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今回紹介するコースは、初めての冬山登山を味わっていただくためのコースです。
しかし、単独や初心者同士は避け、冬山経験者と一緒に楽しみましょう。
ＪＲ茅野駅から諏訪バスで渋ノ湯行きか、人数がいればタクシーで渋ノ湯まで入ります。
バスは冬期でも年末年始と土日祝は運行しており、一番早いバスは茅野駅を朝６時半
頃に出て１時間程で渋ノ湯に着きます。
紹介している行程は長いので、無理をせずに、途中で一泊するのもお勧めです。
ここ渋ノ湯は奥蓼科温泉郷を通る渋ノ川の最上部にある温泉で、バスの終点でもあるた
めに、八ヶ岳登山の起点として登山者に人気の温泉です。マイカーの方は、ここまで車
はいり、有料駐車場に止めてください。
渋ノ湯から渋ノ川上流部に向かって、高見石方面に進んで行きます。途中、分岐を黒百
合平へ左に折れ、樹林帯を登って行きます。
唐沢鉱泉との登山道が合流するとなだらかな山容の黒百合平と呼ばれる場所です。
名前の由来は、例年６月下旬〜７月上旬にかけてクロユリが咲き乱れることから来てお
り、クロユリを目当てに登山するカメラマンも多く見受けられます。
黒百合ヒュッテは通年営業の小屋ですので、出発が遅れたらヒュッテに宿泊しのんびり
雪山を満喫してください。
夏場でしたら、ここまでの行程で約２時間強ではないでしょうか。
黒百合ヒュッテから中山峠に向かい、北に中山に向かう。中山峠からは晴れれば佐久平
を望むことができる。東に下ると、稲子湯になる。
中山山頂は樹林帯だが、少しあるいて岩原が広がり１８０度パノラマの中山展望台に。
天狗岳、蓼科山や霧ヶ峰、天候がよければ北アルプス眺望が開けますが、風が強いので
も有名で天候が悪いとサッサと移動したくなります。
展望台から高見石まで風の影響の少ない樹林帯に緩やかに、しかしダラダラと下って行
きます。高見石にも高見石小屋があり、ここも通年営業で、冬場にはスノーシューを使った
トレッキングや、テレマークの講習会なども開催しており、茅野駅からの送迎もセットなの
で初めての方にはお勧めです。高見石から白駒池へは２つコースがあり、高見石より白駒
池に下って行くコースと、丸山への分岐を北に行くコースがありますが、北に進むコースが
歩きやすく、なだらかに下りますのでこちらを進みます。
白駒池は１１月下旬頃に池が全面結氷し、翌年のゴールデンウィーク頃まで氷が残って
おります。当然、ゴールデンウィーク頃でも池の周りには残雪がびっしりですので、軽ア
イゼン、防寒具等のご用意をお忘れなく。白駒池をあとに冬期閉鎖されている国道２９９
に一度出てから樹林帯に入り麦草峠に着きます。ほとんど上りもなく赤い三角お屋根の
麦草ヒュッテが見えてきます。麦草ヒュッテの横が大きなスロープ場になっているのでテ
レマーク、クロスカントリースキーの講習やツアーでやってくる方も多く、賑わっています。
ここからは雪に埋もれている国道２９９号をメルヘン広場まで下って行きます。
＊冬場ですので時間がかかり、ゴールデンウィーク位までは残雪もあります。
開けた稜線上などでは風が強く、体感温度も下がりますので、防寒対策はもちろんの事
万が一の為に、ツェルトなどのビバークの装備もお忘れなく。
＜問合せ先＞
茅野駅からは渋ノ湯までは通年でバスが走っております。
↓諏訪バスのサイト：バス事業＞路線バス＞渋ノ湯
http://www.alpico.co.jp/suwabus/
↓黒百合ヒュッテ：イベント情報、山岳情報あり
http://www.alles.or.jp/~kitayatu/
↓高見石小屋：初心者にも優しい講習会を開催
http://www.yatsu-akadake.com/takami-k.html
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000（地図画像）及び数値地図50メッシュ（標高）を使用したものである。（承認番号平16総使、第597号）」 地図作成に関しましてはDAN杉本様のカシミール３Dを使用させて頂きました。
