同じフェリーでの復路。また海をぼーっと見る。青いなぁ。きれいだなぁ。・・・私は女神様が好きになった。他の観光客からカメラを渡されるので“シュア”と言ってシャッターを押す。“どうも(Thanks)”とうれしそうに去る観光客。この‘サンクス=thanks’だが、私が言っても滅多に通じない。発音の出来る人はいいが、そうでない人は丁寧に‘Thank you=サンキュー’と言おう。
私は‘ローマの休日のアン王女’になったつもり(笑)で“Thank you.”と言っていた。フェリーを降りて、すこし歩くと公園がある。緑がきれい。
皆様も好きなお手本を見つけて Thank you だけは体得してから出掛けよう。
アンドレアは司会も務める。それによるとメンバーの一人が出られなくなったらしく、女声2名男声1名、キーボード1名、他1名がステージに出る。そして歌が始まった。おそらくジュリアード音楽院の学生だろう。クラシックの天使の声。
うっとり、ぼーっと聴いて、しばらく。
実は観光できる日は今日一日しかなかったことを思い出し、席を立つ。
時間がない。かなしい。私達はアンドレアに今晩のことを尋ねて、去った。
「M、私、ぼーっとしてばかりでごめんね。」
「いいのいいの!楽しいよ!私、昨日までちゃきちゃきに駆け回ってたし、
・・・ホットドッグ屋さんだ!買って食べ歩く。
街は大変大きい。連なり続ける高層ビル。人もたくさん。ちょっとくらくらする。
「M、食事なんて、毎日こんなのばかりだったんでしょ。」
その通りとのことだが、Mが昨日まで一緒にいた友人たちは夫妻で、その夫の希望でステーキも食べたそうだ。そんな話をしているとき、牛を発見した。<続く>
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