<ポイント>
大岳山(おおたけさん)、三頭山(みとうさん)とともに奥多摩三山の一つに
数えられている御前山はその三山の中央に位置し、どっしりとして整った山容
を見せています。春のカタクリが有名でわんさかと人が訪れますが、それ以外
の時期でしたら比較的静かな山と言えるでしょう。山名の由来は、神前に供す
る米飯「御膳」の意味で、山の形から来ていると言われています。
奥多摩湖でバスを降りて、湖の堰堤を渡ります。南岸の園地の遊歩道を進み、
階段を登るとさっそく急登が始まります。これから登る大ブナ尾根は急な登り
が続きますがそれだけに一気に高度を上げることができ、所要時間が短いと言
えます。尾根に登り着いた所が展望台になっていて、奥多摩湖や対岸の山々を望むことができます。
ここからさらに急な登りがサス沢山まで続きます。940mのサス沢山のピークで
一息いれましょう。一端コルに下り、登り返すと石灰岩の尾根道となります。
やがて開けた樹林帯をたどり壁のような急坂を登りきると、1350mの惣岳山
(そうがくやま)です。惣岳山は樹林に覆われており展望は望めませんが、こ
こまで来れば御前山はもうすぐです。栃寄(とちより)からの道を併せ、山頂
手前のベンチのある展望台に着きます。ここからはちょうど正面に富士山を見
ることができます。
御前山の頂上はカラマツに囲まれて広々としていますが展望はイマイチです。
それでも南側の一部が開けていて、蛭ヶ岳をはじめとする丹沢山、檜洞丸など
の丹沢山系を見渡すことができます。山頂から急な坂道を下り、左に栃寄、右
に湯久保尾根の道を分け鋸尾根へと向かいます。分岐付近にはログハウス風の
きれいな御前山避難小屋が建っています。細かなアップダウンを繰り返し、ク
ロノ尾山、鞘口山のピークを越えて行きます。鋸山避難小屋を通りすぎると、
鋸山林道が交叉する大ダワへと到着です。大ダワは御前山と大岳山を結ぶ尾根
の最低鞍部になっています。大ダワまで下ってきた分を登り返すような感じで
鋸山の山腹を急登して行きます。鋸尾根に上がり、樹林帯を登ると1047mの三角
点のあるピークに出ます。そこから「鋸」の名前の通りに幾つもある峰を忠実
に下って行き、大天狗、小天狗の石像がある天聖神社に着けばあともう少しで
す。ジグザグの道を下り、車道の通る登計峠(とけとうげ)を過ぎ、赤い五重
ノ塔のある愛宕山を越えれば、JR奥多摩駅に到着です。
<問合せ先>
奥多摩町役場 0428-83-2111
↓奥多摩町のサイト:奥多摩のライブカメラや、携帯版の時刻表あり
http://www.town.okutama.tokyo.jp/
西東京バス 0426-46-9041
↓西東京バスのサイト:奥多摩周辺路線バスの時刻がわかり便利です。
http://www.nisitokyobus.co.jp/
↓JR東日本えきねっと:時刻表や駅の情報が検索できます。
http://jreast.eki-net.com/train-ticket/index.html
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@ひとっ風呂 <奥多摩温泉 もえぎの湯>
多摩川沿いに走る青梅街道旧道、氷川トンネルの傍らに建つ、日帰り温泉施設
です。立地している場所の関係か、やたらと細長い構造になっています。奥多
摩駅から歩いても10分程なので、電車を利用して来る方が多いそうです。石造
りの内風呂と檜造りの露天風呂があります。各々10人づつくらい入れるでしょ
うか。露天風呂は奥多摩の緑と多摩川の水音に囲まれ、ロケーションとしては
最高です。登山者やハイカーで混みあう時には入場制限されますが、中に入れ
ばそれなりにノンビリすることができます。二階に食堂を兼ねた42畳の休憩所
もあります。
<場 所> 東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
<電 話> 0428-82-7770
<泉 質> フッ素泉
<効 能> 神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、打ち身、挫き、疲労回復
冷え性等
<営業時間> 9:30〜21:30(3月〜11月)、9:30〜19:00(12月〜2月)
<休 館 日> 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
<料 金> 大人750円、小学生400円 (2時間迄、超過200円/1時間)
<駐 車 場> 40台、徒歩10分のところに町営有料駐車場もあり
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |