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「大峰山」といえば、日本百名山にも選ばれている紀伊半島の山が有名です
が、ここでは谷川連峰の南に位置する大峰山をご紹介します。上越線の上牧
駅を起点にする方が多いと思いますが、今回は自家用車で大峰山駐車場まで
入り、月夜野コースを登る“楽々コース”を採用します。
まず、国道17号線から国道291号線に入り、上毛高原駅前から水上に向かう坂
道を登っていきます。左手に大峰山の看板がみえたら、左折して町営見晴荘
に向かいます。見晴荘への分岐を右に入ってそのまま直進すれば、大峰山駐
車場に到着です。駐車場は砂利敷で、30台ほどの駐車スペースがあります。
駐車場から、徒歩で広い登山道を進みます。途中で左手に分かれる道を進め
ば、モリアオガエルの棲息地として知られる古沼に着きます。古沼から、遊
歩道のようなゆったりとした道をたどり、30分ほど歩けば大峰沼に到着です。
大峰沼にはキャンプ場やバンガローがあり、古沼とともにモリアオガエルの
棲息地となっています。また、湿原植物が多数自生し、本州最古といわれる
浮き島があり、群馬県の特別天然記念物に指定されています。
大峰沼を半周して大沼越に向かいます。樹林帯の中の急坂を登りきった場所
にあるのが大沼越で、湯宿温泉への分岐になっています。分岐を右に折れて、
痩せた尾根道を進み、いくつかの小ピークを越えると、両側が切れ落ちたキ
レットに出ます。鎖と立ち木を頼りに、足下に注意しながら下っていきます。
下りきったら、今度は鉄製の梯子を登ります。けっこう高度感がありますが、
手すりもついているので、慎重に登れば大丈夫です。広くなった尾根をゆる
やかに登っていくと、頂上の一角に設置されたテレビの中継塔がみえてきま
す。テレビ塔を巻くように進めば十字路になった分岐に出ます。下山の際は
ここを右に下り、大峰沼に戻ることになります。
分岐の先には鉄骨製の展望台がありますが、周りの木々が高いため、360度の
展望とはいきませんが、それでも武尊山、上州三峰山、赤城山など東方面の
山々を見渡せます。展望台を過ぎて、電波中継所の脇を越えると大峰山の山
頂に着きます。
大峰山の山頂には三角点が置かれています。残念ながら、辺りが樹林に囲ま
れているので、風景を楽しむことはできませんが、紅葉見物にはもってこい
です。
下山の際は、先ほどの十字路の分岐点まで戻り、左側に下ります。樹林帯の
中のジグザグ道ですが、思いのほか早く下山できます。T字路に出て、平坦に
なった道をたどれば大峰沼に着きます。あとは往路をたどって大峰山駐車場
まで戻ります。
時間と体力に余力があれば、大峰山からさらに足を伸ばし、北側にある吾妻
耶山を往復するのも良いでしょう。大峰山から2時間少々で往復できます。
＜問合せ先＞
月夜野町役場 0278-62-2111
http://www.town.tsukiyono.gunma.jp/
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＠ ひとッ風呂 ＜町営温泉センター 三峰の湯＞
「上州三峰山」の回でも簡単に触れましたが、再度ご紹介します。後閑の駅
から三峰山方面に向かった場所にある、月夜野町営の日帰温泉施設です。地
図をみてもちょっとわかりづらいのが難点ですが、東京方面から県道61号線
を通ってくると、後閑駅手前の信号の近くに「町営温泉センター」の案内板
があります。ここを右折し、新設された「利根沼田望郷ライン」を登ってい
くと、左手に看板があります。
建物は簡素なプレハブ建で、駐車場の車はほとんど群馬ナンバーです。まさ
に「地元の人達のための温泉」という感じです。内風呂と、そのすぐ脇にガ
ラス戸を隔てた露天風呂があり、ともにこぢんまりとしていますが、薄ぐら
い浴槽が湯治場のような雰囲気を醸し出しています。湯量は豊富で、内湯は
ちょっと熱めですが、露天風呂はややぬるめなので、のんびりと暖まりましょ
う。
休憩所にはカップラーメンやジュースの販売機しかありませんが、食べ物は
持ち込み自由です。お風呂場、休憩室ともに、地元の会話が飛び交う、近所
のお風呂屋さん的日帰り温泉です。
＜場 所＞ 群馬県利根郡月夜野町大字後閑2265
＜電 話＞ 0278-62-1022
＜料 金＞ 大人 300円、小人 150円 （2時間、町外居住者）
＜営業時間＞ 10：00〜20：00 （3月〜10月）
10：00〜19：00 （11月〜2月）
＜休 館 日＞ なし
＜泉 質＞ アルカリ性単純泉
＜効 能＞ 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、打身、挫き、
慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復、健康増進
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |
