アメリカでも、カードしてE?

- Last Modified '03/04/19 -

日本版の発売から1年以上の時を経てやっと海外でもお披露目の運びとなったカードeリーダー。正直、日本ではあまり売れていない、というか任天堂自身が注力してない (出来ない状態なのかもしれないけれど) フシも見られる訳ですが (当初の予定にあったモノ)、海外ではソフトのラインナップも含めてかなり期待出来そうな気配が・・・?!

ブリスターパック表ブリスターパック裏

いきなりで何なんですが、海外の商品ってブリスターパックが多いですね。開けにくいし、環境にも優しくないような気がするんだけど良いのかな?まぁ、良いか。そんなブリスターパックに入ってやってきたカードeリーダーには、DONKEY KONG JR カード (5枚組)とゲーム&ウォッチカード(1枚)、ポケモンカード(3枚)、動物の森カード(1枚)が一緒に入ってました。この時点でちょっと違和感を感じたんですが、色が変わった (パープルというよりもガンメタ系の黒っぽい青) ことに気が向いててそれほど気にも留めませんでした。


横から見ると厚みも若干変わってる縦方向に伸び、明らかに上がわが出っぱってる?

で、ブリスターパックから取り出して日本版と並べて比べてみると色だけではなく、明らかに大きさが違っているのを発見。全体的に縦方向に伸びて横がちょっと縮んだカンジ?そして上側には出っぱりが。そして、この時点で驚愕の事実を発見 (って、メッチャ遅ぇーよ (苦笑))


これは通信コネクタのプラグ?拡大画像

カートリッジ差し込み口側を良く見ると、日本版のカードeリーダーには無かったモノが。この見慣れた・・・とはいえないけど (あまり通信ケーブル使ってないからなぁ (苦笑)) 見たことのあるモノは・・・もしかして通信ケーブルのプラグ


拡大で、こっちは差込み口の方

そこで今度は反対側の気になる出っぱりの方に目をやると・・・やはりありました、通信ケーブルのコネクタが。詳しいハード仕様を見た訳じゃないのでハッキリしたことは分かりませんが、コレ多分通信ケーブルを使えるように内部で信号をスルーするようにしてるんでしょうね。これはスゴイ!いや、何がスゴイって、日本版カードeリーダーの最大の欠点は『通信ケーブルが使えなかったこと』なんですよ、実は。通信ケーブルが使えないからGBAは元よりGCとの連動も出来ないし、『マリオパーティカードを出すっていったって、他のGBAと繋げられないのにパーティゲームなんかどうやってやるんだよ』というツッコミにも黙り込むしかなかったという状態だったのです (ホントか (笑)?)。そんな欠点が、この北米版では見事に解決されているのです。実際に通信ケーブルを使うソフトはまだ見ていませんが、後で書くメニュー画面にも COMMUNICATION という項目がちゃんとあることからも、通信ケーブルを使うことをちゃんと考えて作られているのです。この点だけでも北米版は大きく進化しているといえるでしょう。


北米版のオープニング画面

で、これが北米版カードeリーダーのオープニング画面です。日本のと違って e-Reader という表記なんですね (Card が付かない)。つーか、パッケージとか良く見たらロゴ自体が違うのか (苦笑)。向こうでの正式名称はカードが付かないんですね、なるほど (なんか、ちょっとこじんまりとしちゃってるカンジがするけれど)。まぁ、オープニング画面に関しては特に書く必要もない (つーか、日本版の画面紹介してないジャン>私 (苦笑)) と思うのでこれくらいにして次へいきます。


メニュー項目が増えている!!

日本版ではカードをスキャンするという項目しかないメニュー画面ですが、北米版では項目が3つあります (メニューにカーソルを合わせると英語のアナウンスが流れたり、読み込みに成功した時や失敗した時にも英語で喋るのがスゴイ)。ちょっと見辛いですが、一番上にあるのは Scan Card という項目で、これは読んで字のごとくカードのデータをスキャンするメニューです。真ん中にあるのは Communication という項目で、これは実際にセレクトして動作させたことが無いのですが (対応するカードが無いので)、おそらく通信ケーブルやGCケーブルを使ってGBAやGCとの連動することが可能になるのでしょうね。これさえあればマリオパーティも夢じゃないかも?!


あと何気に凄いのが一番下の Access Saved Data というメニュー。これは何かというと、北米版カードeリーダーには読み込んだカードeのデータをカードeリーダー内のメモリにセーブするという機能があり、何とデータを上書きしない限り電源を切ってもメモリに残っていていつでも遊ぶことが出来るというスグレモノ!全てのカードに対応している訳ではなく、カード側でセーブ機能に対応している必要はありますが、たとえば同梱の DONKEY KONG JR カードなんかは5枚組で各々に2本のコードが印刷されているので合計10回もカードを読み込ませなければならないのですが、ハッキリいって遊ぶ毎に10回も読み込ませるなんて狂気の沙汰 (笑)。このメモリセーブ機能があるおかげでかなり遊びやすくなったといえるでしょう。うーん、というかこの機能も最初からあって良いモノだよなぁ。ただ、不正コピーという観点で考えると大丈夫なのか?という気はしますね。だって、カード1組買えば他の人にいくらでもコピー出来るんだから (プロテクトがあるようには思えない)。その辺を考慮して日本版カードeリーダーはあえてセーブ機能を搭載しなかった・・・と思いたい (笑)

正直、ここまで仕様がパワーアップしてると日本版カードeリーダーはもう必要ないんじゃないのか・・・と思ったんですが、幸か不幸かそうは問屋が卸ろしてくれませんでした。なんと、ワールドワイドなGBAの周辺機器でありながら、リージョンコードが存在するのです。そのため、北米で発売されているカードeは日本版カードeリーダーでは読み込むことが出来ません。もちろん、その逆も然りです (実際に、日本版のポケモンカードと北米版のポケモンカードで試してみましたがダメでした)。日本版とページを分けて紹介しているのもそのためだったりします。うーん、まぁハードの仕様自体が変わっちゃってるし、リージョンコードというよりもカードのデータ形式自体が変わっちゃってる (つーか変えざるを得ない) 状態だと思うので仕方が無いとは思うんだけど、何とかして欲しかったなぁというのが正直なところ。ただでさえ市場の狭いカードeなのに国毎にバラバラにしちゃったら余計に人気が出なくて消えてしまいそうで (売れないモノを作り続ける訳が無いですからね)

個人的に、日本でも近いうちに新しい仕様のeリーダーが出るような気が・・・しないな、今の状態じゃ (苦笑)。ユーザーの方もあまり期待してないもんなぁ (個人的には、未だにゲーム&ウォッチカードが出ると信じているけど (笑))。という訳で、興味のある人はサッサと買ってしまうのが良いかも。近くのお店に売ってなくてもゲームハリウッドの通信販売を使えば (在庫があれば) すぐにゲット出来るぞ!

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