DIARY

3月31日 2003
   この週末は、餃子に挑戦
   週末に、餃子が食べたくなって、チャレンジしてみた。
実は、以前もチャレンジしたことがあったが、
皮を作るのがうまくいかなくて失敗した。
今回はリベンジである。
皮は、売ってるやつにした。
豚のミンチと、白菜のみじん切りと、ニンニクのみじん切りと、
ネギのみじん切りを入れた。
これがいけなかった。
本には、ネギのみじん切りと書いてあるが、
実際に入れると、ネギのにおいが強すぎる。
餃子を焼く時間では、
ネギのきついにおいはマイルドにはならないので
結局ネギくさい餃子になってしまった。
またしても失敗である。
五目チャーハンはうまくいった。
(今回は作らなかったけど・・・)麻婆豆腐も、なかなかうまくできた。
ちょっと、料理がおもしろくなり始めているけど、
毎日作るのは、きっと嫌かな?
おっと、
こんなことを書くと、週末のデューティが増えそうで危険!

3月28日 2003
   ほどほどに、酒を飲むのはOK!
 適度な飲酒は高齢者の痴呆症を防ぐ、
週1〜6杯の場合で飲まない人の半分以下に
という、研究レポート。
適度な飲酒をしている高齢者は痴呆症になりにくいようだ。
約6000人の高齢者を追跡した米国のコホート研究から、
こんな調査結果が明らかになった。
同種の研究は幾つか行われているが、
大規模コホート研究に基づく研究はほとんどないという。
調査結果は、
Journal of American Medical Association(JAMA)誌
3月19日号に掲載された。

 米国マサチューセッツ州ボストンの
Beth Israel Deaconess医学センターのKenneth J. Mukamal氏らは、
米国4地域の65歳以上の男女5888人を対象とした
コホート研究「The Cardiovascular Health Study」(1989年6月開始)
の参加者の中から痴呆症患者群と対照群を選び、
飲酒と痴呆症発症の相関を
コホート内症例対照研究と呼ばれる手法で調査した。

 Mukamal氏らは、1992年から1994年にかけて、
MRI検査と簡易型知能試験(3MSE)を受診した3608人について、
1999年まで追跡し、毎年、知能検査と飲酒に関する聞き取りを実施した。
そのうえで、本調査開始時点には痴呆症がなく、
追跡期間中に痴呆症を発症した373人と、
痴呆症がなく年齢や期間内の死亡数などを一致させた
同人数の対照群を比較した。

 その結果、非飲酒群に対する偶発的な痴呆症の相対発症率は、
週に1杯以下の飲酒者では0.65、
週に1〜6杯飲む人では0.46、
週に7〜13杯では0.69となり、
週に1〜6杯飲む人が最も低くなることが分かった。
また、男女別では、女性の方が
飲酒量が増えても相対発症率の増加が少ない傾向が
あることが判明した。
酒の種類(ワイン、ビール、リキュール類)では
有意差が見られなかったという。

 同一コホートに対する筆者らの先行研究(注1)で、
少量から適度な飲酒が
大脳白質の障害や微小な梗塞の有病率低下と
関連があることが明らかになっており、
「アルコール摂取が脳血管系を保護する作用によって、
痴呆症の発症を抑える方向で関与している可能性がある」
と筆者らは見ている。
さらに、「身体への飲酒の影響は多岐にわたるうえ、
我々の研究は観察的なものなので、
臨床応用には十分な注意が必要」としている。

 この論文のタイトルは
、「Prospective Study of Alcohol Consumption
and Risk of Dementia in Older Adults」。
アブストラクトは、こちらまで。
これを読んで、うちのかみさんの
酒の量が増えないか心配・・・。

3月27日 2003
      お元気ですか?
  先日,高血圧と糖尿病で診ている人と道ですれ違った。
その人は,この3ヶ月くらい診察に来ていない。
よその医者にかかってないとすれば,
高血圧症も糖尿病もほったらかしのはず・・・。

すれ違う時に,
「お元気ですか?」
の言葉は,
そのことを責めているような気がして飲み込んで
「こんにちわ!」
と挨拶した。

すると,相手は,
何の屈託もない明るい声で

「お元気ですか?」
と返してきた。
とっさに言葉に詰まってしまった。



本当は僕のせりふなのに・・・。



3月26日 2003
     空耳シリーズ
     ウチの息子が,ビートルズの名曲”LET IT BE”を聞いていて
「下痢,ピー」と聞こえるという。
「んな馬鹿な!」と思って聞くと,確かにそう聞こえる。
では,
「アホ,チョンマー」は何でしょう?



答えは,エルトンジョンのYour sonng のワンフレーズ
「 I hope you don't maind 」 でした。


歌ではないけど,芸人の名前で,「なんでだろう」ってやってる人達。
似て非なるものとはまさにこれだと思ったけど,
本当に似てないようなんだけど,よく似てる。
「鉄腕アトム」

よく聞くと,「てつ アンド とも」


3月25日 2003
 
     そろそろ,時効?
      昨年末に,中央自動車道の塩尻付近で,
撮ってもらった運転中の記念写真は,まだ送られてこない。
息子の友人の話では,車が2台写っている時は,
どっちの車か特定できないため,立件しないらしい。
他の理由としては,フィルム切れもあるとか・・・。
でも,塩尻のオービスは最新式デジタル装置なので,
フィルム切れはない。
そういえば,”バッ”と光った時に,横に追い抜いた車がいたように思う。
それとも,僕がよくやる”うっかりデーター消し”だろうか?
いずれにしても,そろそろ「ラッキー!」といっても言いような気がしている。
こんな事を書いたら,その後で,写真が送られてくるような不安があって,
今まで書かなかったけど,もう3ヶ月だから,もう,いいよね!・・・・(不安)

  昨日,ある人から聞いた話だと,
カロッツェリアなどのカーナビに,
オービスの位置を呼び込むCDソフトが売られているらしい。
今度,オートバックスに行く時に買おうと思っている。
ただし,作動させるには,
カーナビで道案内の状態になっていないといけないらしい。
遠出の時には必要かも。


3月 22日 2003
    厚生労働省の見解は、疑わしい。
    20日時点で、SARS(重症急性呼吸器症候群)の患者は、
19日で219人、死者4人
20日で264人、死者9人、
新たにアメリカ、スロバニアにも感染者が出ている。
日本は疑い例が3例で、この3例は上記の人数には数えられていない。
厚生労働省も、WHOも、
汚染地域への旅行を控えるように勧告は出していない。
そして、感染は、
「感染源への直接的で密接なコンタクトに限られる。」と
コメントしている。

それでいて、
「患者が発生したら、気密な部屋で、
且つ、その部屋は外部より陰圧になった部屋に収容隔離するよう。」に、
そして、診察・看護・付き添いにあたっては、マスク
(それも、N95マスクのように0.3μmの粒子を防護できるフィルターを使用したもの)
を装着するように勧告している。
さらに、
「手洗いが感染予防のためには最も重要であり、
手袋を使えば手洗いは不要と考えてはならない。
どのような患者であっても接触した後、
病原体に暴露される可能性のある医療行為を行った後、
および手袋をはずした後も手洗いする。
看護師は全ての患者の看護を行う際には手袋を着用する事が推奨される。
手袋は、患者毎に、
または患者の気道分泌物に汚染される可能性がある酸素マスク、
酸素チューブ、経鼻酸素チューブ、ティッシュペーパーなどの物品に触れた後は必ず交換する。
 患者の気道分泌物の飛沫や飛散が発生する可能性のある処置や看護の際には、
耐水性ガウン、頭部カバーを使用する。
 血液、その他の体液が飛び散る可能性がある場合には、ゴーグル、顔面カバーも必要になる。
空気感染が生ずる可能性がある場合、スタッフは常にマスクを着用する。」
といったマニュアルがFAXされてきた。
一体全体、これの、どこが、感染しにくい病気なんだ!
この患者数の世界的な広がりと増加は何を意味するんだ!

        騙されてはいけない!


この病気は、とっても感染り易い病気


としか思えない。

と思っていたら、この病気の一番最初の感染源の患者からの感染形態が判明した。

ことの発端は、中国の京華国際酒店(The Metropole Hotel)。
2月12日から3月2日にかけて、
同ホテルの9階に宿泊した7人の客が、肺炎になっている。
そのうちの一人(中国広東省広州からの旅行者)が
21日にホテルに宿泊する1週間前から具合が悪くなっており、
22日に入院して3月4日に死亡している。
この患者が真の発端患者と見られている。
この患者を含めた7人の接触は今のところ、例えば、
「エレベーターホールなどに居合わせた程度の状況」
しか考えられないようだ。



どう考えても、感染りやすい感染症である。


  唯一、アメリカのCDCだけが、渡航勧告を出している。

”「感染り易い!」と言うと世間がパニックになってはいけない。”
などといった配慮は、かえってあだになる。
公的機関のコメントの信用がなくなれば、
かえってパニックは大きくなる。
正しい対策がとられなければ、
感染が広がって収拾がつかなくなる。
いいことなど何もない。
起こった出来事を、正確に伝えることが最も重要である。
厚生労働省は、過去にも同じ過ちを繰り返していて、
まだ懲りないのだろうか?
もっとも、僕は厚生労働省のコメントは
とっくの昔に、信じなくなっているけど・・・。

  このSARS(重症急性呼吸器症候群)の原因ウィルスが、
何カ所かで検出されてきている。
いずれも、パラミクソウィルスを検出しているので、
そうである可能性が極めて高い。
パラミクソウィルス科には、
何種類かのウィルスがあって、
はしかやおたふく風邪を引き起こすウィルスもこの仲間だし、
近年見つかったヘンドラウィルスやニパウィルスなど
感染すると死に至る可能性のあるウィルスも
このパラミクソウィルスの仲間である。

小児は重症化しにくい傾向があるらしいので、
ひょっとしたらはしかワクチンが、効果ありかも知れないと思っている。
職員も含めて、身内だけでも、はしかワクチンの接種をしようと考えている。
(40才くらいで、子供の頃にしたはしかの抗体価が下るので、
その頃に、もう一度はしかワクチンを打っておいた方がいい
と言うことも考慮に入れての話だが。)



3月21日 2003
     僕は決してタカ派ではないけど
     昨日から、始まった戦争の事を考えて、
しばらく言葉を失ってしまっていた。
「やはりこの戦争には、反対であるが、日本のアイデンティティって何だろう?」
と考えていた。
日本は軍隊を持たない。
何かあったら、アメリカに守ってもらうしかない。
「自国の国民の血を流さないで、
アメリカの兵隊の血を流して日本を守ってもらう」って
おかしいんじゃないだろうか?
北朝鮮とかイラクなど、
おかしな考え方をした独裁者の国がある以上は
それなりに自国を守る能力を身につけなければ、
今回の日本のように、アイデンティティもくそもなく
アメリカに同調するしか日本を守ることが出来ないのはしょうがない様に思う。
一概にスネちゃまを非難できないのではないかと思ってきた。
ヒットラーがその著「わが闘争」の最後の章で
「絶対にやむをえないという理由もなしに、まず武器を投げ出した諸民族は、
次の時代になっても、新しく力に訴えて自分達の運命を変更しようと企てるより、
むしろこの上ない軽蔑と強奪を耐え忍ぶものである。」と書いている。
ヒットラーのような奴がいるかぎり、自衛隊を十分に強くするしかないのかもしれない。
そうでな
ければ、今回のように、自国のアイデンティティを捨てるしかないのではなかろうか・・・。
 

3月18日 2003
       アーアッ,スネちゃま!
       スネちゃまったら,
ついに神だか悪魔だか知らないけど,
啓示を受けた”ブッス”の
言いなりになってしまう訳やね!
大量破壊兵器を廃棄させるために,
大量破壊兵器を使って,
戦争を起こして,
憎しみや恨みを増大させて・・・。

血で血を洗う悪魔の循環が始まるのが
わからないのやろか?

僕には,”ブッス”は,どう考えても,
神の啓示を受けたとは思えない。
神の姿をした
悪魔の啓示を受けたのではないだろうか?

日本は,そんな戦争に荷担した国として
歴史に名を連ねる訳や 。
スネちゃまは,その時の”あほ首相”として
教科書に名を残すことになるのだ。
      


        おめでとう!


3月17日 2003
      緊急情報(今,海外旅行は危険!)
      先月末から,原因不明の呼吸器感染症が世界規模で発生している。
感染力が強く,致死的経過に至ることもあるので注意が必要だ。

    WHOによる各国の感染状況報告は,以下の通り。

17日現在で発端患者含め死者4人、感染者の9割が医療関係者

 WHOは3月17日(日本時間)、
原因不明のまま東南アジアを中心に
集団感染が続いている重症急性呼吸器症候群(SARS)について、
感染が発生している各国の状況などを明らかにした。


   2月26日にベトナムの首都ハノイで初めて確認されて以降、
3月16日現在でWHOに報告された患者数は150人以上となり、
4人の死亡が確認されている。
現在までに発生した感染者の9割が医療関係者という。

(なお、中国広東州からは2002年11月に始まったとみられる
異型肺炎の流行が報告されていたようだ。
これと,この重症急性呼吸器症候群(SARS)が同一の疾患かどうかは不明である。)

 各国の状況の概要は次のとおり。

 ベトナムでは2月26日に世界初の患者(発端患者)発生した。
同日、ハノイ市内の病院に、
男性が高熱、乾性の咳、筋肉痛と軽度の咽喉炎などの症状を示して運ばれた。
以後4日間に、呼吸困難の悪化、著しい血小板減少、
さらに成人呼吸促進症候群(ARDS)の所見を示して人工呼吸器を装着、
その後、香港に転送されて集中治療が続けられたが、3月13日に死亡した。

 ベトナムでは3月15日までに合計43人が発症した。
医療従事者の子供一人を除き、
すべて発端となった患者を収容した病院における発症と見られる。
発端患者以外に一人が死亡、少なくとも5人が人工呼吸器を装着している。

 香港では、3月12日に20人の医療関係者が発症。
15日までに100人が入院治療を受けている。
少なくとも二人が人工呼吸器を装着している。
一人の死亡が報告されているが、これはハノイから転送された発端患者である。

 シンガポールでは、香港から帰還した3人がSARSを発症、
15日までにこの3人に接触した13人の発症が報告された。
現在、16人全員が隔離され、症状は安定している。

 タイでは3月15日現在、
ハノイの病院で発端患者に接触した医療関係者一人が発症、
ただちに隔離収容された。
症状は安定しており、他に発症は報告されていない。

 カナダでは3月15日までに7人の患者が発生、
うち二人が死亡している。
7人は別々の2家族で、
どちらも家族の少なくとも一人が発症前1週間に香港に旅行していた。

 フィリピンでは、患者一人が発生したとされるが
3月15日現在、確認されていない。
ただし、ハノイで発端患者に接した一人が隔離収容されている。

 インドネシアでは、
3月15日に患者一人が発生したという報告があったが、
16日になってSARSに該当しないことが確認された。

 ドイツでは、
シンガポールから米国を訪れていた医療関係者が
3月16日、ニューヨークからフランクフルトへの飛行中に具合が悪くなり、
着陸と同時に病院に隔離収容された。
ドイツでの感染はないとみられる。

詳しくは、WHOのDisease Outbreak Reportedへ。
http://www.who.int/csr/don/2003_03_16/en/

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◆ 2003.3.17 WHO、重症急性呼吸器症候群(SARS)の全世界への拡大を警告
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/236395

 WHOは3月16日(日本時間、以下同)、8カ国から重症急性呼吸器疾患(SARS:
Severe Acute Respiratory Syndrome)の患者発生が報告されているほか、米国から
ドイツに向かった飛行機の機内でも患者が発生した疑いがあるなど、短期間で全世界
に拡散しつつあるとして、旅行者と航空会社向けに、緊急情報を発した。

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◆ 2003.3.17 米CDC、米国民に感染発生地域への旅行延期を勧告
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/236396

 米国疾病対策センター(CDC)は3月16日に行った記者会見で、SARSにする緊急オ
ペレーションセンターを15日付けで開設したと発表。併せて同日、州と地域の保健当
局に対し、当面の対処法として、診断基準と報告書に記載すべき内容、および検体送
付に関するガイダンスを出した。CDCでは、WHOよりも一歩踏み込んで、感染地域への
旅行を当面、延期するよう勧告している。

  どうも,ウィルス感染症っぽい。
しかも,インフルエンザのような空気感染か飛沫感染の形態を取って,
感染力は強いようだ。
当分は,香港・ベトナムはもとより,
シンガポール・中国・カナダ・ドイツも避けた方が無難なようだ。
モルディブは,マレーシア経由が無難かも。
もちろん,僕が旅行に行けないから,ひがんで言ってるわけではない。



3月15日 2003
     映画鑑賞
     今日は、久しぶりに何も予定のない土曜日だった。
そんなわけで、ずっと観られなかったロード・オブ・ザ・リングを観に行った。
バージンシネマまで30分弱でいけるので、便利である。
イズミヤもあるし、ショッピングモールや飲食店街もあって、
映画観て、買い物して、飯食って、帰ってこられる。
便利なので、人もいっぱいである。
僕たちは、映画観るだけで、あまり貢献していないが・・・。
そこから10分ほど車で走ると、喜多方ラーメンがあるので、
僕たちは、そこでラーメンと餃子を食べるのである。
でも、喜多方ラーメンで美味かったのは、
なんと言っても、青森の鰺ヶ沢スキー場で食べた喜多方ラーメンである。
スキー場のラーメンだが、やたらと美味い。
初めて食べた時は、信じられなかった。
「まさか、スキー場のラーメンがこんなに美味いはずがない。」
と、自分の舌を疑っていた。
でも、何回食べても美味かった。
麺が、ちぢれ麺で、しこしことして腰があった。
スープはニンニクを入れるとこたえられない旨味があった。
こちらの喜多方ラーメンは、そこまでではないが・・・・。

 映画は、一年前のストーリーをおさらいすることなく始まるので、
人物や背景の記憶がすぐに出てこなくて、話が進むにつれて、
無理矢理に思い出しながら話しについて行くことになった。
しかし、どうも、つまらないように思える。
ストーリーは壮大だが、子供だましの三文小説のようだ。
ネバーエンディングストーリーの変化版と言った感じ。
退屈するほどではないが、3時間弱の時間が長かった。
この先どうしても続きが観たいとはあまり思えなくなってきた。

3月14日 2003
    小ネタ集
     最近仕入れたちょっとおもろい話をいくつかどうぞ。
○息子が1歳半のころ。
近所の人にキャンディをもらったので
「こういう時は何て言うの?」
と聞くと


彼は手を差し出し


「もう1個!」

            (今ならちゃんと言えるのか?)





○日本語も少し不安なうちの上司が、
オーストラリアへ旅行する事になった時、



「来月はゴーストコーストでバカンスだぁ!」と、


誰かれ構わず自慢して大はしゃぎしていたが、
絶対そんなところには行きたくないと思った。
                      (黄金海岸)


○外出している人宛にかかってきた電話を取った時のこと。

「あいにく外出しておりまして…」
と言おうとしたが
間違えて



「あいかわらず外出しておりまして…」

と言ってしまった。


相手も
「あいかわらず外出ですか…」と
残念そうに電話を切った。
そんなに頻繁に外出してるわけではないんです。スイマセン。



○実家(FAXつき電話)にFAXを送ったら、

「はい、もしもし」

と父親の声がして、

FAXとわかったとたん、

ブチっ!と切られました。

頼むからスタートを押してくれ!(えみこ@カネオクレ)


○私の実家は農業です。
高校生の頃の話ですが、
ある日、母が農協に電話をして、


「ハウスのシチューを100個お願いします」


と注文していました。
いくら僕がシチュー好きでも、
そんなに買いだめしなくてもと思っていたら、
一週間後届いたのは、



(ビニール)ハウスに使う支柱でした。
納得する反面、ちょっとさびしかった。


3月12日 2003
    忘れていたこと
   昨日は,医師会の会合が夜の9時からあって,
日記を書く暇がなかった。
最近出会って,大変感動した話を書こうと思っていたのだが,
なかなか書く暇がなかったので,
今日はがんばってその話を書こうと思う。


  和歌山県の南端の大島。
そこは,黒潮が近くに接岸する。
島の東側は黒潮が当たることもある。
明治3年(1870年)に樫野崎灯台が作られ,
今も断崖の上に立っている。

 それは, 明治23年9月16日の夜の出来事だった。
台風が大島を襲った。大波が,断崖を洗い,灯台は強風にさらされた。

  夜の9時頃のことだった。
操舵不能になった木造軍艦が灯台に向かって,流されてきた。
全長76mもある船が,木の葉のように波に翻弄されていた。
灯台の立つ東側岸壁の下の海は,
海面にとがった岩が,あちこちに突き出していて
”魔の船甲羅”と呼ばれる場所である。
船は,轟音ととともに真っ二つに避けて,大爆発が起こった。
乗組員は海に投げ出され,波にさらわれた。
真っ暗な荒れ狂う海で,なすすべはなかった。
運良く断崖にたたきつけられた者も,
服は,もぎ取られ裸同然で,全身傷だらけであった。
死にものぐるいで,痛む体を引きずって,
暗闇の中に唯一見える灯り,灯台の灯りに向かって
40mもある断崖を登った。
灯りだけが,生きのびる希望であった。
 
 灯台守は,嵐の中で爆発音を聞いた。
心配になり,嵐の闇の中を断崖に向かった。
灯台守は,彼を一目見て,何が起こったのかわかった。
そして,奇跡的に彼が助かったことを驚き,喜んだ。
灯台の中に彼を招き入れたが,言葉は通じなかった。
そこで「万国信号音」を見せて,彼がトルコ人であることを初めて知った。
船はトルコ軍艦であり,
他に,多くの乗組員が海に投げ出されていることも知った。
傷ついた水兵を手当てしながら,
「一刻も早く,他の乗組員も救助しなければいけない。」と思った。
「樫野の人達に知らせよう!」
灯台守は,一番近くの樫野の村に向かって,
人が1人やっと通れる,灯りもない真っ暗な嵐の道を走った。
樫野の村人に急を告げて,灯台に戻ると10人ほどのトルコ人がいた。
みんな全身傷だらけで,憔悴しきっていた。
死にものぐるいで,やっと,断崖をよじ登ってきたのだった。

  その当時,樫野には50軒ばかりの家があった。
遭難の知らせを受けた男達は,総出で岩場を降りて救出に向かった。
だんだん空が白んでくると,
海面におびただしい数の船の破片と遺体が見えた。
目をそむけたくなる光景であった。
遠い外国からきて,嵐にあって日本で死んだ海の男達の事を思い
村の男達は胸が張り裂けそうであった。
「一人でも多く助けたい!」 そう思った。
しかし,海に浮かぶほとんどは遺体であった。
「息があるぞ!」
だが,触ってみると冷たかった。
村の男達は,裸になって乗組員を抱き起こし,
自らの体温で彼らを温めはじめた。
「死ぬな!」 ,「元気を出せ!」,「生きるんだ!」
村の男達は,我を忘れて乗組員達を温めた。
そして,次々に,乗組員達の意識が戻った。


600人あまりの乗組員の内,69人が助かった。

  助かった乗組員達は,樫野の小さな寺と小学校に収容された。
当時は,電気・ガス・水道は無く,電話ももちろんなかった。
井戸もなく,水は雨水を使っていた。

  樫野の人達は,漁をして捕れた魚を,
対岸の串本で売って,米に換える貧しい生活であった。
他には,サツマイモとミカンが採れた。そして,
各家庭では,ニワトリを飼って非常用に備えていた。

  このような貧しい村に,69人もの外国人が収容されたのだ。
しかし,村人達は,「どんなことをしても助けてあげたい。」と思った。
だが,思いとは裏腹に,みるみる蓄えはなくなっていった。
台風で漁に出られないため,すぐに食料が底をついたのだった。
「もう,食べさせてあげるものがない!」


すると,一人の婦人が言った。
「ニワトリが残っている!」
「でも,これを食べてしまったら・・・。」
「おてんとうさまが,守ってくださるよ!」
女達は,そう言って,最後に残ったニワトリを料理した。

  こうして,トルコの人達は一命を取り留めたのであった。
また,
村人達は,遺体を引き上げて丁重に葬った。


  船の名は”エルトゥールル号”と言った。
この遭難の報は,和歌山県知事に伝えられ,
そして,明治天皇に言上された。
明治天皇は,直ちに医者・看護婦を派遣し,
さらに礼を尽くして,生存者全員を
軍艦 ”比叡”,”金剛” に乗せて,トルコに送還した。
この出来事は,日本中に大きな衝撃を与えた。
日本全国から,弔慰金が寄せられ,トルコの遭難者家族に届けられた。


  この話には,後日物語がある。

  1985年,イラン・イラク戦争の時である。
サダム・フセインが
「今から48時間後に,イランの上空を飛ぶすべての飛行機を打ち落とす。」
と宣言した。
イランには,日本企業の派遣員やその家族が住んでいた。
その日本人達は,あわててテヘランの空港に向かった。
しかし,飛行機はどれも満席で乗ることが出来なかった。
世界各国は,自国の飛行機をだして邦人救出にあたった。
しかし,日本政府は対応が遅れていた。
日本からの邦人救出の飛行機は出されることはなかった。
空港にいた日本人はパニック状態になっていた。

  万策尽きて,あきらめかけた時に,2機の飛行機が空港に到着した。
そして,2機の飛行機は,日本人215名全員を乗せて成田に飛び立った。
タイムリミットの1時間15分前であった。




それは,トルコ航空の飛行機だった。



なぜ,トルコ航空の飛行機が来てくれたのか?
日本政府もマスコミも知らなかった。



  前駐日トルコ大使ネジアティ・ウトカン氏は,次のように語った。
「エルトゥールル号の事故に際し,
大島の人達や日本人がなしてくださった献身的な救助活動を,
今もトルコの人達は忘れていません。
私も,小学校の頃,歴史教科書で学びました。
トルコでは,子供達さえ,エルトゥールル号のことを知っています。
今の日本人が知らないだけです。
それで,テヘランで困っている日本人を助けようと,
トルコ航空機が飛んだのです。」


3月10日 2003
    時代の流れ
   先週末は、”全国医療情報システム連絡協議会”に出席した。
舌をかみそうな長い名前だが、要するに、
日本の病院や診療所の診療情報を、コンピューターネットワークで結ぼうとするものである。
勿論それには、セキュリティの問題とプライバシーの問題が生じてくる。
現在はまだ、このセキュリティの問題とプライバシーの問題を
どの程度のレベルにしてゆくのか、議論を重ねている状況である。
まだ、総論が論じられていて、各論にはいるまで時間がかかりそうである。
当分、結論は出ないだろうし、試行錯誤が必要だろう。
しかし、ある程度のところで、実際の稼働は始まってしまうだろう。
厚生労働省は、平成18年に診療所の60%を電子カルテにしたいという目標を立てている。
今のところ、”絵に描いた餅”であるが、時代はその方向に進むことは間違いなさそうである。

 現在は、いくつかのところで、そういった試みが進められている。
大きく分けると、以下の2つのやり方がある。
1.ASP(Application Service Provider)を介して電子カルテのネットワークを構築しているもの。
  (簡単に言うと、大学病院や医師会に大きなコンピュータのサーバーを置いて、
   各施設の電子カルテをそこにつないでいるもの。)
  この場合は、診療情報も中央のサーバーに入り、大規模データベースの構想も視野に入っている。
2.ORCAを使って、インターネットを介して、医療機関同士、医師同士がダイレクトに接続するもの。
  ただし、今のところ、ORCAには、レセプトコンピュータの機能しかない。
  実験的に、ORCAを使って、レセプト請求をインターネットで行う試みが始まったばかりである。
  電子カルテは、ORCAに連動したものが出ているが、コスト的に問題がありそうである。

  ORCAは、レセプトコンピュータとしては、かなり完成されたものになっているそうです。
ただし、
     1.Linuxなので今までと使い勝手が違い、慣れが必要。
     2.導入時にベンダー(協力業者)の手助けが必要で、ハードも含めて約150万円
       さらに、月々1.6万円の管理費が必要。
       (Linuxの知識があれば、自分でインストールして自分で管理できるはず。)
     3.さらに、ORCAと連動する電子カルテは月々3万円の管理料とハード代金が必要。
    (これでは、結局、足元見られて、高い金取られていることに何ら変わりがない。)
     このハードルを何とかしないと、無償のソフトの意味がない。

いずれにしても、時代はそっちに進んでいる。
僕の所も、電子カルテを導入したいが、当分そんな金は逆立ちしても出てこない。
ORCAが電子カルテの機能も持つようになったら導入を検討しようか?
それまでに、Linuxを勉強しとかないと・・・。
(ORCAは医師会が作ったレセプトソフトで無償で供給される。)

3月 8日 2003
   思いっきりぼやき
   10月の診療報酬改定以来、働けど、働けど医院の経営が厳しい。
幸い、患者さんが来てくれているので、いそがしく働けるだけありがたいが、
この先、暇なシーズンになったらどうなるのだろう・・・。
そのうち、病院や医院が、倒産することが多くなりそうだ。
小泉や周りのバカどもが、「医療費亡国論」を唱えているが、
いい加減なことを言うな!
国民医療費は30兆円である。パチンコも30兆円である。
日本は、医療の質も、医療機関へのアクセスも、
先進国の中でもトップクラスである。

次の表を見てもらいたい。

           国民医療費      公共投資
年額           30兆円        50兆円
うち公費         10兆円     ほぼ50兆円
海外比較    先進国中最低比    英米仏独伊加の統計を超す
就業人口       約350万人     約250万人
ニーズ     高齢化と医学の進歩  各地で着工反対運動

その前に、くだらん公共事業をやめたらどうだ。
僕が医者になる前の昔は知らないが、今は、医療機関は決して儲かってはいない。
医者の生涯賃金も一流企業に勤務する人たちより低い。
決して、医療費は国家財政の負担にはなっていない。

  病気になったとき、経済的にも医療技術的にも、安心して医療を受けられることは
大切なことではないだろうか?
老後の不安を抱えていれば、そして経済不安があれば、消費が落ち込むのは当然ではないか。
今でも、「ゴホゴホ」咳をしながら、どう考えても、「お母さんの方が悪そう!」なのに、
子供だけ受診させるお母さんがいる。
勿論ただで呼吸音の確認はさせてもらっているが・・・。
だいたい、「3者1両損」って・・・・。
医療機関と患者だけが、痛みを受けている。
保険者である企業や政府は豊かになっている。
こんな時代だから、痛みを受けてもかまわないが、
政治家や企業も痛みを分かち合えよ!
自分たちの給料を削れよ!
自分たちの年金制度も国民年金と同じにしてみろ!
汚職をした政治家は、議員を辞めさせろ!
どうして、刑務所にいる奴に高い給料を税金から払うのだ!
そして、企業からの政治献金をやめろ!
企業は、見返りがあるから献金するのだ!
政治に金がかかるのではなくて、
金がかかるのは、金をかけることがエスカレートした結果だろ!
「選挙にはいくら以上の金をかけてはいけない。」というルールを作ればいいだけのことだろ。

3月 7日 2003
   馬脚を現したな!
   「大衆はしばしば間違った選択をする。そのことは,歴史が証明している。」だって?
その間違った選択をした時には,

意図的に,間違った選択をさせた政治が存在した

のをお忘れか?

言論統制や,洗脳,など,間違った情報を流し続けた結果だろ!
戦前の日本の様に,「天皇陛下万歳!」で国民を洗脳しておいて,
「しばしば,間違える!」はないべ!

 それとも,

 示すべき情報を隠しているから,


だから,間違った判断をするかもしれないと思っているのか?
開示すべき情報をしっかり示した結果,国民が間違った選択をしたって
(何を持って「間違い」というのか,知らないけど)
それはそれで納得できるし,その結果を享受できるけど,



開示すべき事を隠されて,
政治家だけで物事を決められても
納得できない!

決めるのは,
あくまで,われわれ国民だ!




 考えてみると,昔の医者の世界がそうだった。
「由らしむべし、知らしむべからず!」 が常識だった。
これは、論語で、



「人民は、ただ従わせればよく、理由や意図を説明する必要はない。」



という意味で、元々政治の世界で使われていたが、医者の世界でも使われていた。
すなわち、
「変に,患者がいろいろ知ると,薬を飲まなくなったり,
勝手にいろんな事をしてはいけない。
それに,あれやこれや聞かれても,それにいちいち答えるのも面倒だ。」
と言う考えが支配的であったのだ。
ほんの15年くらい前である。
今は違う。すべて開示する。
癌でも,本人が告知を望まなければ告知しないが,
そうでない場合は,ほとんど告知して,
納得してもらった上で,一緒に治療をする時代である。


 
民主主義とはどういうものなのか!
(馬鹿でも,字を見りゃわかるだろ!)
もっとも基本的な認識に欠けているのではないか?

もっとも,そんな馬鹿は,周りにもよく見かけるけど・・・。


3月6日 2003
  最近読んだおもろい話
   妊娠中の,お腹の大きな友人Nちゃんが遊びに来た時、
3歳の娘が喜んでNちゃんにじゃれついていた。
私が「Nちゃんのお腹の中には赤ちゃんがいるから強くぶつかったらダメよ」
と注意すると、





 
「えっっ!」と息を呑んで






ひどいショックを受けたように目を丸くした娘が




「…Nちゃん、赤ちゃん食べたの!?」


と聞いてきた。


3月5日 2003
    いかさま療法(Quackery)
   最近、テレビ番組などで疲労回復などのために
健常者が酸素を吸う方法が紹介されている。
空気中の酸素の濃度を高める器械や酸素発生器が使われているようだ。
医療用の酸素ボンベや液体酸素は規制がなされているが、
業者で使われている器械は使用者に法的規制ができていない。
あらゆる人に酸素を使ってなんの問題もない・・・・わけないじゃん!
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○酸素療法本来の目的:

心臓や肺に障害をもつ方々や群発頭痛の治療に
吸入空気中の酸素濃度を高めることが
医療機関ではごく普通の治療法として行われおります。
呼吸するのに使われるエネルギーを減らしたり、
心臓の負担を軽くしてあげて
血液中の酸素濃度を適正に保つために使われるものです。
ご承知の通り人間の体にとって酸素は不可欠なものです。
息を吸うことで大気中の空気を肺に取り込んで、
肺の中の肺胞と呼ばれる空気がたまる場所に到達します。
肺胞にある空気と、全身から運ばれた静脈血が網目状の毛細血管と混ざります。
体内で酸素が使われ,酸素が少なくなって、炭酸ガスが多くなった静脈血が,
血液拡散と呼ばれる仕組みで、酸素がガス中から血液に、また炭酸ガスが血液
中からガス中へ移動してガス交換が行われます。
酸素は大気中に21%程度含まれています。
大気中の酸素の比率を人工的に酸素を付加して肺胞の酸素の濃度を増加させることで、
より多くの酸素を体内に取り込ませようとする治療法が用いられているのです。
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○酸素濃度が正常な人酸素吸入は本当に有効なのでしょうか

動脈中の酸素は主に、ヘモグロビンと呼ばれる蛋白と結合して存在する酸素と
血漿中に解けている酸素という2つの形で存在します。

健康なヒトの血液中の酸素の含まれる量(酸素含量)を計算してみます。
・ヘモグロビンと結合する酸素の量=1.34×ヘモグロビン濃度×酸素飽和度
・血漿中含まれる酸素の量=0.003×酸素分圧

通常Hb15g/dl、酸素分圧100mm水銀柱(Torr.)、酸素飽和度96%とす
ると、このヒトの血液中の酸素の含まれる量は19.3g/dlとなります。

吸入する酸素の濃度を増すと、酸素飽和度が増加し、血漿中に含まれる酸素の
量が増加することが期待できます。特に心臓や肺などが悪く動脈中の酸素飽和
度が低い低酸素血症のヒトは酸素飽和度が低いため酸素を外部から投与したと
きに酸素含量がずいぶん多くなります。これが低酸素血症患者さんへの酸素療
法の仕組みです。

しかし、通常の人間は大気の酸素程度ですでにヘモグロビンと酸素はほとんど
結合しており、低流量の酸素投与では、せいぜい1〜2%しか増加致しません。
また血漿中に含まれる酸素が21%から40%に増加したとしても、0.003
g/dl程度しか増えませんのでほとんど無視できる量です。

健常者に酸素療法を勧めている業者は
後述する高濃度酸素療法の副作用が怖いため低濃度の酸素しか利用者に勧めないはずです。
仮に勧めたとしたら、後述の高濃度酸素療法の害を無視した加害行為です。
それで、せいぜい40%程度の吸入酸素と仮定致します。
この程度の低濃度の酸素で効果が期待できるのは
酸素含量は1−2%の増加があるかどうかです。
もともと低酸素の人は
ヘモグロビンと酸素が充分に結合していない酸素飽和度の低い人なので、有効なのです。
だから,心臓や肺に障害のある方々の治療法としては効果的です。
しかし、本来健常な方が酸素を吸っても全身へ運ばれる酸素の
量の増加は極わずかなのです。
-----------------------------------------------------------

○高濃度酸素の問題点:

酸素濃度が高いと
1)吸入の酸素濃度が50%を越えると健常な肺でも肺障害を生じます。
 これはフリー・ラジカルがその機序と考えられます。
2)換気能に問題があると動脈中の炭酸ガスが高くなり、時には意識障害を生
 じます。炭酸ガスナルコーシスなどと呼ばれています。
 呼吸が止まることもあります。
3)一部換気のわるい肺の部分があると窒素の量が多くなり、そこの部分の肺
 が小さくなり、逆に動脈中の酸素が少なくなります。

動脈中の酸素が正常なヒトに長期的・習慣性に酸素投与をしたときの有害作用
は不明なことが多いのです。
健康情報に敏感な方々はフリー・ラジカルという言葉に敏感なのにかかわらず
あえてフリー・ラジカル暴露の危険性を選ぶというのは皮肉なことと思えます。
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○QuackWatch:

Quackery(いかさま療法)というのがあります。
確定的でない健康に関する知識や
明らかに誤っている似非医学知識を披露して、
時にはその人自身もその知識を盲信してしまい、
無益あるいは有害でさえある治療法を喧伝されているのをよく見聞きします。
最近は科学番組風なテレビ番組でも見られるようになっています。
問題になりそうなQuackeryはかなりの部分が実は輸入品です。
Quackwatchというサイトをみると、
マイナスイオンなどを含め多くのおなじみのQuackery関連記事を見いだすことができます。

“酸素バー”(oxygen bar)はファッションとして米国でも流行しているらし
く、FDA(http://www.fda.gov/fdac/features/2002/602_air.html
でも注意を促しております。
一部引用すると
---------------------------------------------------
・長期酸素投与が必要な患者さんたちがいるが、それ以外の人には不要
・酸素投与にて呼吸抑制を生じる人たちがいる
・芳香剤を添加しているところがあり、肺への炎症(リポイド肺炎)やアレ
 ルゲンとして作用する可能性もある。
・たばこの火からの引火
・酸素ボンベの取り扱いの難しさ
・スポーツでの使用も偽薬効果で、空気の吸入と効果に違いはない
----------------------------------------------------
など多くの問題が指摘され、効果が懐疑的であることが見てとれます。

高濃度の酸素を投与しても体内に蓄積することはできません。
仕事帰りに疲れをとるために酸素を吸ったとしても
そのときしか肺内の酸素を高めることができません。
たとえば15分すったとしても酸素療法を終了した次の一呼吸では
もう酸素は高めることはできません。
------------------------------------------------------------
○酸素濃縮装置:

酸素を好きなときに取り出す装置は、
1)液化酸素、
2)圧縮ボンベ、
3)酸素濃縮装置の3つが一般的です。
他に化学的反応を利用した酸素発生器がありますが、
酸素濃度の調整コントロールが難しく、一定でないため医療機関では滅多に使われません。
1)2)の酸素は人体に使用する場合、日本薬局方にさだめられている酸素を
利用しますので、だれでも、人体に使用することはできません。
酸素濃縮装置は日本で開発が先行している機器です。
これは特殊な吸着装置や膜を利用して酸素を集め、
慢性的に動脈中の酸素が低い方のために開発された器械です。
日本ではこれを利用して在宅で酸素を利用している方が多いのです。
この器械は当初の取り扱いが簡単なため、
家庭用の電源があれば簡単に自宅でも酸素を吸うことができます。
しかしながら、大気中の空気を取り込むために
フィルターにゴミが付着しやすく、
また、酸素のチューブなども定期的に交換したり、
乾燥した気体のため粘膜を損傷するのを防ぐため気泡を通す
などの管理をしながら使用する器械です。
管理上の知識が少ない者が安直に使用することで、
アレルギー性疾患や呼吸器疾患の引き金になる可能性も有ります。
化学的反応を利用した酸素発生パウダーなどに使用されている過酸化水素は
喘息などの気道過敏性のある方には危険性があります。
-----------------------------------------------------------
○まとめ:

在宅で酸素を利用するために作られた器械がQuackeryに利用されているのは
医療従事者として悲しいと思います。
シャピロさんの書かれた呼吸療法士の教科書には、
「酸素というのは薬剤であり、
重篤な患者さんには有効な薬剤であることはよく知られているが、
不幸なことにその副作用についてはあまり知られていない」とかかれています。
酸素という薬剤を人体に使用する場合にも慎重な取り扱いが必要です。
単なるファッションとして酸素という薬剤を健康ドリンクのように利用することが、
無駄で危険を含むものであることをご理解頂きたいと思います。
---------------------------------------------------------------
○ おまけ
  ナイトロックス:

ダイビングで使うナイトロックスは,通常36%から40%の酸素濃度である。
このときは,酸素濃度を上げることが目的ではなく,
窒素濃度を下げるのが目的である。
だから,ヘリウムを使ってもいいわけだが,簡単に手に入らないから酸素でまかなっている。
テクニカルダイビングで,減圧の時に使う
高濃度の酸素を使ったナイトロックスは,僕は吸いたくない。
出来れば,ナイトロックスも,酸素濃度を上げないで,
窒素をヘリウムに置き換えて作ってほしいものだ。

そもそも,生命の起源から考えると,もともとは,酸素は猛毒だったのだ。
しかし,エネルギー効率がいいので,酸素を使う生物が発生してきた。
もちろん,自分自身の体が酸化することを引き替えに・・・。
我々も,酸化しながら生きているのである。
進化の過程で,抗酸化物質を取り込み,
酸化を極力ゆっくりになるようにしながら,生きているのである。
活性酸素の発生は極力避けた方がいい。



3月4日 2003
    CD
    1昨日、かみさんが、ジャニス イアンとハイファイセットのCDが
CD屋に行ったら「発売中止になっている。」と言われてがっかりしていた。
そんな馬鹿な!
と思って、AMAZONのホームページで調べたら、
ジャニス イアンは輸入盤が、ハイファイセットは在庫があった。
早速注文したら、今日、もう届いた。
懐かしいけど、決して古くさくはないと思うのだけど、何で廃盤なんだろう。
名盤なのに・・・。
そういえば、今日来たCDの宣伝メールで
レオンラッセルのソングフォーユウが誉めてあった。
まだすたれないで生き残っているのかと、少し嬉しかった。
若い時はよく聞いたものだ 。
今でも、車に乗せていてよく聞いているが、どう逆立ちしても、歌えない。

それにしても、
CDも、自宅で検索して、視聴して買える時代になってしまった。
買いまくりそうで怖い!

3月3日 2003
   日本でも,コーヒーを飲む人は糖尿になりにくい
  1日7杯以上コーヒーを飲む人は、1日2杯以下の人よりも、
7年間の2型糖尿病発症率が5割少ない−−。
このオランダの研究はLancet誌11月9日号に掲載され、
大きな話題となったが(関連トピックス参照)、
同誌2月22日号の通信(correspondence)欄には
この研究に対する様々な意見が全世界から寄せられた。

 なかでも目を引くのは、東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科の
五十川陽洋氏、朝日生命糖尿病研究所の野田光彦氏、
国立がんセンター研究所支所臨床疫学研究部の津金昌一郎氏ら
が投稿した日本人データだ。
厚生労働省多目的コホート研究
(JPHC;Japan Public Health Center-based prospective study on cancer and cardiovascular diseases)
の参加者解析で、コーヒーを週1回以上飲む人には、
空腹時血糖が高いケースが少ないことが判明したという。

 解析対象者は男性1916人、女性2704人で、全員が40歳代。
コーヒーをほとんど飲まない(週1回未満の)人を基準とした場合、
週1回以上飲む人での高血糖オッズ比は、
性別や年齢、体格指数(BMI)、糖尿病の家族歴で補正した後も、
0.614(95%信頼区間:0.472〜0.804)と低い水準に留まった。
一方、紅茶や緑茶、ウーロン茶については、こうした関連は認められなかった。

 オランダ人だけでなく日本人でも、
コーヒーが糖尿病を予防する方向に働くとの結果だが、
通信欄にはほかに、
フィンランドでは正反対の結果が得られていることも紹介されている。
この研究では、20歳以上の男女約2万人(平均年齢:45歳)を20年近く追跡したが、
コーヒーを飲む量と2型糖尿病の発症率とには何の関係もみられなかったという。

 また、オランダの研究に関しては、
「コーヒーに入れる砂糖などの影響は考慮したか」との質問も出された。
これに対し研究グループは、
「コーヒーに普段は砂糖を入れない人を除外して解析したが、
7杯以上飲む人が2型糖尿病になるリスクは0.50倍(95%信頼区間:0.27〜0.93)となり、
結果は変わらない」と回答している。

 通信欄の質疑応答のタイトルは、
「Coffee consumption and risk of type 2 diabetes mellitus」。
現在、こちらで全文を閲読できる。
(リンク先の運営次第で変更になることがあります。ご了承下さい。)

僕は,コーヒー大好き人間です。
このあたりでは,千代田のプシューケのマスターが入れたコーヒーが美味い。
(なぜか,マスターと他の何人かのエキスパートが入れたコーヒーは美味いが,
他の人が入れると美味くない。)
僕は,ずっと,ここでコーヒーの豆を買っている。
もちろん,僕の入れたコーヒーも美味い!(自画自賛!)


3月1日 2003
   今日の晩飯
   今日は、丼!
夕方から、光明池のスポーツジムに出かける時に、かみさんが、
「米、かっといで!」と言った。
おそるおそる、聞いてみた。
「ひょっとして、晩ご飯は食べさせてもらえるのでしょうか?」
すると、
「雨降ってるしねぇ。なんか買っといで!」
と言われた。
光明池のジムのそばには、カルフールがある。
ここの、丼八という店の丼は、なかなか美味い。
ただし、持ち帰りは、(持ち帰りしか食べたこと無いけど・・・。)
紙パックなので、食べにくいし、量が少ない。
そこで、一階の食品売り場で、なんやかんや買って帰る。
寿司は、一個50円で、日によって美味い時とそうでない時があるが、
巻きずしは、いける。
そして、あなごや、ウナギは避けた方がいい。(ウナギ巻きや穴子巻きも含めて。)
そういえば、丼八のもちかえりは、一通り網羅したので紹介しておく。
ソースカツ丼  580円  ×生のネギが臭いが、平気な人にはいいかも。
カツ玉丼     630円  ◎いわゆるカツ丼。なかなかおいしい。
親子丼      480円  ○合格
カルビ丼     580円  △油っぽかったが、それがいい人にはいいかも。
                  持ち帰りなので、冷めてしまうためかも。
エビ玉丼     580円  ○まぁまぁ
天丼       630円   ◎美味い。下手なそば屋の天丼よりGOOD!
角煮そぼろ丼 680円   ○美味い。 角煮の油が少ししんどいかも。
鶏ゴボウ丼   480円   ◎これも美味い。唐辛子の辛みがあるので、辛いのがだめな人には×
                   しかし、今日は鶏が少しにおったそうだ。
デミカツ丼    730円  △最初は美味いが途中でしんどくなる。
ステーキ丼   780円  △ (僕は食べてないが、△マークが付いていた。)
エビマヨ丼   ? 円   △ マヨネーズが好きなら○。

                                

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