洛北:高雄

 

高雄

洛北の山奥。京都市内からはバスで1時間かかります。清滝川を見下ろす景勝地。ハイキングに行く人もありますが、私はもっと静かに楽しんでいます。

神護寺と高山寺

神護寺は、高尾のバス停を降りて、谷を下ってから再び山を登ったところにあります。

実際、ここは座ってみるための庭というより、とにかく歩いて山を楽しむ気分になります。境内の建物は応仁の乱で焼けた後に、江戸時代に入って再建されたもの。

ハイライトは多分、5月1日〜5日の虫払いでしょう。美術や資料が公開されます。源頼朝像(現在は頼朝でないと言われている)や、空海真筆の資料など、重要文化財や国宝が一斉に公開されます。

一方、神護寺から降りて、谷底をさらに奥に歩いて行くと、高山寺があります。夏でも涼しい杉木立にひっそりと建つお寺は、実に静か。

神護寺を歩いた後でここに来ると、ほっとします。石水院の簡素で古風な造り、そこから見晴しのいい光景。明恵上人ゆかりのお寺は、後世に様々な文化遺産を残しました。夏などは、街中の暑さを避けて、頭をすっきりさせるために来ることもあります。

このコースの魅力は、清滝川ののどかな風景とともに、近接した山々のまったく違う空気を、徒歩だけで味わえることでしょう。明るく開けた神護寺、静かに佇む水豊かな高山寺の対照的な雰囲気を味わいつつ、自分のことをリラックスして思う場所でもあります。