1997/08/18
昨日は寄り道をしすぎたので,キャンプ場に入るのが遅くなってしまった。 おかげで風呂にも入っていない。この辺りにも温泉がいくつかあるのに残念だ。 きょうは早めに知床に着いて,のんびり温泉に入りたい。
鹿追発10時
朝,テントの内側が結露でびっしょりなので雨漏りかと思った。
人間の呼吸からこんなに水分が出ているのかと,これまたびっくり。
日向でフライを乾かしながら,カセットコンロとナベでご飯を炊いた。
初めは強火で,グツグツ沸騰してきたら煮こぼさない程度に火を弱くして水を飛ばし,
ご飯のいいにおいがしてきて,パチパチと焦げる音がしたらできあがり。
少し焦がしたが意外にうまく炊けた。
朝食はレトルトカレーを食べて,残りのご飯でおにぎりを作って,10時出発。
この辺の道路はどこまで行ってもまっすぐで,直線ばかりが10キロ以上続く。
その道路の両脇がトウモロコシ,麦,ジャガイモの大規模農場だった。
旅行のパンフレットなどによくある北海道の大きさを感じさせる景色だった。
メロン
足寄駅前通りのくだもの屋で,自分で食べるメロン(赤肉)を500円で買った。
見た目にも黄色く良く熟れていて,おいしそう。
車の中にメロンのにおいがあふれた。
オンネトー
以前はかなりのダートを走った気がしたが,湖畔まで完全に舗装されていた。
曇りなので水の色がいまひとつさえなかったが,
ときどき太陽が出てきて水を照らすと,水の色がきれいに色づきとても奇麗だった。
こういうところで湖を眺めながら,
一日中ぼんやりと脳みそのしわを伸ばすのもいいなあ,
などと考えながらおにぎりを食べた。
半袖では少し寒く感じた。
摩周湖
きょうは早くキャンプ場に着きたいので,阿寒湖,屈斜路湖はカット。
第一駐車場は有料なので無料の第三駐車場から摩周湖を眺めた。
水が青い。真っ青な水にぽつんと島が浮かび,小さな島に緑が生い茂っていた。
何もそんなに狭いところに生えなくても,
周りにはいくらでも生えるところがあるだろうに,
まるで誰かの人生を見ているように感じた。
硫黄山のソフトクリーム
山を下り,硫黄山へ向かった。
モクモク煙を上げる山の麓で食べたソフトクリームがうまかったのを思い出した。
行ってみるとここの駐車場も有料だったので,
ソフトクリームのために駐車場代を払うのもあほらしいのでパスした。
R391に出たところに手作りのアイス屋があったので寄ってみたが,
ソフトクリームはなかった。おまけに店員の女の子の愛想も悪かった。
二度と行かないようにしよう。
Aコープきよさと
知床にスーパーがないかも知れないので,斜里の手前の清里で買い物をした。
今夜は簡単に済ませようということで鶏ナベ。
ナベの材料のほかに,真っ赤に熟れたトマトがおいしそうなので調達した。
おみやげようのメロンを店頭で販売していたのでのぞいてみたら,
1個1000円以上していた。
しれとこ
標識をたよりに斜里,ウトロを目指すと,
斜里は市街地を通らずに通過してしまったので,
清里で買い物をしておいてよかった。
危うく路頭に迷うところだった。
オシンコシンノ滝に群がる観光客を走る車から見ながら,
いよいよ知床へ来たと実感した。
大きなカメ岩を抜けると,ようやくウトロにたどり着いた。
国設知床野営場
キャンプ場に着いたのは16時頃だったが,
キャンプ場が林の中にあるのと曇り空なのとで,薄暗い感じがした。
入り口で320円を払い,どこにテントを張ろうかキャンプ場をうろうろしていた。
手前が芝生で奥が土になっていて,
手前は小さいテントが,
奥は車乗り入れ可なので大きなテントがたくさん張ってあった。
手前の芝地に決め,昨日の教訓でなるべく平らな場所を探した。
雲行きも怪しいので適当なところに妥協してテントを張り始めたら,
途中で雨が降り出し,雨の中での作業になってしまった。
防寒着のつもりで持ってきたフード付きの上着が多いに役立った。
雨の中,ようやくテントを張り終えたのだが,
なにしろ初心者だからへまをやらかしてしまった。
テントの下に敷いたブルーシートがフライの外に出ていたため,
フライを流れた雨が地面に落ちずにブルーシートの上に溜まっていた。
テント底の汚れと,水がしみないようにと敷いたのだが,失敗だった。
気がついてすぐにブルーシートをフライの中に折り込んだが,
テントの下へも水が溜まってしまった。
雨の中今更どうしようもないので,とにかく中で一休みした。
すると,こんどは銀マット2枚重ねでも明らかに邪魔になる凸凹があったのだった。
おまけに傾斜が少し気になった。
ここで3連泊の予定なので,きょうはどうにか我慢して,
あした平らな場所を探すことにした。
いつのまにか雨も上がり,とりあえず一段落したので,温泉に行くことにした。
温泉から帰って,喉が渇いたので,知床到着を祝してまずはビールを1杯。
テントの中で酸欠にならないように気を付けて,カセットコンロを使ってナベをした。
鹿追自然ランドとは違い,ここの炊事場で狭くてバーベQやナベはできなかった。
翌朝気がついたのだが,奥にあるもう一つの炊事場は広く,
火を使えるようにかまどを作ってあった。
「夕陽台の湯」公衆浴場(温泉)
今年7月にキャンプ場のすぐ隣に公衆浴場(温泉)ができた。
町民300円,一般500円で小人半額。
利用時間14時から20時(受付終了19時半),10月いっぱいの営業だそうだ。
キャンプ場の受付でもらった割引券で500円が400円になった。
できたばかりできれいだった。
洗濯機(200円),乾燥機(100円)が1台ずつあった。
風呂は室内1,露天1で,
邪魔な樹があったが露天風呂からは海が見えた。
この日は18時半頃,かろうじて夕陽が見えたが,海面近くに雲があり,
海に沈む夕陽は見られなかった。