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トレヴィ(Trevi)

42 52 37.66N,12 44 48.22E

 ペルージャ、アッシジの南にこのトレヴィという町があります。オルヴィエトは屋島と評しましたが、ここは清里の飯盛山というところでしょうか。非常に綺麗な円錐形の山にこの町が拡がっているのです。電車からも窓の上の方を見ないと町が見えないという素晴らしいロケーションでした。行き方は簡単。電車を降りると、町行きのバスが待っててくれるからそれに乗ればいいのです。ただ、逆は苦労しました。気が付いたら駅までの交通手段が無いのです。でもちゃんと農家のおじさんが車で引いている荷物用のトレーラーに乗せてくれました。

 市街地は山の頂上と南西斜面に拡がっており、山の頂上が最初に市街化され、人口の増加に伴って斜面に降りて来るという発展形態を取ってきました。そして当然ながら頂上には町の求心力を表現するために教会の尖塔とドームが聳えているのです。何という単純明快で力強い造形なのでしょうか。


背後の山から街を振り返る。ウンブリアの平野はあくまでもなだらかで大きかった。手前はすべてオリーブ畑。教会はサンテミリアーノ教会といい、12世紀の創建とか。

駅から町を見上げる。夕暮れが背後の山を赤く染めている

ウンブリア平原の夜明け。こういう風景を享受するために高いところに住みたくなるわけではなく、やはり昔は平地に住めなかった多くの理由があったのでした。

比較的新しい南西斜面の市街地。といっても15から18世紀のものだそうです。