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ペラパレスホテル(イスタンブール)

Pera Palace Hoteli (Istanbul, Turkey)

1979年7月泊

41 01 51.78N,28 58 24.46E

 初めてトルコに行った時はまだ直行便などなく、パキスタンインターナショナルエアーで延々と乗っていったものです。降り立った時には日本人が6人位いましたが、当時は要人テロが相次ぐクーデター一歩手前の情勢でしたので、皆無事でねと言いながらそれぞれに雑踏の中に消えていきました。それぞれちゃんと旅ができたでしょうか。私はそれからまず朝食を近くの食堂で取り(パンはテーブルにあるので、ズッパのみ頼み70円位でした)、次に観光局に行ってこのホテル(トルコ語だとHoteliだそうです)への予約を入れてもらい、その上でバスに乗ってホテルに到着しました。
 
 ここはアガサクリスティーが失踪したときに滞在したとかで、クリスティールームもあるようですが、私はイスタンブール最古のホテルという触れ込みとポールセローの旅行記「鉄道大バザール」に登場していたことから、御指名に及んだ訳ですが、なるほどセローが言うように外観はたいしたことない代わり、ロビーやバーは古き良き時代の趣をしっかりと伝えています。また部屋の調度も安宿の風情に近いのですが、山の背に建っているために非常に眺めが良く、太陽が旧市街のモスクに傾いていく様は実に飽きないものでした。

 二度目にトルコに行ったときは、東トルコ、アララット山方面への団体旅行だったもので、ホテルはマルマラとういう、この時は閉鎖されていたインターコンチネンタルを再開した団体さん御用達のホテルでしたが、ここからタクシーをすっ飛ばして(といってもすぐですが)、1階のバーで再びラクをたっぷり飲んでしまいました。

入り口は素っ気無い造り。そこいら辺の建物という印象
ロビー。ここに入ると由緒ある建物だって機になってくる。大理石の組み合わせによる色の配色が好きです。向こうでにらみを利かしているのはポーター氏かな。

廊下の突き当たりから旧市街のモスクが良く見えます

ロビーを見上げると明かり取りが。ちょっとハマムの天井にも通じるデザインです。そういえば昔は魚眼レンズを持ち歩いていたんだ。