極・麻雀デラックス〜未来戦士21

といえば、麻雀通なら知らない人はいないというくらいのブランド商品。他のコンシューマー機でもリリースされているので、プレイしたことのある人も多いでしょう。本作では何やら変なサブタイトルが付いてますが、これはスカイパーフェクTVで放映されている同名番組のタイトルらしいです。で、それに参加している雀師が本ゲームでも登場しているという訳です。しかし、誰が付けたか知りませんがダサイタイトルですな (笑)

麻雀ソフトとしての実力は折り紙付きですので、その辺については割愛してGBAならではの仕様に焦点を当ててみたいと思います。まず、ゲーム中に登場するプロ雀師は16名となっています。もっとも、これはマニュアルに写真が掲載されていた人達の人数なので隠しキャラ等が他にいる可能性はあります。しかし、スタッフロールを見て初めて知ったんですけど、麻雀界って色んな団体があるんですね (全然知らなかった)。プロ雀師達はゲーム中に写真が表示されるんですが、1枚しか写真が無いので放銃しようが役満あがろうが表情が変わらないというのがちょっと萎え。全身写真1枚に容量とるくらいなら表情だけの写真を何枚も用意した方が演出的に良かったと思うんですが・・・。あと、リーチとか鳴きの時の声もイマイチ。若い男と女、年配の男と女の4パターン (高い役で上がった時は若干トーンが上がる) しか無い。ま、全員分の声をサンプリングするのは無理だとは思いますけどね (笑)

各雀師達の打ち筋が異なるのはもちろんですが、本作にはさらにヒートメーターシステムというのが採用されています。これは、各雀師の精神状態を表すモノで、振り込んだり順位が低かったりすると悪くなり、高い役で上がったりすると良くなります。メーターの状態が悪い時には本来の調子が出なかったり、逆に状態が良い時には相手の待ち牌を鋭く見破ったりするなどの効果が現れます。実際問題、通常の打ち筋でもあまり穴が無いのでこのシステムが導入されたことでどのように変わったのか比較出来ないのですが (ホントにシステムが機能してるかどうかすら分からない)、まぁ面白い試みだとは思います。ちなみに、このシステムに付随して通常の打牌の他に強打牌という操作 (上を押しながらAボタンで、卓が揺れるほどの強打をする) が用意されています。この強打によってもメーターに変化が現れるそうなので色々と試してみるのも良いかもしれません。ただ、ずっと強打ばかりで打ってくる雀師もいるのでホントに影響があるのかどうかは微妙なところです。

あとWS版にも採用されていた勝利ポイントシステムというのが本作でも採用されています。これは、半荘が終わった時点で自分よりも下位の雀師にポイントが加算されていき (トップの場合は通常の勝利ポイントの他にボーナスポイントも加算)、一定のポイントになるとその雀師のレベルがアップするとともに、対局ルールの設定やモードが増えていくというもの。ま、要するに勝てば勝つほど相手が手ごわくなり、かつ細かいルールの設定が出来たり、新しいゲームモードで遊べるようになるということ。ここら辺の良し悪しはちょっと評価が分かれるとこ。他の雀師のレベルが上がるというのは良いし、ローカルルールのようなメニューが増えていくというのは良いと思うのですが、BGMとか高速表示モードのような環境に関するメニューまでこのシステムに入れるのはいかがなもんでしょう?こういうのはプレイヤーが遊ぶ環境設定の必要最低限必要なモノであり、最初から選べて当然のモノだと思います。何回も遊んで手に入れるモノではなく、何回も遊ぶために最初から選べるべきモノといった方が良いでしょうか。他にも個人データに関する表示が無いのも不親切。何回遊んだかとか、そういうのは出てきますが、打ち筋の傾向と対策に必要なデータが一切表示されません。何だかなぁ、というカンジですね。いや、もちろん勝利ポイントを溜めて全員のレベルをMAXにした訳ではないので最後までは確認出来てませんよ。でも、必要最低限のモノは最初から提示するというのが当然なのではないでしょうか?

ゲームモードは、トーナメント戦、フリー対局の他に、前述の勝利ポイントを貯めることで遊べるようになる隠しモードがいくつかあるそうです。とりあえず、ifモードというのを見つけましたが、コレは実際に行われたトーナメント戦を元に誰か1人を選び、その雀師に成り代わってトーナメントを勝ち上がっていくというモード。最初に表示される順位表と得点差を見て、打ち方を考えていくというモノで実戦さながらの読みと戦い方が要求されます。このモードに限らず、どのモードも非常に良く出来ています。イカサマがある訳でもなし、過剰な演出があるでもない。多分、対局というものをイチバン良く再現しているソフトだと思います。

逆に、先に発売されている麻雀刑事なんかは対局というよりも演出とか、コンピュータ麻雀ならではのルール (条件上がりとか) を楽しむソフトだと言えます。どちらも一長一短があるのでどっちが良いかということは言えません。最初からあらゆるルールが設定できて、初心者でも色んな楽しみ方が出来る麻雀刑事、最初は一般的なルールのみで、上達するに従って色んなルールで遊べるようになる本作。どっちのスタイルが自分に合っているか考えて選んでもらうしかありませんね。

ただ、本作の欠点はワンカートリッジプレイに対応していないということ。1人で遊ぶ分には問題ありませんけどね。麻雀のスタンダードとして本作を買う人は多いでしょうから、対戦する時にソフトが1本しかないということは稀でしょうし (でも、やっぱりちょっと残念)。

個人的に、非常に不親切というか、あって当然のものが無いというのが気に入らないのですが (その点でイマイチ積極的に遊ぼうという気になれない)、対局自体に関しては操作性、テンポともに非常に良いと思います (もちろん、思考パターンに関してもそうだし、オートセーブ対応なのでいつでも電源が切れるのも手軽で良いですな)。とにかく純粋に麻雀を楽しみたいという人には本作をオススメします。レイアウトもスッキリしてて (6枚切りの捨て牌表示は携帯機初らしい)、非常に見やすいですしね (牌も大きめでクッキリしてるし)。

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ファランクス

X68やSFCで人気のあったシューティングゲームらしいですが、私自身は遊んだことがありませんでした。シューティングが苦手だということもありますが、携帯機以外のゲームってあまり遊ばないものですから (笑)。ちなみに、プログラム開発の大元があの ZOOM (X68 のソフト開発において、その技術力で多くのユーザーを唸らせた集団) なのですが、移植というかリメイクはケムコが手がけたみたいですね。いや、別にそれが何を意味するかという訳ではないんですが (笑)。そうそう、ファミ通でGBA初のシューティングって書いてましたが、初のシューティングはトイロボフォースです。どうも、携帯機に関しては徹底的にヤル気ナシですな、ここの編集者どもは (苦笑)

さて、本作は横スクロールシューティング。自機は8方向に移動出来、ノーマルショット (自動連射) とボム (3発までストック可) を装備し、アイテムを取ることで4種類のオプション攻撃 (ノーマルショットと入れ替わりで攻撃可能になるショット)、スペシャルウェポン攻撃が可能となる他、3段階のスピード調整も可能というかなり高性能な機体になっています。ちなみに、これらの操作系はメニューで5つのパターンから選ぶことが出来ますが、まぁ基本的にデフォルトのAタイプで問題無いと思います (スピード調整がセレクトなので、常に最高速にしっぱなしという状態になりがちですが (笑))

前述のオプションアイテムの内訳は、ホーミング (誘導弾、敵を自動追尾するが、敵本体だけでなく発射されたレーザーにも反応するので注意が必要)、圧搾弾 (いわゆる溜め撃ち、広範囲に威力の高い攻撃が出来るが溜め状態の時は全くの無防備)、反射弾 (地形に当たって跳ね回る弾、主に入り組んだ地形で効果を発揮するが、何も無い所だと恩恵は少ない)、レーザー (貫通力があり威力も大きいが、オプションユニットとのレーザーの間隔が開いているので隙間に入られやすいのが難点)、となっている。なお、このオプションアイテムは最高4つまでストックすることが出来、5つ目以降をは最初に取ったアイテムから順に消えていくので注意が必要。何故なら、オプションアイテムは自由に切り換えることが出来 (デフォだとRボタンで切換が出来る)、ステージの状況によって有効なオプションが決まっているから。闇雲に取っていると、全部同じアイテムが並んで切り替えても意味が無いということになりかねません。ベターなのは4種類のオプションを1個ずつ確実にストックしておくこと。ただ、ほとんどの場合そういう状況を作るのはムズカシイし、大体そのステージの最初に必要なオプションアイテムが出るので、ノーコンクリアを目指す人以外は神経質にならなくても良いかも。逆に自機が撃墜されると装備していたオプションアイテムは消滅してしまうので同じオプションアイテムを複数ストックしておくというのもアリかもしれません。なお、これらのオプションアイテム (およびノーマルショット) は、パワーアップアイテムを取ることで3段階に威力が変化します。

また、これらのオプションアイテムにはスペシャルウェポン攻撃が装備されています。これはオプションアイテムの消滅と引き換えに、バリア、全滅、無差別攻撃などの強力な効果を発揮します。攻守ともにかなりの効果がありますが、使いどころを間違えると、ほとんど丸腰状態になってしまうので注意が必要です (というか、基本的にボス戦でバリアはるくらいかな?あまり使わないかもしれません (笑))。いざって時はスペシャルウェポンよりもボムを使った方が良いかもしれません。まぁ、ボスには効きませんが鬱陶しいザコキャラ退治にはもってこいです。パワーアップアイテムを取ることで常に3発補充されるのも良いところ。オプションアイテムがパワーアップしきっていない時にはかなりの効果が期待できるでしょう。

先ほどから書いているパワーアップアイテムですが、これはオプションアイテムのパワーアップ、ボムの補充の他に、自機のダメージの回復 (このゲームでは、ライフ+残機制が採用されており、ダメージ4発で1機失うことになる) も行われます。この手のゲームでは珍しく、取りに行こうとして逆にダメージを受けてしまった、というような場所には出現しないので比較的楽にパワーアップ出来るのが嬉しいところ。取っても損をすることは無いので必ず取るようにしましょう・・・つーか、取らないとダメ (笑)。とにかく、このゲームは難しいです。

3段階ある難易度でイチバン簡単な EASY でやってもコンティニューが必要だったくらい。まぁ、これは私がヌルゲーマーだというのもあるんだけど (苦笑)、ノーマルショットだとどう考えても突破出来ない (時間的に無理だったり、敵の攻撃を避けるのが無理だったり) のがあるから。特にリスタート後はオプションアイテムが無ければ強制的にノーマルショットにされ、パワーアップしてない時は単発でしか攻撃出来ないのでとにかく逃げ回るしかなく、運良くパワーアップアイテムに辿りつけたらお慰みというカンジなので生きた心地がしません。また、ゲームオーバーになってコンティニューする時も、基本的に全滅直前の状態 (オプションやダメージなど) にされ、かつそのステージの最初から始まるので、素の状態だとかなりツライです。もっとも、完全にパターン化されてるゲームなのでそのパターンさえ覚えれば復活は不可能ではありません。ただし、あくまでも EASY の話。HARD モードの最終ステージでコンティニューとかいうことになったら、私だと多分ハマりでしょう (苦笑)

ゲームは全8ステージ。ゲームスタート時とステージの間に流れるデモ (もちろん、クリア後のエンディングデモもあり) でストーリーが展開していきます。デモのグラフィックに関しては、モロにアニメ絵というカンジ。自機が発進したり、基地から脱出したりする時のレンダリングによるムービー (つっても数コマ程度) はカッコイイのですが、人物の絵が出てくると途端に萎え〜という (笑)。なんか、アニメ絵の時のメカもダサいし、もうちょっと何とかならんかったのかという気はしますね。ま、ストーリー展開というかステージの流れは悪くないと思うんですが・・・実はそれも他のシューティングゲームのパクリっぽかったりするしなぁ。いや、一つ一つのステージを見ると凄いと思うんですよ、多重スクロールはもちろんのこと、描き込みもハンパじゃないし、ステージ1で言えば雲の上から急降下して地上に降りて来る場面の流れるカンジなんか凄いと思うし、水中を進むステージではコントロールしないと後ろに流されたりするし、巨大なオブジェが回転したりする様 (しかもほとんど処理落ちもチラツキも無い!) は圧巻です。ただ、どのステージの仕掛けも何処かで見たことのあるモノばかり (主に R-TYPETHUNDER FORCE のパクリが多い (巨大戦艦や、ウニョウニョ動くヘビみたいなのは最たるもんでしょうな)) なので、仕掛けとして驚くモノは皆無でした。まぁ、シューティング自体ある意味で弾を撃ち尽くしたというか斬新なギミックを盛り込むことはもう不可能なのかもしれませんが・・・。携帯機でここまで出来るということには素直に感動しましたけどね。ホント、凄い時代になったもんです (GBのソーラーストライカーが出た時に、ここまで進化すると誰が予想し得たか (笑))。

ライフ+残機制のシステム、3段階の難易度、電源を切ってもクリアした次のステージの最初からコンティニュー出来るという仕様なので、EASY くらいならおそらく誰でもエンディングまで辿り着けるでしょう (コンティニュー時の残機数0ってのは閉口だけど (苦笑))。ただ、HARD になるとホントに弾バラ撒き系のゲームと化すので反射神経だけで切り抜けるのは至難の技です。攻撃パターンを把握し、敵の攻撃を最小限に食い止めながら進むという覚えゲーであるといえます。何回もプレイしていうるうちに通過出来るくらいの難易度ならば良いのですが・・・私はまだ HARD は超えてません (苦笑)。言い訳がましく聞こえるかもしれませんが、あまり画面が見にくいので集中が続かないというのが大いに影響しています。残像が無い (という言い方は語弊がありますが) のは良いのですが、ステージ全体を通して暗い色使いが多いので、背景に溶け込むキャラが多いのです。弾とかレーザーは明るい色で見やすいんですが、体当たりかましてくるヤツとか、あと非常に小さい追尾型?のミサイルとかは見失いやすいです。パワーアップして連射してると大体はOKですが、ホーミングなんかだと逆に攻撃する弾が大きすぎて普通の敵すら見にくくなったりとか (苦笑)。あと、背景なのか障害物なのか分からない場面がいくつかありました。当たったらダメージだろうと思って必死になって避けてたのに実は障害物でもなんでも無く背景の絵だったとか。こういうグラフィックのデザインは雰囲気重視だと思うので、一概にダメとか直せとか言い切ることは出来ないのですが、もうちょっと何とかならなかったのかなと思うことしきりです。結構、見極めが出来なくてミスするということが多かったですから (ま、普通のディスプレイで遊ぶコンシューマ機でリリースされたゲームなら問題は無かったと思うんですけどね)

数年前のシューティングであるモノの、GBA自体の表現能力と相俟って古臭いというよりも適度なノスタルジーを感じさせてくれるのが良いカンジです。続編というか、新作シューティングを期待したいところですが (もちろん、根買いのイマイチな点は改良して)、無理でしょうか?いや、分かって買ってるから良いけどどうにもオリジナリティのあるソフトが少ないような気がするんですよねぇ・・・。

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デンキブロックス!

ECTS (全欧州ゲームショー) 2001 において数々の賞を受賞したというパズルゲームでヨーロッパではGB版もリリースされてたんですが、何故か日本やアメリカではサッパリ話題にならなかったという不思議なゲームでもあります。まぁ、トゥームレイダーの女主人公を絶賛しファンクラブまであるというお国柄を考えると、日本人の感覚とは相容れないモノがあるというか、知らないゲームがあっても不思議ではないのかもしれません。

ルールはいたってシンプル。フィールド上に散らばっている4色 (赤・青・黄・緑) のガムブロックを同じ色同士でくっつけるとステージクリア、これだけです。ただ、ちょいと頭を使わなければいけないのは、フィールド上のブロックはすべて一緒に動くということ。十字キーの上を押したとすると、ステージ上にあるブロックは (その真上に壁や障害物が無い限り) すべて上に移動するのです。障害物をうまく使って他のブロックを他の場所に移動させたり、別の色のブロック自体を障害物に絡ませて新たな障害物に見立ててブロックを移動させたりしてくっつけていきます。ブロックのくっつけ方は基本的にはどんなカタチでもOK、とにかくくっついてひとつの塊にしてしまえばクリアです。ここまでの説明で良く分からないという人は、とりあえずPCで遊べる体験版をプレイしてみてください。すぐにルールを理解出来ると思います。

さて、基本的にブロックはどんなくっつけ方をしてもクリア出来ると書きましたが、ステージによってはボーナスを稼ぐチャンスがあります。ステージ開始前に右側に表示されるシルエット、このシルエットのカタチ通りにブロックをくっつけると、ボーナスが入るのです。このボーナスを狙うことになると、途端に頭を使うようになります。単純にくっつけるだけなら数手で終わるステージが色々と迂回させたりして何十手とかかるようになるからです。また、一手戻しの機能があるとは言え、間違えたらせっかくのボーナスが水の泡になってしまうのでかなりの緊張感が味わえます。逆に言えば、ボーナスが絡んでくるステージこそパズルを楽しむステージであると言っても良いかもしれません。

ちなみに、ボーナスにはもうひとつパターンがあり、3種類以上のブロックが同数個出現するステージにおいて、その3色のブロックをすべて同じカタチにしてクリアした場合、3色パターンボーナスがもらえます。これも、たいていボーナスを狙わなければすぐにクリア出来るステージが多いです。これらのボーナスを集めることで、オマケモードで通常のステージクリアモード以外のステージを遊ぶことが出来るようになります。通常のステージクリアモードもかなり手強いですが、それをクリア出来るプレイヤーには、このオマケモードはかなり嬉しいボーナスといえるでしょう。

説明が後になりましたが本ソフトのゲームモードについて。1人用のメインとなるのがトーナメントと呼ばれるステージクリアモードです。8つのエリアを守るそれぞれのキャラが出す問題 (25ステージ+5ステージ) をクリアしてエンディングを目指します。各エリアでは15ステージをクリアするとトロフィーがもらえ、次のエリアに進めるようになります (全部解かなくても良い)。出てくるキャラはいずれもクセのあるヤツらばかり。とはいっても、グラフィックがアレなだけでゲーム中に邪魔してきたりとかいったギミック等は一切無いのでパズルに集中出来るはず。
れんしゅうモードは、文字通り練習用のモード。ブロックの数を指定し実際に動かしてブロックのくっつけ方を身に付けます。そうして、練習した後にはパーフェクトモードに挑戦。これは、画面右側に表示されるシルエット通りにブロックをくっつけるモードですが、最小手数と経過時間が記録に残り、完成しても手数が多かったり時間がかかりすぎたりするとクリアにはなりません。なかなかストイックなモードですが、最小手数でクリアというのはある意味パズルゲームでは暗黙の了解になっているので、まぁこういうのもアリかなというカンジですね。個人的には苦手ですが (笑)

対戦モードは遊んだことが無いので評価出来ませんが、指定されたカタチを最初に作り上げたプレイヤーが勝者となるレース、まずブロックをくっつけてつくったカタチを、対戦相手と交換して最初にその指定されたカタチを作った方が勝ちになるぜんこうかん、自分の色のブロックを全部早くくっつけた人が勝ちとなるバトルモードがあります。個人的には、ぜんこうかんモードって面白そうな気がします (昔、GBで発売されたファイナルリバースみたいで)。機会があれば遊んでみたいところです。ただ、このゲームってジャンル的に地味というか、あまり話題になっていないので買う人がいないんじゃないかという気がするので対戦相手を探すのは大変そうですけどね (苦笑)

いや、実際に遊んでみると結構ハマるんですけど、ジワジワとくる面白さであってゲームの醍醐味が伝わりにくいんですよね (どんなカタチでも良いから繋げればOKというアバウトさがそういう雰囲気を出してるんだと思うんだけど)。あと、キャラクタが良くも悪くも海外風で、あまり日本人ウケしそうにないところも見た目重視のライトユーザーが多い昨今ではマイナス点かもしれません (演出の類もあまり派手さはないですしね)。で、そういった海外ソフトにありがちな姿勢がもっとも顕著に表れてるのは文字。セーブファイルにユーザー名を登録する時に使えるのが、ひらがなのみ。しかも、小文字が使えない。ぁぃぅぇぉが使えないのも問題だけど、っゃゅょも使えないというのはどういうこと?!しかも、これってゲーム中にでてくるメッセージにも同じことが言えて、『かっこいい』は『かこいい』とかになってる。あと、フォントの関係か『ヨーイ、ドン!』が『ヨーイ、ド!』に見えるし (苦笑)。どこが日本語にローカライズしたのか知らないけれど、なんかイマイチやる気がないように見えちゃって、ちょっと損してるなって気がします。細かいことかもしれないけれど、こういうことって結構気になっちゃうもんですからね。

とはいえ、気になったのはそういう見た目の印象くらい。ゲーム自体はかなり良いと思います (その割にまだ半分もクリアしてないんだけど (苦笑))。パズルが好きな人ならかなりの時間楽しめると思います。落ちモノと違うので電車の中での頭の体操にも良いかも?

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エッグマニア・つかんで!まわして!どっすんパズ〜ル

マニアックなゲーム (特に海外からの移植モノ) でディープなファンの多いケムコがリリースしたアクションゲーム。といっても、制作は HOTGEN Studio でやはりこれも海外のゲームを日本向けにローカライズしたゲームみたいですね。ただ、PS2やGCでもリリースしたり、全国大会を開催したりするなど、かなり力を入れてるソフトには待ちがいなさそうです。

基本的に、上空から降ってくるブロックを掴んで、下に積み上げてブロックを登っていき上空で待機している仲間の気球に捕まることが出来ればクリア。ブロックはテトリスでお馴染みのカタチをしているモノがバラバラと降ってきます。で当然適当に積んでいくと隙間が空いてしまうのですが、この隙間をそのままにして上に積んでいくと、隙間に水が浸食してそのラインの上にあるブロックが1ライン崩れてしまいます。ブロックが全部崩れてしまうとプレイヤーは溺れてしまいます (=ゲームオーバー)

では、テトリスでライン消しをするように几帳面にブロックを積んでいけば良いかというとさにあらず。自分よりも先に対戦相手がゴールしてしまうとやっぱりゲームオーバーになってしまうからです。幸いプレイヤーは隙間の空いている場所に降りてそこにブロックをはめることも出来ます (もちろん、隙間に入るカタチのブロックである必要がありますが)。イヤなカタチのブロックが続く時でもとりあえず隙間が少なくなるように積んで後で隙間を埋めるというカンジで進めると結構先に進むことが出来ます (もっとも、レベルが上がると水が浸食する速度が上がるので埋める前に崩れてしまうことの方が多いのですが (苦笑))

基本的なルールはこんなもんです。あとはブロックの他に、ブロックを埋めるヘラ、ジャンプ力が上がる (ブロックは下に待機していてもキャッチ出来るけど、当然早くクリアしなければいけないのでジャンプしてブロックを掴むのが普通のゲームの進め方になってます。ということで、ジャンプ力が上がればそれだけ早くブロックをキャッチ出来ることになる) ジャンプシューズ、相手の動きを止める落雷、ブロックを崩すバクダンやハンマーなどのアイテムが登場します。レベルが低いうちはこれらのアイテムを適当に使ってるだけでも勝てたりするのですが、ハードレベルだと使うタイミングを誤ると逆に相手に連続でつけ込まれる元になるので注意が必要です。そうそう、注意が必要といえばお邪魔キャラの存在も忘れてはなりません。せっかくキャッチしたブロックをかっさらってしまう鳥や水中に引きずり込もうとするタコなど一瞬のミスが大きなタイムロスになります。

さて、テトリス風のブロックを積み上げるということでアクションパズルを期待している人も多いと思いますが (私もそうでした)、実際に遊んでみるとパズル要素はほとんど無いというか、アクションが占める割合が大きすぎてパズルをやってるというカンジにはなりません。あと、操作感がちょっと独特でさっきも書いたようにジャンプしてブロックを取るのですが、ブロックに手が届かないとなす術なく足場に着地するしかありません。その割に上空を見上げることが出来ないのでブロックがどの辺にあるのか分からないという (まぁ、高レベルになればひっきりなしに降ってくるのでこういった問題は皆無ですが (笑))。さらに、ブロックを足場に置く時も一旦ジャンプしてから足場にブロックを投げつけるという動作が入るので、そのタイムラグを考えて行動しないとキャッチ&リリースの効率が非常に悪くなります。このあたりはまぁゲームに対する考え方の違いだとは思うのですが、実際に遊んでみた感想を言わせてもらうとゲームの流れが止まるというか、なんかこうぎこちないというか、もどかしさが募り爽快感に欠けるカンジがします。これ、ある程度ゲームに慣れてきてそれなりにブロックを動かせるようになってもそうです。逆にブロックがたくさん降ってくる高いレベルになるにつれ、無駄なブロックが多くなりイライラが募ります。

あと、この手のゲームにしては使うボタンが多いというか出来るアクションが多いです (上でジャンプ、左右で横移動、下でフィールドの下の方に視点を移す、Bでブロックを回し、Aでブロックを置き、Lでブロックの隙間に降り、Rでブロックを画面外に捨てる)。ゲームのシステム上、全て使うボタンだと思うし、慣れればそれほど大変ではないのですが、これだけ操作ボタンが多いのであればキーコンフィグがあっても良かったのではないかと思います。まぁ、デフォルトで遊ぶのがイチバンだと思うんですが、視点移動と隙間に降りるボタンは逆の方が良いとかいう人もいそうですからね。

ゲームモードはたくさんあるのですが、結局やることは同じ。点数を競うか、タイムを競うか、敵より早くゴールするか、の違いしか無いので何か変わり映えがしないというが正直なところ。あ、唯一の例外としてバクダンモードというのがあり、これはバクダンを相手のフィールドに送り込んで足場を崩し、敵を水に落とせば勝ちという通常のルールと正反対のシステムです。相手のバクダンを投げ返せたりするところがぺんぎんくん warsを彷彿とさせますが、実際のプレイの流れも、難しいことを考えないでとにかく攻撃するというところが似てますね。このモードは個人的に結構好きです。あと、チュートリアルや練習モードが付いていて実際に動かして操作を覚えることが出来るのは親切で良いと思いました。

ただ、非常に残念というか、何で?と思うのがバッテリバックアップが付いていないこと。だからせっかく最速タイムでクリアしても高得点を叩き出しても記録が残りません。タイムトライアルモードでは自分のゴーストが現れて、ゴーストと戦うことが出来るのですが電源を消したらゴーストのデータもパァです。何より困るのは、ゲームを途中中断できないこと。1つのステージは、まぁアクションパズルですからそれほど長くはありません。しかしながら、全部で8人?のキャラがいて自分が選んだキャラ以外と戦うとしたらどうでしょう?言うまでもなく、かなりの長丁場になります。それで途中中断出来ないというのはヤッパリ問題でしょう。つーか、携帯機のゲームとしてはいかがなもんでしょうと言いたい訳です。

とはいえ、最初に書いたようにアクションの要素が強いゲームなので、パズルを期待して買うとガッカリかもしれませんが、サクサクッと遊んで適当に止める・・・みたいな遊び方をするには丁度良いと言えるでしょう。というか、記録が残らないから極め甲斐がないというかジックリ遊ぼうとは思わないんだけどね (ぉぃ)。なんかこうメジャーになりきれないというかイマイチ何かが物足りないというところがいかにもケムコらしいゲームではあります (笑)

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スペースヘキサイト〜メーテルレジェンドEX

知る人ぞ知るといったカンジの思考型対戦ゲームであるグローカルヘキサイトが、どういう理由かは分からないけれども松本零士原作で OVA としてリリースされているメーテルレジェンドとコラボってるというソフト。名前もスペースヘキサイトとなっているのですがゲーム自体はGB版WS版と全く変わらないという。正直、GB版を持ってるので買うつもりは無かったんですが、お正月特価で安かったものでつい、ね (笑)

ゲームのルールは公式ファン倶楽部のページ (なんてものがあること自体知ってる人が少ないと思うけど (笑)) に任せるとして、GB版との比較という観点から本ソフトを見ていきたいと思います。

まず、グラフィックですが当然GBAの方が使ってる色数が多く、また背景に宇宙空間が描かれているなどパッと見はキレイです。ただ、色を使い過ぎているせいでボード上にパネルを置いた時に、パネルの色とボードの色の境界があいまいになって (ボードにも色が付いているので) 見にくかったりします。一応、ボードを透明 (ワイヤーフレーム) にすることも出来るのですが、背景の宇宙空間との重なりでこれも見にくかったりします。そういう問題があると分かっているのでしょうか、Rボタンを押すとボード上の空きエリアを点滅表示させることが出来るのですが、これは何とも本末転倒というか作り方が逆なんじゃないかという気がしますね。個人的には、GB版のシンプルな色使いの方が好きだったりします。

操作性については両者で特に違いは無いのですが、GBA版ではLボタンで一手戻す機能が追加されています。オプションのルール設定で一手戻しをアリにすると使えるようになります。ゲームの性質上、あまり好ましい機能では無いような気もしますが、初心者がプレイする際には、どのように打てば良いかを理解する上で便利?な機能だと思います。慣れた人はオフにすれば良いだけだし、新しい機能追加は評価出来ると思います (ボタン一つで戻せるという手軽さも良いですしね)

通常のモードの COM のレベルが3つになってしまったのは残念ですが (GB版は10段階で調整可)、よく考えると細かくレベル分けされたところで強さの違いが実感できる訳でもないので (レベル3とレベル4の違いなんて何回打っても分からない (苦笑))、初級・中級・上級の3つで十分といえるでしょう。ちなみに、GBAでは上級でも COM の思考時間はそれほど長くありません。元々、思考時間は長くないゲームですが、テンポ良く打てるのは嬉しいところです。

さて、GBA版にはヘキサイトESというモードが追加されています。これは通常のヘキサイトよりも一回り小さいボード (六角形じゃなく三角形なのでヘキサイトというのはどうかと思うんだが (笑)) を使うモードで、使用するパネルやルールなどは通常のヘキサイトと変わりません。ボードが小さいので短い時間で勝負がつき、またボード上の自由なスペースが少ないので良く考えて置かないとアッという間に勝負がついてしまいます。初心者向けという触れ込みだったけど、意外に上級者がプレイしても面白いモードじゃないかなぁと思います。

初心者向けといえば、今回も詰め将棋ならぬ詰めヘキサイトモードが用意されています。今回も問題数は100問。GB版の問題は既に忘れてしまったのですが、おそらく同じ問題も収録されてるはず。それでも解けない (GB版は全てクリアしたんだけど) 私って・・・(苦笑)。ちなみに、今回はトチローがヒントを出してくれます。

さて、本ソフトのイチバンの目玉、というかこのモードがなければ何のためにメーテルを起用したか分からなくなってしまうというメーテルレジェンドモード。とはいっても、通常のモードと何が違うかって、規定のステージをクリアするとデモが表示されるというだけでゲームとしては何ら変わりが無いというモードだったりします。一応、OVA のアナザーストーリー (OVA のエンディング直後のストーリーらしい) ということらしいです。私はOVAの存在すら知らなかったのでまぁどうでも良いやってカンジ、というよりもこのモードで遊んでなかったりします (笑)

まぁ、正直なところGB版WS版を持っている人は無理に買う必要は無いカンジです。松本零士のファンであるとか、ヘキサイトES モードに価値を見出せる人以外は、少なくとも定価で買うのは止めた方が無難です (ぉぃ)。ただ、個人的にはもっと広まってほしいゲームではあるんですけどね。

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