逃げ出すことになる。
開業したり、
赤字でもつぶれない病院(公立病院)をめざすか、
社会保険や国民健康保険で診療をしない
民間の保険で診療する病院に逃げ出すだろう。
従来の保険診療をしない病院では、
医師はそれ相応の待遇を受けて、
保険診療に縛られないベストの治療が可能になる。
このことは、裏返せば、お金のない人間は、
きちんとした医療が受けられないということである。
もうすでに、従来の保険制度では
お金がないと、ちゃんとした医療が受けられなくなってきている。
この流れは、はたして止めることが出来るのだろうか?
少なくとも、
いまのアホ小泉やその後継者には無理だと思うけど・・・。
6月 6日 2006
今日って、オーメンの日?
たしか、人類が滅びる日だっけ?
いっせいに滅びるんなら、それも良いかもしれない。
間違っても、人類最後の生き残りにはなりたくないなぁ。
万が一、そうなっても、すぐに死んじゃうと思うけど・・・。
それって、絶望の中で死んでいくことになりそうだから、なんか嫌。
ところで、先日、少し触れたけど、
地方でお産を受け入れる病院がどんどん減少している。
すでに、お産を支える体制が崩壊していたからである。
現在でも、お産は、
母胎にとっても、生まれてくる子供にとっても
本来、「命がけのイヴェント」である。
それなのに、このイヴェントは、
一般的に正常の営みとして認識されている。
母胎も赤ちゃんも、無事に生まれて当たり前なのである。
しかし、世の中は千差万別、
異常な出産は必ず存在するのである。
無事に生まれたらいいけど、
そうでない場合は、
必ずと言っていいほど訴訟問題が起こる。
このため、開業医はお産を引き受けなくなって、
地方の中核病院が、その地区のお産を一手に引き受けることとなる。
一方、中核病院といっても、
産科の医者は1人か2人であることが多い。
お産は、昼も夜も関係がない。
(子宮収縮剤を使って、
お産の時間や曜日をコントロールされることが多い
という指摘は以前したことがあるけど・・・。
原則は、昼夜を問わない。)
このことは、裏返せば、
「1人なら毎日、2人なら一日おきに当直する必要がある。」
ということである。
もちろん、労働基準法などあってない状態で、
当直明けも、朝から
外来をはじめとした通常の業務をこなさないといけない。
・・・・・はっきり言って、無理!
福島県立病院で起こった医療事故で、
産科医が逮捕されたが、
県立病院といっても
産科は一人医長制度(つまり一人で雑務から管理職までこなす)。
事故の内容は、
前置胎盤といって帝王切開しないと安全に出産が出来ない状況だった。
さらに、この胎盤が癒着していた。
この癒着は、非常に希で予測は困難なものである。
そしてこれを剥離したときに大出血が起こった。
当然輸血はしたが、それを上回る大出血だった。
医者が何人もいて、
輸血が十分量確保されている救命センターでもない限り
どうしようもなかったと思う。
これで逮捕された日にゃ、あほらしくって、誰もやらんわ!
多くの産科医の
言うに言われぬ過重労働の上に成り立っていたガラスの城を
つついて壊してしまったわけである。
それでも、お国は事態の重大性には目をつぶるのだろうから、
この先どうなることやら・・・。
小子化問題にも重大な影響があると思うんだけどなぁ!
(もっとも、これは産科に限定したことではない。
そのうち、小児科や内科だって同じことが起きるだろう。)
まぁ、とにかく、
せめて、産科の医者の負担を少しでも減らすために、
これからおかぁさんになる人達に知ってもらいたい。
たばこは吸わないで!
喫煙は、早産・流産の最大の危険因子の一つだから。
そして、
このリスクは「妊娠した」と気付くまえから進行するので
妊娠を知ってから禁煙するより、
妊娠する前から禁煙すべきだから。
6月 2日 2006
お金がないと、充分な医療が受けられない!
医療費が3割負担になって、それが定着した。
みんなは、それが「しょうがないことだ。」と思って
受け入れているけど、
僕はまったく納得できない。
遺伝子工学が進歩し、
コンピューターによる薬のデザインも出来るようになり、
次から次に、新しい薬が登場する。
中には、良い薬もある。
しかし、これらの薬は驚くほど高価だ。
国の政策は、国民には厳しいが、製薬企業には優しい。
薬価という国が決める薬の公定価格は、
「なんでこんなに高いの!」と、目をむいてしまう。
例えば、
「イトリゾール」という水虫の薬は、
1回分が637.3円する。
一ヶ月飲むと、19119円、
3割負担金は5736円である。
慢性関節リウマチやクローン病に使われる「レミケード」という薬は
体重60kgの人なら、一回分が、339570円である。
3割負担金は、101871円である。
これも最初の月は、初回と3週目に使うから、この倍かかる。
3割負担でも、20万円以上である。
国民の3割でもこの病気になっていれば、
大きな世論になるだろうけど、
慢性関節リウマチの有病率は1〜2%である。
とうてい世論は動かない。
もちろん高額医療の制度を利用すれば、
月に75000円の負担になるが、手続きが必要である。
もっと言わせてもらえば、
お国は、なるべく高い医療費を使わせたくないから、
この薬を使うことにも大きな敷居を作っている。
この薬の添付文書 を見てもらえばわかると思うけど、
どう考えても、医師が使うことを躊躇してしまう内容である。
しかし、実は、リウマチで苦しんでいる人にとっては
この薬はリウマチの苦しみから解放される可能性が高い薬であり、
特に発症早期に使うと、
そのまま治ってしまう可能性まである薬である。
・・・しかし、現実は、なかなか使えない。
これだけではない。
世間向けには、
「ニコチネルという禁煙補助剤を保険で使えるようにした。」
と言っているが、現実は実際に使うためには、
思い切り敷居を高くしている。
この薬を処方できるようにしようと思えば、
いろんな申請の文書を書いて、
何十万もする一酸化炭素測定装置を購入しないと
施設基準が認可されない。
「ヘビースモーカーの血液には一酸化炭素が多く結合しているから
測定する。」という理屈だが、
いったい何の意味があるのだろう???
意味は、医学的な意味ではなくて、経済的な理由である。
つまり、
多くの医療機関がこの認可を受けないようにして、
なるべく、保険を使わせないようにしているのである。
それならいっそ、
禁煙治療は保険は使わないという姿勢を維持すればいいのだが、
世間に対するポーズが必要だからそうなったのだろう。
しかし、たばこを吸わない人間から言わせてもらえば、
「なんで俺の払った保険料でそんな治療をするんじゃ!」
と思う。
さらに言えば、
喫煙のために肺癌や心筋梗塞になった場合の治療費が
今の医療費の中で多くを占めている現状を考えると
喫煙者の保険料と非喫煙者の保険料が同じなのには
納得がいかない。
話が脱線した。
C型肝炎のインターフェロンもおそろしく高いし、
抗ガン剤は軒並み高い。
そもそも、癌にかかって仕事が出来なくなった上で
抗癌剤の負担をしなければいけなくなるのだから、
大変なことである。
そんなことは、今の政府はお構いなしである。
「富国強企業、病気の人やお年寄りは、切り捨て」
「自由競争の社会であり、強いものが勝って当たり前、
弱いものは、勝手に討ち死にしてください。」
というのが今の小泉流である。
国民がこの人を選んだんだからしょうがない。
次回は「産科がどんどん減っている現状について」書こうと思うけど、
いつになるかは、自信がない。
PS 今年は、蛍がいっぱい飛んでいる。
水辺まで行かなくても、
花の文化園の上の土手沿いにたくさん乱舞している。
しばらくは、犬の散歩は、蛍を観賞しながら出来そうである。