DIARY

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    10月29日 2004
    
アナレンマ
    聞いたことないでしょ?
1日のうち、同時刻の太陽を記録し続けると、
その位置はゆっくりとずれていき、
1年間かけて「8」の字を描くのだそうだ。
この8の字を「アナレンマ」と呼ぶのだそうだ。
このほど、このアナレンマの撮影に
世界で8番目にギリシアのアイオマミティス氏が成功した。

アナレンマの写真

大理石の遺跡の脇、真っ青な空に記録された
8の字は地軸の傾きによるものなのだそうだけど、
けっこう動いてるもんだなぁ!
しかし、毎日、同じ場所で(秒単位の)同じ時刻に
シャッターを切らないといけないし、
悪天候があればアウトになる。
一枚のフィルムに収めるのだから、
1年後に現像するまで、上手く撮れているかどうかもわからない。
なかなかハードである。
細かいことはここへ





    10月25日 2004
    
魚心も水心も、ありまくり
    経済財政諮問会議は22日、
奥田碩日本経団連会長ら民間議員が介護と公的医療について、
軽度医療は全額本人負担とするなど
給付費の伸びを国内総生産(GDP)の伸び率以下に抑制すべきだ、
などとする意見書を提出、
今後予定されている介護保険、医療制度改革に反映させることを求めた。

   ようするに、
ちょっとした風邪や、おなかいたは
保険を使わないで、全額自分で払え! 

と言っているわけだ。

奥田と言えば、以前も、
自分たちの言うことをきく議員には献金するが、
言うことをきかない議員には献金しない。


と主張していた奴だ。

そんなもの、民主主義ではない。
金持ちが金持ちの都合のいい世の中を作っていくばかりになっちゃうんじゃ
おもろいことも何ともない。

しかし、こんな腐った奴らが、権力を握るのも、世の常なんだろう。
誰か、正義の味方はいないのだろうか?








     10月22日 2004
     
ウッチン茶、大好きだけど・・・
     肝臓の働きを高めるとされるウコンの粉末を摂取したことがきっかけとなって、
東京都内に住む肝硬変の60代女性の症状が悪化し死亡していたことが判明した。
調査では、このケースを含めて1996年以降、
18人がウコンなどの健康食品との因果関係が疑われる肝障害を発症していた。
厚生労働省研究班の調査でも、
比較的安全性が高いとされているウコンによる肝障害が相次いでいることから、
同省は対応を検討している。
東京逓信病院消化器内科の橋本直明(はしもと・なおあき)部長によると、
原因は不明だが、代謝物質が肝臓に負担をかけたり、
アレルギー反応を起こしたりした可能性があるほか、
摂取開始で気がゆるみ生活習慣が乱れたことも考えられるということだ。

ほかにもB型やC型の慢性肝炎患者6人が肝機能悪化で入院するなど、
計11人がウコン摂取後に肝障害を発症していた。
ウコン以外では霊芝(れいし)、田七人参(でんしちにんじん)、
黒酢、オリゴプロテインなどで7人が肝障害を起こした。
18人のうち14人は、もともと肝臓に疾患があった。

    僕は、ウコン茶が大好きだけど、この話を聞いて、
ウコン茶を飲むのを止めようとは思わない。
アルコールを飲むときには悪酔い予防にもなるし、
(でも、予防で飲もうと思っても、必ずと言っていいほど飲み忘れるけど・・・。)
飲んだ後、あと口がいいので、止められない。

参考までに、
ウコン:ショウガ科の植物で、
特に秋ウコンを錠剤や粉末にした健康食品は人気が高い。
成分のクルクミンは胆汁の分泌を活発化、肝臓の働きを良好に維持し、
安全性は比較的高いとされる。
一方で、過剰または長期に摂取すると消化管に障害を起こすことがあり、
動物実験では大量摂取が肝臓に毒性を示すことも確認されている

     ようするに、ウコンには、ちょっとした薬効があるのだ。
・・・と言うことは、”薬”なのである。
いうまでもなく、”薬”には副作用もあるし、
過剰投与すれば毒性もあるのだ。
肝機能の低下した人にとっては、
肝臓で代謝される薬は、当然肝障害の危険が高くなる。

   一般に、薬の多くは、消化管で吸収されて、肝臓を通る。
そこで、(薬の種類によって違うが)何10%かは、
代謝されたり、アルブミンが結合したりして、不活化される。
肝機能の低下した人は、この効率が落ちていて、
薬の効果が強く出たり、肝障害が進行したりする。
腎臓で排泄される薬は、腎機能が低下している人にとっては、
排泄が出来なくて、高濃度になって効き過ぎたり、中毒になったりする。
薬とはそんなものなのである。
そして、世の中に出回っているサプリメントも
(効果があるか無いかは別として)、同様なのだ。
盲信して過剰に摂取してはいけないし、
肝機能や腎機能に問題がある人には、
その作用機序によっては害があるのだ。
そのことを、よく認識することが大切だと思っている。






     10月20日 2004
     
今年もインフルエンザワクチンの話
     今年2004年の1月〜4月の
インフルエンザワクチンの有効性についてのデーターが
札幌市で開かれた日本ワクチン学会で10日、発表された。
以下は、内容。 
27都府県の46医療機関で、
あらかじめ登録したワクチン接種者約1万2800人と非接種者約3200人を対象に、
今年1〜4月にかけてインフルエンザにかかったかどうかを調べた。
インフルエンザの診断キットで陽性と判定された290人のうち、
ワクチン接種者は213人、非接種者は77人。
この結果をもとに、ワクチンがどれだけ効いたかを示す有効率を計算すると、
大人(15〜64歳)で40.3%、子ども(15歳未満)で44.2%だった。
有効率は、3年前の冬が大人73.9%、子ども74.6%、
2年前の冬は大人75.0%、子ども58.8%だったので、昨冬は大きく下がっていた。
調査結果をまとめた臨床内科医会の河合直樹医師(岐阜市)は
「ワクチンに使ったウイルスと実際に流行したウイルスが一致していなかった可能性がある。
昨年は流行規模が大きくなかったのが幸いした」と話す。
インフルエンザの流行はここ数年A香港型が主流だが、
同じA香港型でも突然変異で少し変化したウイルス株が次々と現れている。
国立感染症研究所などによると、
02年ごろに、それまで見られなかった変異型のウイルス株が世界的に流行し始め、
日本で昨冬に患者から取れたウイルスも、ほとんどがこの変異型だった。
今冬のワクチンは、この変異型のウイルスをもとに作られているという。

    このデーターからは、大人と子供のそれぞれの人数がわからないが、
全体で計算すると、
相対リスク減少率は、31.1%
(ワクチンを打つことによってインフルエンザにかかる危険を、打たない場合より減らす率)

治療必要人数は、133.3人
(インフルエンザにかからないように
 133.3人にワクチンを打つと
 一人だけ罹らないですむ。)

・・・・・・・どう考えても、効いてるとは思えない。
133.3人の一人になるためにインフルエンザワクチンを打つ気には、
僕なら、とうていなれない。

    これまで、インフルエンザワクチンを積極的に推奨していた偉い(?)学者先生たちも、
今年は、ずいぶんトーンダウンしてきた。
「ハイリスクの人は打った方がいい。」といったニュアンスに変わってきた。

    しかし、これまでの啓蒙(?)が功を奏したのか、
世間の人たちは、「今年は、インフルエンザワクチンを打とう!」と
思っている人たちが増えてきたようだ。

    アーァ、今年もまた、不毛な逆啓蒙に時間をとられそうだ。






    10月19日 2004
    
たくさん食べても、
    たくさん食べても、太らないどころか、体重が減るマウスが作られた。
このマウスは、PTENという酵素を脂肪組織から無くしたマウスである。
このマウスは、普通のマウスと比べ食事量が約2割増えたのに、
体重は25%減った。
マウスの体内では、
脂肪組織のエネルギーを燃やすミトコンドリアが増え、
血糖量を低下させるインスリンが効きやすくなっていた。
肥満による糖尿病などの生活習慣病治療につながる可能性があるが、
好事魔が多しである。
肝臓などでPTENをなくすと発がんにつながるとの報告がある。
治療に使うには、脂肪組織だけでPTENを抑える技術が必要であり、
実用化は、まだまだ先でした。
安全性の評価が確定するには、10年以上かかると思われる。
世の中、そんなに甘くはないといったところでした。
今のところ、王道を行くのが一番いいみたいである。






     10月15日 2004
    
 安全と安心
     BSE問題で、安全と安心のことが盛んに政治家の口に上がっている。
ようするに彼らは、
「20ヶ月未満の牛は安全だけど、国民の安心が得られないから、全頭検査をする。」
と言っているわけだ。
これは当然、アメリカから牛肉を全頭検査しないで、
(20ヶ月以内の牛はフリーパスで)輸入しようという魂胆があっての話である。
「20ヶ月未満では、BSE陽性の牛は今までほとんど報告がない。」
という理由であるが、あくまで「ほとんど」である。
だいたい、アメリカの牛の月齢は極めてあいまいである。
放牧していて、気がついたら、どこかで生まれているからである。

     彼らのいう安全とは、「確率が低い。」ことを「安全」と言うらしい。
今までも、彼らの言う「安全な」血液製剤で、
多くの人たちがエイズウィルスに感染し、
また、多くの人がC型肝炎ウィルスに苦しんできた。
彼らは、「万分の一は、決して確率は低くない。」
という事がまだわかっていないようだ。
国レベルで認めたら、分母は何百万、何千万の世界なのだ。
どうして、彼らは、こんなにアホなんだろうか?
政治・経済的外圧で妥協してはいけない物事の判断が出来ないのなら、
政治家になるなよ!と言いたいが、
彼らは当然アホだからそんな基準は持ち合わせてはいない。
今のところは、自分の身は自分で守るしかないのだろう。

    そういえば、最近ワクチンのゼラチンがショックを起こすことがあるので、
ゼラチンの入っていないワクチンが使われることがほとんどになってきた。
一見、いいことのように見えるが、
実は、ワクチンの成分を安定化させるために
代わりにアルブミンが入るようになった事はあまり知られていない。
アルブミンはおそらく人由来のものだと思うが・・・・、
本当に、人のアルブミンって安全なの?
アルブミンが、血液製剤であることに変わりはない。
未知のウィルス感染症に対するチェックは、当然なされていない。
将来何か問題が起こる可能性もあるのだ。
いったい、こういう事って誰が決めるんだろうか?
少なくとも、厚生労働省は認可しているわけだけど・・・。










     10月 6日 2004
     
イグ・ノーベル賞
     今年のノーベル賞、医学生理学賞は、
「におい受容体と嗅覚(きゅうかく)系の機構の発見」に決まった。
40万-50万種類に及ぶ、においの分子を受け取り、
脳が1万種類ものにおいを識別する仕組みをマウスを使って研究したものだ。
米コロンビア大のリチャード・アクセル教授(58)と
米フレッド・ハッチンソンがん研究センターのリンダ・バック博士(57)
の2氏は、
鼻腔(びくう)の奥の嗅上皮にある嗅細胞に
タンパク質でできた約1000種類の「におい受容体」が存在し、
それぞれに約1000の遺伝子が対応していることを突き止め、
1991年に共同で論文を発表した。
両氏の研究によると、
受容体はポケットのような構造を持ち、
それぞれの構造に合った、におい分子を受け取る。
1つの受容体だけで識別できない複雑な分子でも、
異なる受容体からの情報を組み合わせて認識できるのだそうだ。

  ところで、
世の中には、「イグ・ノーベル賞(愚かなノーベル賞)」
というのもある。
ユーモアに富み、科学技術に貢献した研究に贈られる。
同賞は、「つい笑ってしまうけれど、考えさせられてしまう」研究が対象だ。
今年は、平和賞に、
カラオケを考案した兵庫県西宮市の会社経営者、井上大祐さん(64)が
選ばれ、米ハーバード大学で9月30日、授賞式が開かれた。

   ところで、ちょっとおもしろい研究にも「イグ・ノーベル賞」が送られた。
ジリアン・クラークさんが公衆衛生賞で受賞したもので、
「5秒ルール」の研究だ。   
「5秒ルール」とは、食べ物を床に落としても、
5秒以内に拾えば大丈夫という慣習のことだ。
確かに、ちょっと笑っちゃう。
しかも、クラークさんの研究によれば、
一般的に、床に生息するバクテリアは驚くほど微少で、
きれいに清掃されていれば、5秒経った後でも問題はないそうだ。
この研究には、さらにおまけがあって、
食べ物を床に落とした際の男女の反応の違いについて研究されている。
「落とした食べ物を拾って食べるのは、男性よりも女性の方が多い。」
のだそうだ。
僕はてっきり男性の方が多いと思ってた。




      10月 4日 2004
      
白玉の・・・、って、ところで、よく寝てますか?
      考えてみれば、人生の約3分の一は、睡眠に当てられる。
睡眠の質に気を配ってみることは、大切なことのように思う。
以下に、簡単なチェックリストを示してみた。

【夜間の症状】
1)布団に入ってもなかなか眠れない
2)夜中に何度も目が覚め、その後寝付きが悪い
3)非常に早くに目が覚めてしまい、その後朝まで眠れない
4)朝起床したときにぐっすり眠った感じがしない

【朝や昼間の症状】
1)朝起きなくてはいけない時刻になっても目が覚めない
2)朝、目が覚めているのに床から出られない
3)日中にひどい眠気がある
4)日中、体がだるい
5)日中、気分が悪く憂うつである

これらのうち、当てはまる症状の組み合わせによっては、
専門医の診察を受けた方がよい場合がある。
不眠の原因がほかの病気などによるものかどうか、
まずチェックしてみるのもいいかもしれない。

   大きく分けると、不眠には、
基礎にある病気が原因の場合と、
病気は無くて、不眠になっている場合がある。

   まず、病気が基礎にある場合は、
病気がはっきりと表立っていないものとしては、
1.うつ病。
     ・非常に早くに目が覚めてしまい、その後朝まで眠れない
     ・朝起床したときにぐっすり眠った感じがしない
     ・朝、目が覚めているのに床から出られない
     ・日中、体がだるい
     ・日中、気分が悪く憂うつである
     ・食欲が低下している、食べ物がおいしく感じられない
     ・新聞や雑誌に目を通す気になれない
     ・目が覚めた時に気分が落ち込んでいる

2.睡眠時無呼吸症候群
     ・朝、起床したときにぐっすり眠った感じがしない
     ・夜中に何度も目が覚める
     ・日中にひどい眠気がある
     ・ひどいいびきをかいて呼吸が苦しい、または止まる
     ・息苦しくて目が覚める

3.ムズムズ足症候群(restless leg syndrome )
     ・布団に入ってもなかなか眠れない
     ・日中、体がだるい
     ・安静時に脚がぴりぴり、むずむずするような不快感がある
     ・ひざの下から足の裏にかけてほてる

4.周期性四肢運動障害
     ・夜中に何度も目が覚め、その後寝付きが悪い
     ・朝起床したときにぐっすり眠った感じがしない
     ・日中にひどい眠気がある
     ・足首がぴくぴく動く
                               などがある。

     病気が表立ったものは、
5.気管支喘息などの呼吸困難・咳
6.前立腺肥大症などの頻尿
7.アトピー性皮膚炎などのかゆみ
8.腰痛や50肩などの関節痛
                   などがあるが、
これらは、原疾患の症状が主たる症状であり、
不眠はその結果だから、鑑別する必要がないことが多い。
それ以外に、薬物で不眠が起こることもあるので、
今飲んでいる薬が有れば、その薬のチェックも必要だ。

    そして、病気が基礎にない不眠がある。
(将来は、メラトニンなどの分泌障害などで
病気と分類される可能性があるものも含まれてはいるが・・・。)

ここでまず、一番重要なことを認識する必要がある、。
それは、睡眠は、生物として必要不可欠で、

「人は、自動的に眠るようになっている。」
                                    ということである。
逆に、寝たいからといって、すぐに自分の意思で眠れるものでもないのだ。
睡眠は、勝手に調節できないようになっているのである。
脳の睡眠中枢や体内時計によって、
眠りの長さや深さ、いつ眠くなるか、といったことが決まる。
人間は、生き物としての仕組みからみると、
昼に活動し、夜に休息をとる昼行性動物である。
脳がいくら発達しているからといって、生き物としての性質は変わる訳ではない。
眠りたいと思えば眠れるわけではなく、
理想的な睡眠を得るための特別な秘訣などないのだ。
まず生き物としての自分の睡眠のパターンを知ることが重要である。
不眠の背景に、明らかな別の病気や原因が考えられない場合、
生活面などに問題がある可能性がある。
また、就寝時間や睡眠時間の長さにこだわりすぎていることも考えられる。

まず挙げられるのが、「8時間睡眠」へのこだわりだ。
一般に、理想の睡眠時間として「1日8時間」という数字をよく聞くが、
これに医学的根拠があるわけではない。
実際、米国の大規模調査では、7時間睡眠の人が、
8時間以上の人と比べて寿命が長いという結果がある。
日本人の平均睡眠時間は7時間23分。
年代別では、30代が6時間57分、40代が6時間59分と、
働き盛りの年代で特に睡眠時間が短いという結果が得られた。
しかし、平均睡眠時間はあくまでも一つの目安でしかない。
重要なのは、その人にとって充分な睡眠が得られているかどうかである。

必要な睡眠時間にはかなりの個人差があり、
3〜4時間の睡眠で十分な人もいれば、
10時間以上眠らないと体が持たない人もいるのだ。


例えば、3時間睡眠で有名なナポレオンがいる一方で、
アインシュタインは1日10時間眠っていたという。
必要な睡眠の長さには、
生まれつきの体質がかかわっていることが明らかになってきている。
「8時間眠らなくては健康に悪い」などと考えて、
無理に寝床で長い時間を過ごすと、
かえって夜中に目覚めやすくなったり、熟睡感が得られなくなったりする。
睡眠時間そのものにこだわりを持たないこと

が、不眠対策の重要なポイントの一つだ。

なお、睡眠が本当に足りているかどうかは、
日中に眠気がなく、きちんと過ごせるかどうかを目安にする。
日中の眠気がひどかったり、
平日と比べて週末に3時間以上長く眠らないといられないようならば、
「睡眠不足」といえそうだ。


     不眠対策におけるもう一つのポイントは、
「早寝・早起き」ではなく、「遅寝・早起き」への発想の転換にある。
不眠に悩む人は、少しでも眠ろうと早くから床に入ろうとする傾向がある。
しかし、これはかえって逆効果だ。
最近の研究では、
「普段の入眠時刻の2〜4時間前は、1日の中で最も寝つきにくい時間帯である。」
ことが明らかになっている。
せっかく早く床に入っても、なかなか寝つけず、
よけい「眠れない」と不安になってしまう。
したがって、
「眠たくなってから床に就く」ことが、
スムーズに眠りに入るための近道だ。
また、就床時間よりも重要なのが、
「定時に起きる」こと。
起床後、太陽の光を浴びると、体内時計のリズムがリセットされ、
その約15〜16時間後に眠気が出現することが分かってきたからだ。
これは、睡眠調節に関与するホルモンであるメラトニンの分泌リズムによる。
つまり、起きた時点で、寝つく時間はほぼ決まってしまうというわけだ。
平日の睡眠不足を補うために、週末に少しでも睡眠時間を稼ごうと昼近くまで寝ていると、
その晩はさらに寝つきが遅くなり、月曜日の朝起きるのが辛くなる。
どうしても平日の睡眠不足を休日に解消したい人は、
休日も頑張って一度早めに起きて日光を浴び、
その後午後3時くらいまでゆっくり過ごす方法が勧められる。
ただし、長時間の昼寝はかえって生活のリズムを崩し、
夜の睡眠に悪い影響を与えることがあるので要注意。
厚生労働省の「睡眠障害の診断・治療ガイドライン」では、
昼寝をするなら15時前とし、20〜30分以内にとどめるよう推奨している。

   なお、睡眠薬代わりに酒を飲む人が少なからずいるのではなかろうか。
(僕もしばしばやるけど・・・)
しかし、
熟睡のためには寝酒は障害になる。

というのは、寝酒をすると一時的には寝つきが良くなっても、
アルコールが分解された後は眠りが浅くなり、途中で目が覚めたりするからだ。
また、飲酒は、睡眠時無呼吸症候群を悪化させる要因ともなる。
熟睡したいときは、寝酒はひかえた方がいい。




     10月 1日 2004
     
サカナを食べると♪
     乳癌は減るが、大腸癌は減らないみたい。(増えはしない。)

魚を毎日食べる人は、魚をあまり食べない人より乳がんになるリスクが約40%も低いらしい。
このことは、文部科学省の研究班が約2万5000人を対象に行った追跡調査で分かった。
青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)などの魚介性脂質は
記憶力の向上や血液がサラサラになる効果が注目されているが、
乳がんの発生を抑える可能性も動物実験などで指摘されており、
今回の大規模なデータ分析で初めて裏付けられた。

調査対象となったのは40代から70代の女性で、
このうち、127人が平均約7年半の調査期間中に乳がんを発症。
対象者を魚介性脂質の摂取量によって4つに分類し、
摂取量が最も少なく「魚を食べるのが週2回以下」とみられるグループの発症リスクを1とした場合、
摂取量が最も多く、魚を毎日食べるグループのリスクは0・57と約40%低かった。
これらのデータから、
魚を食べることによる乳がん予防の可能性が新たに確認できたが、
一方で魚介類に含まれるメチル水銀が胎児に悪影響を与えるとの指摘もある。
詰まるところ、
「極端な偏食は禁物。
また、サプリメントでDHAを大量にとるのも安全性は確認できない。」というのが現状である。

    また、
一方で、
「魚をたくさん食べても大腸がん(直腸がん、結腸がん)の予防効果は強まらない。」
とする大規模疫学調査の結果を、厚生労働省研究班がまとめた。

 研究班は、40-60代の男女約9万人を7-10年間にわたり追跡調査。
魚を食べる量が最も少ないグループは
男性が1日平均約80グラム、女性が同70グラムだったが、
最も食べているグループ(男性同200グラム、女性同140グラム)でも、
大腸がんになる危険性は変わらなかった。

魚に多く含まれる脂肪酸(DHAやEPA)で、
がんが予防できるのではないかと期待されていたが、大腸癌では期待通りではなかった。

 研究班の小林実夏(こばやし・みなつ)・昭和学院短大助教授(栄養疫学)は
「日本人は欧米人より多く魚を食べており、
少ないと思う量でも大腸がん予防には十分なのかもしれない」と話している。

    糖尿病になる大きなリスクの一つは肉食であるから、
やはり、サカナは、ちょくちょく食べた方が良さそうだ。
僕の家でも、出来れば、週に2回はサカナにするのがいいんだろうなぁ!
新鮮なサカナが、定期的に手に入ればそれも可能なんだが、
スーパーのサカナは、くさいことがよくあるから、これが問題なんだと思う。

新鮮なサカナを定期的に売りに来てくれないものだろうか?






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