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【メニエール】

■メニエール病診断の手引(厚生労働省難治性疾患克服事業、前庭機能異常研究班)

■メニエール病診断の手引(簡易版、厚生労働省難治性疾患克服事業、前庭機能異常研究班2008年)

T. メニエール病確実例
難聴、耳鳴、耳閉塞感などの聴覚症状を伴っためまい発作を反復する。

   [診断にあたっての注意事項]
メニエール病の初回発作時には、めまいを伴った突発性難聴と鑑別ができない場合が多いので、確定診断までに経過観察を要する場合がある。

U. メニエール病非定型例

下記の症候を示す症例をメニエール病非定型例と診断する。

1. メニエール病非定型例(蝸牛型)
聴覚症状の憎悪、軽快を反復するがめまい発作を伴わない

2. メニエール病非定型例(前庭型)
メニエール病確実例に類似しためまい発作を反復する。一側または両側の難聴などの聴覚症状を合併している場合があるが、この聴覚症状は固定性でめまい発作に関連して変動することはない。

[診断に当たっての注意事項]
この病型は内リンパ水腫以外の病態による反復性のめまい症との鑑別が困難な場合が多い。めまい発作の反復の状況を慎重に評価し、内リンパ水腫による反復性めまいの可能性が高いと判断された場合にメニエール病非定型例(前庭型)と診断すべきである

[除外診断]
メニエール病確実例、非定型例の診断に当たっては、メニエール病と同様の症状を呈する外リンパ瘻、内耳梅毒、聴神経腫瘍などの内耳・後迷路性疾患、小脳、脳幹を中心とした中枢性疾患など原因既知の疾患を除外する必要がある
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注:メニエール病診断の手引(簡易版)とは、厚生労働省難治性疾患克服研究事業、前庭機能異常調査研究班が2008年に作成したメニエール病診断基準の解説部分を省略したもの。

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■両側変動難聴性メニエール病診断基準(厚生省特定疾患前庭機能異常調査研究班、1990)

1.回転性めまいを反復すること

2.両耳において耳鳴、難聴などの蝸牛症状が反復、消長すること

3.1,2の症状をきたす中枢疾患、ならびに原因既知のめまい、、難聴を主訴とする疾患が除外できる

診断の基準

1.確実例:1,2,3の全体条件を満たすもの

2.疑い例:以下の症例でその症候をきたす中枢ならびに原因既知のめまい難聴を主訴とする疾患が除外できるとき

   1)メニエール病で、他側耳に耳鳴または難聴を認めるもの

   2)回転性めまいを反復し、両耳に耳鳴と、または難聴を認めるもの

   3)両耳において耳鳴、難聴などの蝸牛症状を認め、これが少なくとも一側耳において反復消長するもの