「丸山」は標高の低い山ですが、奥武蔵の中でも随一の眺望を誇っています。
冬の澄みきった空気の中で、どこまで遠くの景色がみえるか確かめに行きた
くなる山です。
芦ヶ久保駅から横瀬川を渡り、国道299号を左に進んで、「白髭神社」と酒屋
の間の車道に入ります。茂林寺前を通り、車道が大きく左に曲がった先の三
叉路を右に進むと、民家の脇に登山道があります。登山道を進むと周囲の雑
木林が植林に変わり、やがて防火帯が切られた尾根上に出ます。
広く開かれた尾根から周囲を見渡すと、秩父の街並や「両神山」、奥秩父の
山々が展望できます。春には道沿いに植えられた桜が開花して、美しい景色
がみられるそうです。緩急に富んだ道を登り、舗装された丸山林道を横切っ
て、ゆるやかになった道を進むと「高篠分岐」の小ピークに到着です。左か
ら「高篠鉱泉郷」や「金昌寺」からの道を併せます。
丸山に向かって右手のゆるやかな尾根道を進みます。丸山駐車場に続く遊歩
道のトンネルの上を過ぎて、急な木の階段を登りきった場所が丸山の山頂で
す。なお、高篠分岐の左手の道は「県民の森」に続いています。県民の森に
はデイキャンプ場などの施設や、水辺に面した広場があり、夏には家族連れ
で賑わいます。
丸山の頂上にはコンクリート製の立派な展望台があり、360°遮るものがない
展望が広がっています。「武甲山」を中心に、右には奥秩父連峰、両神山、
西上州の山々が連なり、左には奥多摩と奥武蔵の山々が広がっています。展
望ファンの間では“北アルプスがみえる場所”としても有名で、空気が澄み
切った冬には、うまくいけば槍ヶ岳にお目にかかれるかもしれません。
下山の際は高篠分岐まで戻り、その先にある「森林学習展示館」に向かいま
す。展示館は入場無料なので、ぜひ立寄っていきましょう。展示館を出たら
ゆるやかな登山道を下り、車道を横切って野外活動センター方面に向かいま
す。雑木林の中のゆるやかな尾根道をたどり、さらに大棚山の北側を巻くよ
うに進むと、右手に野外活動センターからの道や、二番札所・真福寺からの
道を併せます。スギ林の中をジグザグに下ると、墓地を抜けて、四番札所・
金昌寺に到着です。
金昌寺の境内に続く道には、さまざまな表情の石仏が並んでいます。また、
本堂には「マリヤ観音」とも呼ばれる子育観音が安置されているので、ぜひ
拝観していきたいものです。金昌寺前のバス停までは徒歩で5分程度で、西武
観光バスを利用すれば西武秩父駅までは20分程の距離です。
<問合せ先>
横瀬観光協会 0494-25-0111
↓うららかよこぜ:横瀬町のサイト。登山や札所めぐりのコース紹介があります。
http://www.town.yokoze.saitama.jp/
↓秩父観光協会のサイト:奥秩父情報、道路情報もあり
http://www.chichibuji.gr.jp/
西武観光バス 0494-22-1635
↓西武バスのサイト
http://www.seibu-group.co.jp/bus/index.html
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@ひとっ風呂 <御代の湯 新木鉱泉>
新木鉱泉旅館は170年以上前の江戸時代、文政10年(1827年)に創業した歴史
の長い鉱泉宿で、高篠鉱泉郷にあります。「御代の?????讃??R???????岔湯」として知られる鉱泉
は秩父七湯の1つで、鎮守の森のお導きで発見されたと言い伝えられていま
す。
旅館の外観はきれいですが、建物の内部は創業当時のままだとか。お風呂は
別棟で、小さな太鼓橋を渡って浴場棟に入ります。内風呂には檜製の湯船と、
一人用の樽風呂があります。樽風呂は源泉を注ぎ込んだ水風呂で、サウナの
使用後に浸かるのだそうです。露天風呂には“親子風呂”と名づけられた、
大小の檜製の樽風呂があり、ちょっと面白い雰囲気です。金昌寺のバス停か
らは歩いて5分ほどの距離です。
<場 所> 埼玉県秩父市上山田1538
<電 話> 0494-23-2641
<入浴時間> 12:00〜21:00
<休 業 日> 年中無休
<料 金> 大人 900円、小人 450円
<泉 質> 含硫黄アルカリ泉
<効 能> 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、打ち身、挫き、
慢性消化器病、痔疾、疲労回復、冷え性、アトピーなど
↓新木鉱泉のサイト
http://www.onsen-yado.net/
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |