秀山研>山データ>八ヶ岳 北横岳 (冬期)


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号平16総使、第597号)」 地図作成に関しましてはDAN杉本様のカシミール3Dを使用させて頂きました。

@ちょっと山まで <横岳(北横岳) 2480m>*冬バージョン

<場  所> 長野県茅野市
<所要時間> 約2時間20分
<レ ベ ル> 体力☆☆ 技術☆☆ (5段階の☆評価 易☆⇒難☆☆☆☆☆)
<地  図> 25000分の1: 蓼科、蓼科山

(第1日目)
JR中央本線茅野駅(バス 0:50)⇒ピラタスロープウェイ山麓駅(ロープウェイ 0:07)
⇒山頂駅(0:10)⇒横岳分岐(0:40)⇒北横岳ヒュッテ

(第2日目)
北横岳ヒュッテ(0:20)⇒横岳南峰(0:10)⇒横岳北峰(0:10)⇒横岳南峰(0:10)⇒
北横岳ヒュッテ(0:40)⇒三ツ岳(1:10)⇒雨池峠(0:50)⇒縞枯山(0:40)⇒茶臼山
(0:40)⇒大石峠(1:00)⇒五辻(0:50)⇒山頂駅(ロープウェイ 0:07)⇒山麓駅(バス
0:50)⇒茅野駅


北八ガ岳の「横岳」は、南八ガ岳の横岳(2825m)と区別するために、通称
「北横岳」と呼ばれています。ロープウェイを利用すれば比較的楽に雪山が
体験できますが、「冬山」である以上、防寒着などをしっかり装備して登り
ましょう。

(第1日目)
JR茅野駅から諏訪バスを利用して、終点の「ピラタスロープウェイ山麓駅」
で下車します。スキー客に混じりながら、7分ほどで一気に2237m地点ま
で登ると、まず山頂駅(笹平)での気温の低さに驚くと思います。たまに観
光気分で登ってくる方もいますが、寒さに震え、駅舎を出ることなく帰って
いくことが多いようです。

山頂駅から、案内板にしたがって「坪庭」と呼ばれる溶岩台地上の周遊コー
スを左方向に進みます。横岳分岐から左に少し下り、樹林帯の登り坂に向か
います。トレースがあればジグザグに続く登山道を快適に登れますが、降雪
直後はラッセルを強いられることになります。急な斜面をどんどん登ってい
くと坪庭が小さくなり、「縞枯山」(しまがれやま)が樹林の間からよくみ
えるようになります。

三ツ岳分岐でいったん傾斜がゆるくなったら、そのまま左方向に進めば「七
ツ池」の入口に建つ「北横岳ヒュッテ」に出ます。三ツ岳方面に足を伸ばす
人は少ないので、トレースがないことが多いようです。北横岳ヒュッテは樹
林に囲まれた静かな山小屋で、通年営業していますが、予約のない場合
は閉鎖することもあるので、宿泊の際は要予約です。
本日はここで宿泊。

(第2日目)
北横岳ヒュッテから直登の急斜面が始まります。距離はさほどありませんが、
ちょっときつい登りになります。傾斜がゆるんで展望が開けてきたら、間もなく
三角点のある横岳南峰に到着です。南には八ガ岳連峰が連なり、「北岳」、
甲斐駒」、「仙丈」の南アルプスや中央アルプスや、槍穂高連峰が意外な近
さで迫ってきます。
横岳の最高地点はこの先の北峰なので、もうひと踏ん張りして足を伸ばして
みましょう。こちらも南峰に負けない展望で、手が届かんばかりの位置に「
科山
」(たてしなやま)をみることができます。この辺りは風が強いため、ノンビ
リと眺望を楽しむのは難しいですが、ちょっと位置をずらして風を避けて、景色
をみながら大休止といきたいところです。

下山路は往路をそのまま戻り北横岳ヒュッテを過ぎ、分岐から三ツ岳へと進
んで行きます。このコースの難所で、距離的には短いのですが、雪に隠れた
岩の間に落ち込まないように注意し、ペンキの印に従って行きますが、視界
不良の場合には危険ですので、その際は坪庭まで下り、分岐を雨池峠へと
向かって下さい。

三ツ岳から雨池山への鞍部まで下れば、ここから雨池山雨池峠へは穏や
かな雪道を歩くことができ、正面の縞枯山へと進みます。
縞枯山は、その名が示すように針葉樹が世代交代する際に起こる縞枯れ現
象から名がついております。
峠から山頂へは直線的に急な登りになっておりますので、頑張って。
縞枯山山頂は樹林帯の中で景色が望めませんのでが南東の一角にビュー
ポイントがあり、奥秩父から北アルプスなど大パノラマを堪能できます。

茶臼岳までは標高差もほとんどなく、山頂までいけますが、茶臼岳山頂も樹
林帯の中ですので、そばにある展望台で雪景色を楽しんでください。
南八ヶ岳、南アルプス、北アルプスや奥秩父の山々など望めます。

茶臼岳から大石峠までは少し急な下りになっております。
大石峠を直進すると麦草峠に向かいますが、今回は西に出逢ノ辻へ折れ、
出逢ノ辻から五辻へと緩やな登りを進みロープウェイ山頂駅に。


ストックがあればピッケルはなくても良いかもしれません。また、使わずに
登れてしまうかもしれませんが、アイゼンはしっかりしたものを用意したい
ものです。最近北八ガ岳には軽装で臨む登山者が多いようですが、何か
あってからでは遅いので、しっかりと準備して「備えあれば憂いなし」でい
きましょう。

北八ヶ岳は、バックカントリースキーが盛んで、テレマークやクロカンなどの
講習会も開催されておりますので、山小屋に泊り楽しむのもお勧めです。

*今回紹介したコースは、第1日目をゆったりと過ごす行程にしております
  が、北横岳を往復し縞枯山荘へ宿泊する行程なら2日目が少し楽に。

<問合せ先>
諏訪バス         0266-72-2151
lhttp://www.alpico.co.jp/suwabus/index.html
ピラタス横岳ロープウェイ 0266-67-2009
http://www.pilatus.jp/


茅野市役所        0266-72-2101
↓茅野市観光連盟のサイト:路線バス情報もあります
http://www.tateshinakougen.gr.jp/
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@ひとっ風呂 <蓼科温泉 温泉浴場>

蓼科温泉「プール平」のバス停から50mほどの場所にある共同浴場です。リ
ゾート地として有名な蓼科高原の浴場ですが、素朴な銭湯のような雰囲気を
もった温泉です。北八ガ岳への登山者やスキー客もよく立寄るようです。
「蓼科温泉」とかかれたノレンが目印です。

湯船は10人ほどが浸かれる大きさで、露天風呂はありません。源泉掛流しで、
50度ほどの熱い源泉に冷たい水を混ぜて調整しています。こぢんまりとして
いますが、浴室内は明るくきれいなタイル張りです。

<場  所> 長野県茅野市北山プール平4035
<電  話> 0266-67-2100
<料  金> 大人 400円、 子供 300円
<営業時間> 9:00〜20:30 <定 休 日> 年中無休
<泉  質> 酸性含硫黄ナトリウム塩化物硫酸塩温泉
<効  能> 神経痛、筋肉痛、関節痛、火傷、外傷、リューマチなど

*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。
端牆山荘⇒端牆山へ 【冬期】渋の湯⇒黒百合ヒュッテ⇒中山峠⇒東天狗岳⇒中山峠⇒黒百合ヒュッテ⇒渋の湯コースへ 美濃戸口⇒行者小屋⇒赤岳⇒阿弥陀岳⇒赤岳鉱泉⇒美濃戸口 観音平⇒雲海⇒押手川⇒編笠山⇒青年小屋⇒押手川⇒雲海⇒観音平コースへ

 

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