(76) ブルックリンの女性達


              

「コンニチハ」恐る々々挨拶をする。「今日は」「やはり日本の方でしたか」アヴィニオ
   ンの街で何度か日本語で挨拶をして返事がなかったことがある。えっ、今の人日本人じゃ
   ないの 。ベトナム、韓国、華僑か、同じ東洋でも広い。改めて世界を意識する。各人の都
  合で外国に出て生活している、この私のように。西洋でも同じか。日本のように大体皆日
  本人の国の方が少ない。この入り混じった状態が社会だろう。いろいろ勉強になる。確信
  が又崩れる。「どちらから」「ブルックリン」「アメリカの」「そうです」「ヴァカンス
  でプロヴァンスに来ています」「へえー」少し驚いて尋ねる。普段は、アメリカで生活し
  ていて、女性3人でヨーロッパを旅行しているらしい。「たくましいですね」「いや、そ
  れ程でもありませんよ」懐かしい奥ゆかしい言葉。「この後は各人別行動、私はイタリア
  を廻って帰ります」「ブルックリンにね」「そうです」又知らない人種が増えた感じだ。
 

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(77) シリコンバレー