秋田家のヨーロッパ旅行記


−アムステルダム−

**アムステルダム**
アムステルダムは、オランダの首都であるとともに、オランダで一番の大都会でもあります。といっても、人口は百万人ないくらいでそれほど大きさを感じません。

アムステルダムの街を観光するのなら、まず、Amsterdam Centraal Station(中央駅)まで行きましょう。空港からだと、電車でもすぐですし、タクシーに乗ってもそれほどお金をとられません。なお、電車の場合、Amsterdam Zuid(南駅)やAmsterdam Rai(見本市駅)方面の電車もありますが、これらはCentraal駅の方には行きません。なお、アムステルダム駅周辺は、オランダで最も盗難に遭いやすいところなので、手荷物等には十分注意しましょう。

なお、我々にとって、アムステルダムは観光にいくところというより、むしろ、日本食などの買い出しに行く街だったので、行った回数の割にはあまり観光していない気がするのですが、とりあえずできるだけご紹介しましょう。アムステルダムの観光は、主に、ダム広場近辺エリアと、国立博物館(Rijksmuseum)近辺のエリアに分けられます。


ダム広場近辺の観光
東京駅丸の内口にそっくりのアムステルダム中央駅(「東京駅が」といわないと失礼かもしれませんが)を出るたら、まずは、運河ツアーの遊覧船に乗ってみてはいかがでしょうか。いろいろな会社がありますが、どれに乗っても料金もコースもあまり違いはありません。遊覧船は平べったいのが特徴ですが、何故平べったいのかはすぐにわかります。小一時間ほどの遊覧船ツアーで、主なアムステルダムの建築物は一通り見て回れます。アムステルダム王宮遊覧船を降りたら、とりあえず市の中心ともいえるダム広場を目指しましょう。ここで目を引くのは、まず巨大な慰霊塔、それからたくさんの鳩、新教会(Nieuwekerk)そして王宮(写真左)です。アムステルダム−マダムタッソー王宮といっても、普段の女王様や王族たちの居場所ではなく、迎賓館として大きな行事に使われているようです。見学は、夏場(6〜8月)を除いては非常に限られた時間だけなので、見学をするなら事前に調べておきましょう。右の写真はろう人形で有名なマダムタッソーがある建物で、これもダム広場に面しています。ロンドンの本家が有名ですが、こちらはその支店みたいなものです。ダム広場で駅方向を向いて右側に入っていくと旧教会(Oudekerk)がありますが、この周辺は有名な飾り窓地帯になります。さらに行くと1614という年号が刻まれた南教会(Zuiderkerk)が見えてきます。ここには、あまり大きな見所はありませんが、レンブラントの家や、国立海洋博物館などがあります。マヘレの跳ね橋このエリアには、市街地で唯一の天然河川であり、アムステルダムの名前の由来にもなったアムステル川が流れていますが、ここには、非常に美しいハネ橋である、マヘレのハネ橋(Magerebrug)があります(写真左)。逆に、左側方向に入ると、まずは、Magna Plazaという非常に立派な建物の中にあるショッピングセンターがあり、さらにいくつか運河を渡ると西教会(Westerkerk)が見え、そのすぐ近くにアンネフランクの家があります。ここは、他にはあまりない行列のできるミュージアム(特に夏は非常に長い行列ができる)です。その理由は、非常に有名で、各国からの観光客が集まるところであるにもかかわらず、もともとアンネ・フランク一家のの狭い隠れ家だったゆえに一度にたくさんの人間が入れないことにあります。アンネの日記を読んだことがなかった筆者にとっては、こんなことがあったんだ位の感慨しかわかないのですが、アンネの日記の愛読者にとってはやはり特別の場所のようです。筆者の滞在中に改装してずいぶんきれいになりました。
コラム:オランダのハネ橋
 オランダは運河王国。平らな土地の至るところに運河が走っています。当然、ハネ橋も非常にたくさんあります。マヘレのハネ橋のようなかわいいものは日本でもありそうですが、オランダではなんと高速道路が跳ね上がったり、電車の線路が跳ね上がったりします。電車は架線があるのにどうやって?と思う方がいるかもしれませんが、実際には、ハネ橋の部分だけ架線が途切れています。これだけ運河が多い国のこと、やはり運河に転落する車もたくさんいます。というわけで、オランダでは、万が一運河に転落したときの脱出用ハンマーは車の必需品になっています。

国立博物館近辺の観光
国立博物館国立博物館(Rijksmuseum)は、非常に大きく立派な建物です(写真左)。さすがにルーブル美術館ほどではないものの、展示物も盛りだくさんでじっくり見ていては一日かけても回りきれないくらいです。中でも有名なのは、レンブラントの「夜警」です。絵が大きいだけでなく、絵のいわれなどについてもじっくり解説してあります。ゴッホ美術館でも、もし時間がないのであれば、ここは建物で写真を撮るだけにして、むしろゴッホ美術館(van Goch museum) を見学されることをお勧めします(写真右)。こちらの方は、モダンな建物で、1999年に有名日本人建築家によってリニューアルされました。ここのおもしろさは、有名なゴッホの絵がたくさん見られる(どこかで見たことがあるような絵がたくさんあります)というだけでなく、それをゴッホの人生に照らしながら見ることができるということです。ゴッホというと、あのひまわりの絵が有名ですが、実は、ゴッホは流転の人生の中で、画風をころころと変えています。短い人生の中で、数年ごとに画風が変わっており、ゴッホ自身の人生と重ね合わせてみると、非常に興味深く感じます。コンセルトヘボーこの近辺には、他に、これも有名なクラシック音楽の殿堂である、コンセルトヘボー(=コンサートホール)があります(写真左)。このあたりの穴場といえば、ハイネケンビール博物館。いわゆるビール工場の見学といえばそれまでですが、見学終了後につまみつきでビール飲み放題というのがミソ。入場料もあってなきがごとくなので、筆者が訪問したときには、安くお酒が飲みたいバックパッカ-たちがたくさん列を作っていました。まあ、カフェに行ってもビールと水の価格がほとんど同じのお国柄ですから...リッチな気分で休憩したいのであれば、ライツェ広場(Leidseplein)のAmerican Hotelのカフェがお勧めです。
おまけ
結構高いところが好きで、どこか登れる場所があるとつい上から街を見渡したくなります。アムステルダムの中心街には、あまり高い建物がありませんが、市街地の南にあるホテルオークラの最上階(フレンチレストランがあります)からは、アムステルダムの市街を上から見渡すことができます。このホテルは、一昔前はアムステルダムで一番高い建物だったということです。あわせて、ここには日本語の書店(長期滞在の方には、「オランダ暮らしの便利帳」という文字通り便利な本もあります。)や食料品店があるので、日本人には便利なところです。もちろん本格的な日本料理店もあります。

 
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