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アンコールとホーチミン
Angkor and Ho Chi Minh

 プノンバケンからの田園風景

 その国を訪れるには、現地の情勢が平穏でないとやはり難しい訳で、観光産業に打撃を与えようとするテロが起こるのもそのためです。その点、ベトナムとカンボジアは画期的に平和になった国の代表ではないでしょうか。かつてのベトナム戦争のイメージを未だに引きずっている我々の世代ですし、そしてカンボジアの大虐殺もついこの間の事のように覚えているのですが、それらの悲惨な過去を見事に乗り切り、戦争を歴史の中にしまうことが出来た両国は、今や観光、そして産業立地に向け国力を大きく伸ばしつつあります。
 その一方で、アフガニスタンやイラクにもその昔はツアーがあったなんて今の人には信じられないように、行けなくなってしまった国も一杯あるのも事実です。平和な地域が実は地球の中では限定的だという世界情勢の厳しさを、そしてちょっと政治家が間違えるとそういう運命に陥ってしまうという悲劇を、改めて認識させられます。
 06年の夏は、そんなベトナムとカンボジアにまとめて行く、いや先ずはアンコールワットに行きたい。ついでにベトナムもといったところで、計画を練り始めました。でも、アンコールまで行くとなると現地での乗り継ぎがある、アンコール現地での移動も何かと手間がかかるといった点から、子連れになって初めてツアーを利用することにしました。ホテルの部屋が2つに分かれてももういい年頃だし、何よりそうした現地での手間が省けるのが有難い。なにツアーとはそういうもんだと言われそうですが、勝手気ままに旅している者にとっては、行動の規制と引き替えに今回はその便利さを選択したことになります。確かに便利で楽だったのですが、現地での動き方も分かったことだし、次回は個人でもっとゆったり来たい、居たいとも思う我々だったのでした。

朝食
午前
昼食
午後
夕食
ホテル
初日
10時発のベトナムエアーで出発 機内 ホーチミンでトランジットし、シュムリアップ行きに乗り換え、夕刻到着。待っていた車は我々4人だけを乗せホテルへ ホテルダイニングで。ダンスもやっていた ル・メリディアン・アンコール
2日目
ホテルダイニングでビッフェの朝食 2日間ガイド氏、ドライバーと我々4人との行動。先ずはアンコールトムへ行き、バイヨン、ビミアナカス、象のテラス、タ・プロームと回る。 街道沿いの中華料理で
エアコンが効いていた
一旦ホテルに戻って休息。その後アンコールワットへ。一通り回るが、まだまだ見たらない気がする。夕方はブノンバケンに登って夕日を眺める。 「アンコールモンディアル」でダンスを見ながらの食事 同上
3日目
ホテルダイニングでビッフェの朝食 車を走らせバンテアイスレイへ。ここはゆっくり見られた。帰りに沿道の農家に寄って手作り籠などを見る 市内のレストランでカンボジア料理 オールドマーケットで少々買い物をしてから、飛行機でホーチミンに移動
「インドシナ」でコース料理を。盛りつけも綺麗、コムセンが美味しかった
ソフィテルプラザ・サイゴン
4日目
ホテルダイニングでビッフェの朝食 定番の市内観光。教会、統一会堂、クラフト作業場などを回る。 「ナムアン」でフォー、パインセオなどを ここからはフリー。先ずは戦争証跡博物館で現実を見る。後は市内散歩
お腹があまり空かないのでホテルのベーカリーで買ってきて、軽く済ませる
同上
5日目
ホテルダイニングでビッフェの朝食 メコン川クルーズ観光へ。マイクロに揺られ西南西へ走り、ビンチャン寺を経てメコン川へ。手こぎの舟が面白い 街道沿いレストランでエレファントイヤーフィッシュを 3時頃戻ってきて、市内で買い物
「94トゥイレストラン」で蟹に食らいつく
同上
6日目
ホテルダイニングでビッフェの朝食 クチトンネルツアーへ。ここでも現実を直視。全くよく戦ったものだ。 市内に戻り、アイスクリームだけでおしまい 引き続き買い物の後、夕刻6時ホテルチェックアウトし、近くのサイゴントレードセンター最上階で夕暮れの稲妻を眺めながら夕食。深夜空港発
近くの超高層ビルに登り、暮れていく夜景を眺めながらサンドイッチ他をつまむ
(機内)
7日目
機内 早朝730成田着

  やはりツアーは無駄がないですね。空港から出るとちゃんと車が待っていてくれるというのは、当たり前ですが効率的です。それにシュムリアップもホーチミンも結局我々4人だけを乗せてホテルへ、そしてレストランへと向かってくれました。予想通りの貸し切りツアーです。
 また、昼、夜何処で何を食べようかという悩みが無いというのは、こういう事なのですね。さあ何処に連れて行ってくれるのかな、という期待感。その点結構充実していました。ホーチミンの「インドシナ」は極上ダイニングとしてガイドブックにも紹介されているし、他も外れはありませんでした。
 その反面、ずーっとツアーで食べていると結構重たいという印象があります。朝からビッフェで食べ、昼も何品も出てくる。夜は当然コースだし、何かと食べてしまうのです。だからフリーになった途端、食べる量が一気に減ってしまった。別にお腹を悪くした訳ではないのですが、そんな前半と後半で釣り合いを取ったようなものでした。 

バンテアイスレイで見たレリーフ。ガルーダのディフォルメでしょうか