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マルティーナ フランカ(Martina Furanca)

40 42 18.69N,17 20 10.28E

 トゥルリ地域のほぼ中央に位置するこの町は、何といっても旧市街のおもしろさです。新市街は南イタリアの普通の明るい町なのですが、旧市街に入った途端、正に迷路に迷い込んだ気分でした。日本だと街路幅と建物の高さの幅の比は1:1程度、下町の露地に行って1:2位になるのですが、ここときたら、道幅はせいぜい2m前後なのに対し、平気で3階建てが建っているので分かる通り10mを超えようとしている訳で、その比は1:5以上にまでなってしまうのです。
 それにも関わらず閉塞感がないのは、この建物の色と、建物面の単純さでしょう。マテラまではちょっとくすんだ色なのですが、ここまで南下すると色はすっかり白くなってしまいます。 アドリア海がそろそろエーゲ海に近づいたんだなって実感させられます。
 
 また一方、建物の面が平坦だというのも大きな要素でしょう。ここまで狭いと建物同士フライングバットレスではないんですが、梁を渡したり、出窓を出したりとうるさいことになってしまいますが、ここはそれがなく、すっきりとした形になっています。
 この旧市街の中を別にに地図も持たず、当てずっぽうに歩くこの楽しさ。モロッコのスークのように、とんでもないところに出てしまうなんてことのない、狭い所に凝縮された町でした。

旧市街の地図が『人間のための街路』に載っていました。当然これも「迷路」の章です。「ベデガーもミシュランもこの町の楽しさに触れていない」と本にはありますが、その後ミシュランにはほんの2行「トゥルリ地方」の所で出てきます。
 地図を見ると、小さな広場が教会の前にあるのが分かりますが、後はひたすら迷路空間です。全くその半分位は行き止まりになっています。

どこまでも細い道が続いていきます。

ここは行き止まりだったような気がしました。
子供はどこでも元気に遊んでいます。寄ってきてはにこにこし、カメラを向けるとちゃんと並んでくれます。双子もいました。
上の方におばさんが顔を出していました。どこの国の人かしら?階段の設け方にも注意