国定忠治でお馴染みの赤城山は、妙義山や榛名山とともに、上毛三山のひと
つに数えられていますが、単独のピークの名前ではなく、今回ご紹介する黒
檜山や駒ガ岳のほか、長七郎山、地蔵岳、荒山、鈴ガ岳など、大沼（おの）、
小沼（この）をとりまく山々の総称となっています。これからはちょうどミ
ズナラやカエデが色づく紅葉の季節です。家族でのんびりと山登りを楽しん
でみませんか？
JR前橋駅から、関越交通バスで赤城山ビジターセンターに向かいますが、直
通バスがないため、途中の富士見温泉で乗り継ぐことになります。運行本数
が少ないので、事前に調べておいた方が良いでしょう。
ビジターセンターから車道を通って黒檜山登山口に向かいます。大洞（だい
どう）から続く駒ガ岳への登山口を右手にみながら大沼湖畔を歩き、赤城神
社の入口を通過すると、湖岸の周遊道路の分岐点に登山口がみえます。登山
口からはいきなり樹林帯の中の急登が始まり、しばらくは景色もみえないの
で、足許に注意しつつ高度を稼ぎましょう。猫岩と呼ばれる岩場のあたりで
傾斜がややゆるやかになり、眼下に大沼と地蔵岳をみることができます。休
憩にちょうど良い場所です。ここからは再び樹林帯の中の直線的な登りが続
きます。ときおり見られる展望を楽しみながら、稜線まで一気に登ります。
傾斜がゆるやかになると稜線に出ますが、ここを左に折れると黒檜山の北峰
に到着です。
黒檜山の山頂は南北に細長く延びています。北峰には二等三角点があり、浅
間山や谷川連峰、上州武尊山などの山々を見渡すことができます。さきほど
の分岐を過ぎて南峰にいくと、鳥居や御黒檜大神を祠る石祠と、石碑が並ぶ
展望台となっています。
黒檜山の南峰で左に花見ガ原のキャンプ場への道を分けて、丸太製の階段を
通って駒ガ岳とのコルとなる大ダルミまで下ります。大ダルミからダケカン
バやナナカマドの林の中を登り返すと、ほんのひと登りで駒ガ岳の山頂に到
着します。1685mの小さなピークですが、静かな山頂から景色が楽しめます。
駒ガ岳からは痩せた尾根を下り、笹に覆われた稜線から樹林帯に入ります。
単調な下りですが、木の階段や手すりのついた鉄の階段を通り過ぎて、大沼
湖畔の車道に出ます。まっすぐビジターセンターに向かっても良いのですが、
時間に余裕があるようでしたら覚満淵（かくまんぶち）入口から、1周20分ほ
どの周遊歩道をたどってみるのもオススメです。“植物の宝庫”といわれる
赤城山にふさわしく、高山植物の広がる湿原で、整備された木道をぐるりと
周るとビジターセンターに到着です。帰りのバスは13：55と17：10の2本だけ
なので、バスを利用する場合は時間の配分にご注意ください。
＜問合せ先＞
富士見村役場 027-288-2211
↓富士見村のサイト：赤城山の情報など
/http://www.vill.fujimi.gunma.jp/
関越交通バス 0278-72-6655
http://www.kan-etsu.net/
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＠ひとっ風呂 ＜富士見温泉 見晴らしの湯＞
赤城山ビジターセンターから乗ったバスの乗換え地点となる、富士見温泉の
村営日帰り温泉施設です。赤城山の中腹にあり、前橋方面の見晴らしが良い
ところです。群馬県内から多くの人が集まるそうで、日曜の午後は混雑する
ようです。内風呂のほかに露天風呂があり、ここの打たせ湯は強力です。露
天風呂からの展望はありませんが、外のスペースが広いため、丸石に座って
眺める前橋の風景はなかなかのものです。夜景もきっとすばらしいと思いま
す。食堂や休憩室のほか、農産物の直売所も併設されています。バスの乗換
時間をうまく使って入浴してみましょう。ここから前橋駅までのバスは1時間
に1本くらいの割合で運行しています。
＜場 所＞ 群馬県勢多郡富士見村大字石井1569-1
＜電 話＞ 027-230-5555
＜営業時間＞ 10：00〜21：00（10月〜3月は20：00まで）
＜休 館 日＞ 毎週月曜日（祝日の場合は翌日）
＜料 金＞ 大人500円、小人（3歳〜小学生）300円（3時間以内）
＜泉 質＞ ナトリウム・カルシウム塩化物温泉
＜効 能＞ 関節痛、五十肩、打ち身、運動麻痺、痔疾、消化器病など
↓富士見温泉 見晴らしの湯
http://www.vill.fujimi.gunma.jp/fureai/
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |
