DIARY

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   9月27日 2004
    
時代は変わる
    医学研究情報センターというところに登録していて、
週一回くらい、いろんな最新情報や、海外の医療事情などが
メールで送られてくる。
今回は、転移性肝癌の治療についての(まだ個人的な)私見が送られてきた。
日本人の死亡統計では、癌が死因の第1位である。
肝癌は、肺癌、胃癌に次いで3番目になる。
肝癌と一口で言っても、大きく2つに分けられる。 つまり、
肝臓に発生する原発性肝癌と
他の臓器の癌が肝臓に転移して起こる転移性肝癌である。
ただし、死亡統計では、転移性肝癌はその死因には分類されないで、
最初に起こった癌(原発癌)がその死因として分類される。
(例えば、大腸癌の転移性肝癌で亡くなった方の死因は大腸癌として分類される。)
一般に我々が治療を行うときには、
根治療法といって、その原因に対して治療をして、すっかり治してしまう治療と、
姑息的治療といって、今目の前にある状態(痛みとか呼吸困難など)を
とにかく楽にする治療の大きく2種類の治療がある。
例えば、早期胃癌を内視鏡できれいにとってしまうなどは、根治的治療である。
肺気腫で息が苦しい人に酸素吸入をするのは、姑息的治療である。
どちらも、必要な治療である。

    僕の中の常識では、転移性の癌は姑息的治療をすべき対象であった。
だって、すでに転移しているのだから、
大手術をして、
痛い思いをしてもらい、
多大な体力消耗も含めた犠牲を払っても、
根治的手術で、根本的に体から癌が消え去ることはないからである。
だから、目の前にある、痛みや障害に対して、それぞれの対応をして
出来るだけ本人が快適に元気に生きられる期間をのばすことが
最大の目的であった。
肝臓に、胃癌や、大腸癌が転移して、
CTで幾つも転移像が見られたら、
まず、そうした姑息的治療をすることが主眼になった。

    ところが、今日来たレポートは、(まだはっきりとした結果は出ていないが)
「ひょっとしたら・・・」と思わせるものがあった。
転移性の肝臓癌は、この先も多いものと思われる。
ウィルス性のC型肝炎やB型肝炎による肝臓癌は、
その感染者が将来は減っていくことが予測されているので、
当然減るのだが、転移性肝癌はそうはいかない。
これからも増えることが予想される大腸癌の一番の転移先は肝臓であるし、
それ以外の消化器癌も肝臓に血行性に転移する。
そして、転移性肝癌は癌患者の命を奪う一番の原因である。
     このレポートでは、
ラジオ波焼灼療法(RFA)と言って、
エコーガイド下に癌に針を穿刺して、熱により癌を死滅させる治療と
抗ガン剤の組み合わせについてレポートされていた。

以下一部を抜粋
関東中央病院消化器内科 小池幸宏
アメリカで開発されたラジオ波焼灼療法(ラジオ波)は、
東大消化器内科のグループが99年初頭に導入して以来、
各種学会で取り上げられ急速に日本全国に広がりました。
実際の治療法は、超音波(エコー)で癌を観察しながら、
直径1.5mm程の針で癌をくし刺しにて、
機械のスイッチを入れると
針先から約3cmの範囲の球形に熱(約70度)が伝わり癌を死滅させるというものです。
2cmほどの癌なら6分、3cmであれば12分で治療終了となります。
翌日から歩行可能で、当院では約半数の患者さんが5日程度で退院されます。
現在は主に肝細胞癌の治療として用いられていますが、
転移性肝癌に対してラジオ波を用いる動きが徐々にですが広がりつつあります。
ラジオ波治療の最大の利点は
“治療した部分に関しては確実な治療効果が得られる”という点です。
先ほど触れましたように大腸癌に対して
最も効果的と考えられる化学療法を用いても
30-40%の方にしか効果が期待できません。
もちろん化学療法には
手術やラジオ波では手の出ない、眼に見えない癌や
全身どこにあっても効果が期待できるという利点があります。
それならば手術のできない患者さんに対しては、
より確実なラジオ波治療を中心に化学療法を組み合わせてみてはどうでしょうか。
当院ではこの8月までに75人(のべ152例)の転移性肝癌の患者さんが
ラジオ波治療を受けられました。
その多くが化学療法を受けたが無効であった方、
肝臓以外の肺やリンパ節にも転移の見つかっている方、
転移性肝癌の手術後に再発された方、
80歳以上の高齢者の方たちです。
癌の大きさは最大で15cm、数では30個以上の癌の方にも治療を行いました。
大腸癌の肝転移の患者さん(45人)に関して、
同条件の患者さんでラジオ波治療を受けられなかった方と生存率を比べたところ
1年生存率はラジオ波治療が80%、
ラジオ波無しの方が50%、
2年生存率では70%
対8%と非常に大きな差が認められました。
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 Tさんの場合
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Tさんは58歳の男性です。
当初膀胱がんの診断で当院泌尿器科に入院し手術を受けましたが、
同時に大腸癌(S状結腸癌)も指摘され、
更に肝臓に大小12個の転移も発見されました。
外科手術の対象にはならないということで
消化器内科に転科となりました。
2003年の7月に転移性肝癌に対し3回に分けてラジオ波を施行したところ
CT上は肝臓内への転移は消失いたしました。
ただし原発巣(S状結腸癌)が残っていることと、
肝臓内にもCT上は見つからない小さな病変が残存している可能性が高いため
抗癌剤の治療を2クール行いました。
その間新たな病変の出現は認められず、
原発巣以外は完全にコントロールされていると考えられました。
そこで再度外科の先生と相談をし、
9月にS状結腸癌を手術で取っていただきました。
その結果CEA(大腸癌の血液マーカーの一つ)は正常値まで低下しました。
今年に入ってからは化学療法も行っていませんが、
現在まで再発を認めていません。

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 ラジオ波治療の位置づけと問題点
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もちろんラジオ波だけで治療がうまくいくわけではありません。
これからもどんどんいい治療法が開発されていくことでしょう。
しかしながら現状では、
化学療法や手術など様々な治療の中の
非常に有力な治療法の一つの選択肢として
ラジオ波治療を捉えてみてはいかがでしょうか。

転移性肝癌に対するラジオ波治療がなかなか拡がらない理由の一つに、
転移性肝癌の治療を担当する先生の多くが、
胃や大腸の専門家(或いは抗癌剤治療の専門家)であるということにあります。
ラジオ波治療は通常原発性肝癌治療の専門家が行うため、
専門以外の先生にはなかなかラジオ波という考えが浮かばないのだと思われます。
ホームページをみて私のところにいらっしゃる患者さんの中には、
もう2−3ヶ月でも早くいらしていただければ、
もっとずっと治療効果が期待できたのにと思われる方が少なくありません。
逆に肝臓の専門家はえてして化学療法が苦手です。
大きな病院ほど専門が細分化されるためこういった傾向は大きくなります。

ラジオ波治療にも大きな問題点があります。
施設間、個人間で技量に大きな差があることです。
外科医が肝臓の切除を行う場合は、
それまでに長いトレーニングと、経験をつんでいると思われますが、
ラジオ波治療はその簡便性ゆえに
「そこそこの治療」であれば「そこそこの経験」で何とかやれてしまいます。
今後この問題に関しては何らかの動きが出てくると思われますが、
現状では患者さんが自分で調べて信頼できる施設を探すしかありません。

・・・・と以上が、そのレポートの一部抜粋である。
多発性の転移性肝癌を
治る、あるいは治ったのと同じ状態まで持って行けるのは、
画期的なことである。
今までは、考えられなかった。
Tさんの場合などは、ホスピスを薦めたことだろう。
今まで持っていた常識は、捨てなければいけないようだ。







    9月23日 2004
    
わかんないよ〜
    最近、理解できないことが次から次に出てくる。
プロ野球の選手とオーナー会議で、ストが回避されたのはいいけど、
今度は、ライブドアーと楽天が参入したら、
来期は、7球団と6球団でプレイするのだろうか?
やっぱりいびつだけど・・・。



    福岡で殺人事件の被疑者の夫(暴力団組長)が、
事情聴取中に拳銃で頭を打って自殺未遂を計ったそうだけど、
それって、警察の中でしょ?
警察に出頭するときに拳銃持って行くかな?
100歩譲って、自殺するつもりで持って行ったとしても、
気づかれないものなんだろうか?
そして、何よりおかしいのは、
何で死ななかったの?
普通、頭を拳銃で撃ったら死ぬでしょ?
よっぽどの石頭だったのか?
それでも、やっぱり拳銃の弾は弾きとばさないと思うけど・・・・。
それとも、死ぬ気はなくて、かするくらいの角度で撃ったのかな?
もしそうなら、自分の立場はものすごく悪くなるのだから、
拳銃を持って警察に行くのも、警察でそれを撃つのも、
やるだけ損なはずだけど・・・。



     「大阪のタクシー運転手殺人容疑の男にアリバイが証明されて、
自殺の可能性が出てきた。」というニュースも、腑に落ちない。
ネクタイで首をつって死んだときと、
他人にネクタイで首を絞められて死んだときは、
明らかに、首に残った絞め跡の角度が違う。
これは、法医学の基本である。
僕は、法医学は大嫌いで、(何しろ、とても気持ちが悪いから)
ほとんど勉強はしなかった。
教科書を開くことさえ、嫌だった。
教科書に触るだけでもおぞましかった。
そんな僕でさえも知っている基本的なことなのに、
どうなっているんだろう?






    9月21日 2004
    
手を洗いましょう!
    この週末の連休は、ハリーポッターを読んで過ごした。
おかげで、「肩こりまくり」で、
昨日の夜は、とうとう首が回らなくなってしまった。
以前にも書いたけど、メディフローという水枕は、こんな時に、
つくづく優れものだと感心してしまう。
今朝起きた時には、首は回るようになっていた。
もちろん、もう痛くない。
本の内容は、「言わぬが花」だと思うから、書かないけど、
連日で、2冊読破するのは、年寄りにはキツい。

    最近また、おなかの風邪(感染性胃腸炎)が多くなってきた。
今回の感染性胃腸炎は、吐き気よりも高熱を出す人が多い。
食欲が落ちるだけなので、薬は何も使わない。(商売あがったり・・・。)
しかも、いつもの感染性胃腸炎は熱はだいたい半日から一日で下がるのに、
今回のそれは、2日続くことが多い。
38〜39℃台が2日続くと、本人や家族も心配になる。
なんぎな風邪だ!
感染したくないなぁ。

   というわけで、まじめに念入りに、手洗いをしましょう。


   





    9月18日 2004
   
古田よ、がんばれ!
   もともと僕も家内も娘もヤクルトファンだから、
初めから「古田よ、がんばれ!」なのだが、
今回は、それだけではない。
野球の火がしぼんでしまうかどうかの瀬戸際だ。
確かに、パリーグが赤字なのは何とかしないといけない。
経営サイドの「パリーグの球団がセリーグの球団と試合をしないと客が入らない。」
という発想が、今回の合併劇の向こうに見え隠れしている。
経営サイドは、「まず1リーグ制ありき」なのだ。
当然、選手やファンの顔など見てはいない。
   
   しかし、選手側の言うように2リーグ制を維持するなら、
パリーグが赤字にならないための何らかの打開策が必要なのだと思う。
そのためには、楽天やライブドアの参入は新しい風を入れるには最適だと思う。
パリーグの試合の放映を増やして、地域密着型の経営を行って
スター選手を作っていけば、客は増えると思う。
今年のように、エキサイティングな3位決定戦をやればなおさらである。
このようなことは、楽天やライブドアはきっと得意分野だろう。

    週末に野球が観られないのは物足りないが、
そんなことより、これからの日本のスポーツエンターテインメントの基礎が
これから出来るかもしれないチャンスでもあると思う。
大衆は間違いなく選手側の味方だ。
だって、一緒に経営側から無視されたのだから。
あんな石頭の、コンコンチキばかりが集まった経営者会議なら
いっそ、パリーグを潰してしまって、
別のリーグを立ち上げた方がいいのではないか。
あと4社くらい名乗りを上げて
楽天とライブドアが参入してやって欲しいものだ。
  
   しかし、古田を初めとした選手会側は、
あんな石頭どもと、らちのあかない話を
延々としないといけないので、本当に疲れるだろう。
経営サイドは、初めから話は出来ているのだから、
妥協する気はないのだから・・・。
テレビで観た古田は本当に疲れた顔だった。
体力よりも気力が必要な勝負なので慣れてないだろうけど、
ほとんどのファンは、君たちの味方だから、くじけないで欲しい。
応援してるからね!







    9月15日 2004
    
「タリラリランのコニャニャチワ」
    僕は携帯電話が鳴っていても出ないことが多々ある。
意識的に出ないのではなくて、なっていることに気づかないからだ。
音が聞こえていても、「他の人の電話が鳴っている。」と思うこともよくある。
そんなことを解消するために、
”ベル音”ではなくて”着メロ”にするように子供達から言われて
着メロに換えることにした。
アドレスがb.akabonなのでバカボンのテーマソングにしようということになった。
しかし、なかなか手に入らない。
やっと手に入った「天才バカボンのテーマソング」は、
音が小さくて気づきにくかった。
それでも、いろいろと、息子が探してくれて、
「タリラリランのコニャニャチワ」が着信音のメロディーとなった。
「タリラリランのコニャニャチワ」は、
♪チャーーン チャラッチャッチャーーと派手な出だしで始まって
わかりやすいと言えばわかりやすい。

    昨日の夜は、医師会の理事会があった。
議事は粛々と進められて、
看護学校建て替え工事の請負業者選定の経過が副会長から報告されていた。
「・・・以上のような経過で、入札業者はご覧の4社に絞られました。」
という話の最中だった。
♪チャーーン チャラッチャッチャーーという音が・・・。
「うん?どこかで聞いたような・・・? 」
「アッ、やばい!」

    携帯をつかんで、会議室から飛び出したのであった。
まさか、医師会の理事会の最中に「タリラリランのコニャニャチワ」が流れるとは・・・。

Sさん電話ありがとう。
10月の沖縄とっても楽しみです。







    9月13日 2004
    
めちゃ嬉しい!
    土曜の夜中から、ハリーポッターを読み始めたものだから、
寝たのは、明け方の4時になってしまった。
日曜は、いつも決まって昼過ぎまで寝ている。
昨日も、そのつもりでいたら、11時半頃に電話がかかってきた。
下の階で家内がでた様子だったが、
しばらくして、2階に上がってくる気配がした。
「僕宛の電話だな、誰か具合が悪いのかな?」
と寝ぼけた頭で思っていたら、
家内がにんまりした顔で寝室に入って来た。
「誰か親しい人からなのだろうか?」といぶかっていたら、
水中映像祭からよ!」といって受話器を渡された。
とっさに頭が事態を理解できなかった。
電話にでると、
「こちらは、水中映像祭の者ですが、
池田さんのYellow Tailsが、シルバーオルカ賞に決まりました。
つきましては、
フランス・アンティーブで行なわれる国際水中映像フェスティバルへ
出品しますので、写真のポジをこちらに送ってください。
送り先は、ホームページの募集要項をご覧になってください。」とのこと。
内容は理解できたのだが、「おめでとう」などの言葉がないので、
全然ぴんと来ないまま、
「わかりました。そのようにします。」といって電話を切った。
電話を切ってしばらくして、「オーッ!すげぇ!」
と思えてきた。
ゴールドじゃないなんて贅沢はまったく思えなかった。
ブロンズでも嬉しい!
オリンピックのメダリストたちが言っていた「色は関係ない!」
という言葉は、まさにその通りだと思った。
「ゴールド・オルカ賞が、マクロ写真なら実質は一番だ。」
なんて都合の良いことまで、考えてしまった。








    考えてみたら、この写真は、危うく「ボツ」になるところだった。
「絞りすぎだなぁ!」なんて言いながらゴミ箱に入れようとしてたら、
家内が、「この写真は良いから、捨てちゃだめ!」と言って、残ったのだった。
後でみると、雰囲気があって、見飽きない。(自画自賛とはまさにこのこと!)

    「いろんな条件が、上手くそろったときに良い写真が撮れる。」と
つくづく思い知らされる写真である。
海の透明度が良くて、
良いアングルで
良い被写体いて、
しかも、上手くそばに寄ることが出来て
なおかつ、露出やピントが合っていないといけない。

     この時は、シパダンで海の透明度は基本的に良好。
一番先に海に入ったので、他に誰もいなかった。
おかげで、人に気を遣うことなく被写体に近寄れた。
などの幸運が重なったのだった。









     9月 7日 2004
    
ひじきの続報
    英国食品規格庁の発表によって明らかになったヒジキの含有ヒ素問題は、
これを知った人たちには少なからず衝撃と混乱をもたらしている。

    厚生労働省は、体重50kgの人なら、
1日当たり4.7g以上を連続して食べなければ、問題はないと発表している。
「世界保健機関(WHO)が規定する15μg/kg体重/週
(体重50kgでは1日当たり107μg)を超えない。」という前提である。
国内生産量と輸出入量などから国民1人当たりのヒジキの摂取量は
1日当たり0.9g程度と推計されるので、
「極端に多く摂取するのでなければ(同省)、WHOの規定内に収まる。」というわけだ。

    しかし、実際にヒジキを食べる場合、食卓に出る量はこんなものではない。
市販の家庭料理書では、最もポピュラーなヒジキの煮物1人前には、
乾燥ヒジキを5〜15g用いるとしている。
水に戻した状態では30〜90g程度になる。
厚労省が示す4.7gの6〜20倍である。

    英国食品基準庁が調査した日本産ヒジキのうち、
最も多く無機ヒ素を高濃度に含んでいたものは、
水に戻した状態で1kg当たり22.7mg。
50gを食べたとすると、それだけで無機ヒ素を約1100μg摂取することになる。

    ヒ素の毒性に詳しい
聖マリアンナ医科大学予防医学講座助教授の山内博氏は、
「無機ヒ素は胎盤を容易に通過するため、
妊娠女性が摂取すれば速やかに胎児に移行する。
動物モデルを用いた実験で、無機ヒ素には催奇形性があるほか、
胎児に脳障害を引き起こすことが判明している」と指摘している。
そして、「
妊娠女性と3歳未満の幼児はヒジキを食べるべきではない」と断言している。

    それでは、妊娠女性や幼児以外は
どの程度の分量を目安に食べたらよいだろうか?
山内氏は、「小鉢1杯を週1回程度が適切」という。
(最大で、という意味だと思う。)
無機ヒ素の体内半減期は人間の場合、およそ28時間。
連日摂取すれば体内に蓄積してしまうので、
数日以上、間を空ければこうした影響を避けることができるということである。

   またしても、厚労省は、安易な危険な回答をしたことになる。
こちらとしては慣れているけど、
この体質は、いつになったら治るのだろう。
というより、ずっと治らないという前提で見ておいた方が良さそうだ。







    9月 4日 2004
    
コーヒーブーム
    最近我が家では、コーヒーブームが起こっている。
もともと、家族みんなコーヒー好きで、毎日飲んでいた。
美味しいコーヒーをみつけるために、以前はあちこち探したものだった。
しかし、千代田のプシューケのコーヒーに出会ってからは、
コーヒー探しの旅も終わった。
プシューケでは、マスターと特定の女の子がたてたコーヒーは美味しいが、
他の、アルバイトの人がたてたりすると、まったく美味しくなかった。
そんなわけで、我が家でも、子供達にコーヒーのたて方をマスターさせて
美味しいコーヒーが、いつでも飲むことが出来る環境作りをしていた。
しかし、豆が無くなるたびに、千代田まで買いに出かけるのも面倒な話である。

    コーヒー豆は、焙煎してからは酸化が進んで、味がみるみる落ちてしまう。
もともと、買ったときはすでに焙煎されたものを買うわけで、
いつ焙煎されたかは、わからないが、すでに日数が立っていると思われる。
だから、そんなにまとめ買いも出来ない。
これが悩みの種だった。
でも、プシューケの豆は、他で買うコーヒー豆よりは遙かに美味しいし、
新たにどこかを開拓する気にはなれないまま、15年以上経っていた。


    今まで、コーヒーはたて方が命と思って疑わなかった。
今でも、その考えは同じなのだが、
本当に美味しいコーヒーは、少々たて方がまずくても、
そこそこに美味しいということがわかった。
というのは、土井コーヒーという店が、
「コーヒーのおいしさは、鮮度が一番大切で、たて方は二の次。」
というようなコマーシャルをしていた。
僕は、「なんとおっしゃる、うさぎさん!」と思ったが、
「そこまで言い切るのなら試しに買ってみよう。」と思い、
そこの、お奨めのお試しシリーズの豆を買ってみた。

    確かに美味かった。香りもとても良かった。
注文を受けてから、その豆にあった焙煎をしてこちらに送ってくれるので、
香りも味も、酸味も良い。
酸味に関しては、
豆が酸化したための酸味と、
豆が本来もっている酸味との違いがわかった。

   そんな訳で、今までチャレンジしなかったいろんな銘柄の豆を
あれこれ試している。
それぞれの銘柄が、それぞれ特徴のある味がしていて、
これをあれこれブレンドするのもなかなかおもしろい。

ちなみに土井コーヒーについては、
小冊子「間違いだらけのコーヒー選び 誰も教えなかった5つのポイント」を
無料で郵送してくれる。
こちらのHPアドレス
http://www.1coffee.co.jp/
から、請求出来る。






今年7月にアサヒビールは、ペットボトル入りビールの販売を発表しましたが、皆さ
んは、ペットボトル入りビールに賛成ですか、反対ですか?

グリーンピース・ジャパンが10秒でできるWeb投票を行っています。
こちらからどうぞ
http://www.greenpeace.or.jp/s/pbvote/?zw2






    9月 3日 2004
    
目薬、さしすぎてませんか?
    ドライアイは、涙の量が減ったり、涙の成分が変化したりして、目が乾く症状だ。
目が乾くと、目の疲れやかすみなど不快な症状が出てくる。
健康な人でも年を取るにつれ、涙は少しずつ減っていく。
しかし、涙は十分に分泌されていても、
部屋が乾燥していたり、まばたきが減ったりすると、
ドライアイになりやすいので注意が必要だ。


    涙の主成分は水だが、
涙は「ムチン層」「水」「油層」の順に3層構造から成る薄い膜となって、
角膜の表面を覆って目を守っている。

    オフィスや自宅でパソコンを使って長時間作業をする人が増えているが、
それに伴い、眼精疲労やドライアイ、肩こり、うつなど
さまざまな健康障害を訴える人が急増している。
これらはIT化が原因で起こることから、
「IT眼症」(VDT症候群、テクノストレス眼症)とも呼ばれ、社会問題化しつつある。

     一般的な対処法は、
目からディスプレーまでの距離は40〜70センチメートルくらい離し、
視線はやや下向きになるようにする。
部屋も十分な明るさを保つように。
そして1時間ごとに10〜15分間の休息をとり、
遠くを見たりして目を休める。
ストレッチなど体全体を動かすことも効果的だ。
    また度数の合わないメガネやコンタクトレンズを使うと、
目を見開きがちになるので、まばたきが減ってしまう。
コンタクトレンズの汚れにも注意を。
レンズの汚れが涙をはじいてしまい、
涙が目に均等に広がらなくなってしまうからだ。
レンズは必ずこすり洗いをして保存を。

      一方、目の乾きを感じたら、
涙液型の目薬を一滴さすだけで効果は十分。
目が乾くからといって、目薬をしょっちゅう何滴もさす人がいるが、
これは要注意!
これは目を守る涙を流してしまっているだけ。


    また洗眼液で「目を洗う」ことも、目にはよくない。
実際、洗眼が習慣になっている人が
目の痛みを訴えて眼科医にかけこむケースが目立っており、
その多くがドライアイや感染症にかかっているという。

目を洗うとカップにゴミが浮いているように見えるが、
これは水分の乾燥を防ぐ涙の油分であり、目の症状の解決にはならない。
さらに洗眼によって、
まつげやまぶたに着いている汚れや花粉を目の中に入れてしまう恐れもある。

    目薬といえども、外からあれこれ体をいじるのは良くないようだ。
体が本来もっている防衛能力を、出来るだけ尊重するのが一番だと
あらためて思い知らされている今日この頃である。





   
 9月 2日 2004
    
Deep blue
    今日は、かねてから是非みたいと思っていたDeep blueを観てきた。
以前NHKでやっていたのと同じ映像だけど、
大画面で観てみたいと思って、わざわざ足を運んだのだった。
決して、お勧めの映画ではなかった。
弱肉強食の場面ばかりが強調されていた。
例えば、シャチは、
オタリアの子供を襲ってもてあそんだり、
鯨の子供を襲って、あごと舌の部分だけしか食べなかったり、
という場面しか登場しない。
あれでは、シャチは残忍な海のギャングそのものである。
シャチの美しさや、賢さは残忍な一面だけでとらえられている。

    以前から思っていたのだが、
外人はどうもそういうのが好きみたいだ。
海の中でも、サメやウツボが大好きで、見つけるとこちらに見せたがる。
タコやミノカサゴも好きみたいだ。
グロテスクで迫力のあるのが好きなんだろうが、
どうもそれは、我々日本人の好みとは違う様に思う。
我々は、デバスズメダイやハナゴイやウメイロモドキの様な
綺麗で姿のいいサカナの方が好きな傾向があると思う。

    もっと優しくて美しい海を描いてほしかった。
「決して、ダイバー必見とは言えない。」と言うのが感想である。

    そういえば、今日は、嫁さんと二人で2000円で映画が観られた。
というのは、東宝シネマ泉北は、50才以上夫婦割引というのがあって、
どちらかが、50才以上であることを証明する免許証か何かがあれば、
二人で2000円になっちゃうのだ。
今までは、何かにつけて特典を受けられる事がなかったのだが、
今回初めて、こんな特典を受けた。
横で、若いカップルが3800円払うのを見て、
得したような・・・、なんだか変な気分だった。
考えてみれば、彼らの方が我々より1800円の値引きは
遙かに有り難いだろうに・・・。

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