
(62)家族愛
「月に1度は、実家に集まって夕食をするわ、ずっと以前から」モニックの兄弟は、皆ヴ
ェイゾンの近くに住んでいる。ミッシェルやマーチン、子供達それに両親祖母総勢16人
が集まって賑やか。実家は、農家でぶどうの栽培をしている。一度両親宅に呼ばれた時に
はつぐみとパエリャをご馳走になにった。「クリスマス、誕生日 は、プレゼントも考える
、でもバレンタインは余計だわ」「フムーン」私は、日本にいる親、兄弟のことをこれ程
考えているだろうか。身につまされる。ルシアンも父親の死を知らせた時、火の付いた子
供の様に泣いた。何もそこまで泣かなくても、泣くのはよくないと教わってきた私には異
様だった、でもそのほうが人間として素直な表現か。アンドレも一度母親のマミーが庭で
よろけて倒れた時、近くで遊んでいた孫を押し退けて手を差しのべに行った。どれも人間
として素直な表現だ。私ももっと素直にならなくっちゃ人間として、制作者として。
(63)4月20日、熱40度