フェラチオが一番うまい♀職は――ハンタ子たんと♂騎士・初めての海編

前へ

「あーっ、そっち行ったよ! タゲお願い!」
「任せとけ!」
 砂浜をのそのそ這いずってきたアザラシに、おれは愛用の風バッソを叩きつけた。
「食らえ、食らえ、食らえっ!」
 ツーハンドクイッケンで斬りまくる。といってもおれはVit型騎士だから、速さはたいしたことないけどな。
 小島の反対側に周り込んでいたミルヒが、砂を蹴立てて走ってきて、ハンターボウをかまえた。
「そのまま足止めしてね、えーいっ!」
 風の矢をつがえて連射する。ミルヒはAgi型だから動作がすばやい。ほれぼれするような手つきでつがえては撃ち、つがえては撃ち、次々にアザラシにダメージを与える。
 と思ったら、それが止まった。あっやばい! と箙を手探りする。
「矢、なくなっちゃった! 待って、いま予備を――」
 その隙にアザラシが動物の声で何かを唱えた。砂浜から浮き上がったいくつもの水玉が、ものすごい勢いでおれに殺到する。
「あ、いていててっ!」
「ウォーターボール! 大丈夫?」
「なんとか! こんにゃろ、着ぐるみのくせしやがって……ボーリングバッシュ!」
 BBはさすがに効いた。アザラシは一発で吹っ飛んで、目を回した。
「ティー、ごめんね! ミスっちゃった」
 尻もちをついたおれのそばにミルヒが走ってきて、かがみこんだ。光の糸みたいなさらさらの銀髪で縁取られた、白いきれいな顔がおれを見つめる。
 頭に巻いてるのは、色気もへったくれもない亡者のヘアバンドだけどな。
 おれはわざとぶっきらぼうな調子で言った。
「気をつけてくれよ、攻撃はおまえの担当なんだからさ」
「わかってる、ごめん。いつも前衛やってくれて、ありがとね」
 普段は一言も二言も言い返してくるミルヒが、今日に限ってしおらしく頭を下げた。おかげでおれも文句を言えなくなって、わかればいいんだ、とそっぽを向いた。
 ミルヒは上目づかいにおれを見て、やっぱり罠使うよ、と言った。
「いいよ、余計な金かかるから」
「でも」
「気にすんなって。すぐ回復するから」
「……ティー、優しいよね。いつもそうやって、わたしの前に出てくれて」
「そ、それはそういう役割分担だからだ」
「違うでしょ。だって、他のハンターには罠使わせるじゃない。ティーは、わたしだから……」
 ミルヒが砂にひざをついて、じっとおれを見つめた。おれも目が逸らせなくなる。
「ミルヒ……」
「ティー……」
 ミルヒが、ほんのり目元を赤くして顔を寄せてきた。おれもごくりとつばを飲んで、両腕を伸ばした。肩をつかんで、体を引き寄せて、ゆっくりと唇を――
「青箱キタ━━━(・∀・)━━━!!」
 いきなり大声が飛び込んできて、おれたちはカクッと前のめりになった。
「あう……」「おい〜」
 お互いの肩に額をくっつけて、がっくりしているおれたちの耳に、ギルドの仲間の声が次々に届く。
「青箱おめめー(^^)」
「おめでd」
「開けろ、開けろ!」
「よーし、開けちゃうぞー。ぱか」
「ゼロピーキター?」
「ミニグラス出たら売って〜」
「・・・・・」
「なに? なんだった?」
「花のヘアバンド一個 入手」
「……(汗」
「・・・(汁」
「びみょ」
「つーか外れ」
「でも一応カワイイ装備だし」
「相場いくら?」
「知らん(^^;」

 箱キターを皮切りに、際限なくおしゃべりが続く。おれとミルヒは顔を離して、背中合わせにぺったり座り込んだ。
「いっつもこれだよね……」
「だよな……」
 ため息をついていると、こっちにも声がかけられた。
「ミルヒはティーといっしょ?」
「うん、ココモビーチ」
「それ終わったら、時計行かない?」
「今朝言ってたあれだよ。一時間ぐらい後で、みんなでツアー行くんだけど」
「来いよー」

 おれたちは顔を見合わせた。ミルヒが、ちょっとつっかえながら言う。
「わ、わたしたち、この後コモド行くから……」
「そっかー、ごっついゴーレムにやられるなよ」
「じゃ、気が向いたら来てね(・∀・)ノシ」
「あいー」

 返事をしてから、ミルヒは少し照れくさそうに目をそらしたまま言った。
「う、嘘ついてないよね。コモドはコモドだし」
「ま、まあな。……ダンジョンじゃないけど」
「砂浜?」
「うん。だめか?」
「ええと……ちょっと待って」
 ミルヒはむこうを向いたまま、自分に言い聞かせてるみたいに、うん、うん、と何度かうなずいた。それから小声で言った。
「ティーは……したい?」
「したいっていうか、その、ほら」
「したくないなら」
「し、したいっ」
 思わず声に力が入ってしまった。それを聞くと、ミルヒはもう一度、うん、とうなずいた。
「うん、いいよ……」
 きゅっ、と指が握られた。見下ろすと、ミルヒが背中を向けたままで、おれの手を握っていた。
 おれはその手をひっぱって立ち上がった。
「そ、そろそろ行こうぜ」
「……うん」
 おれたちは並んで、コモド村への道を歩き出した。

 おれ、ケーニヒス・ティーゲルと、彼女、ミルヒシュトラーセが付き合いだしてから、今日でちょうど二ヵ月。
 と言っても、出会ったのはもっと前だ。もう一年になるかな。同じギルドの仲間たちといっしょに、狩をしたり、アイテムを売り買いしたり、一日中しゃべったり、時にはケンカして、仲直りしたり、楽しくやってきた。
 友達から恋人になったきっかけは、上級ダンジョンで間違ってハエ飛びしたミルヒを、おれが一人で助けに行って、逆にカーリッツにぼこられてるところをミルヒに助けられて……まあ、あれだ、よくある話だから、ここでしなくってもいいだろ。
 とにかく、この二ヵ月おれたちは順調に仲良くなった。
 キスは告ってすぐだったな。(もちろんおれから告ったんだよ。返事は「う、うん」だけ。ちぇっ)その後も何回か、仲間の目をかすめてした。でも、そこから先はまだだ。
 そう、問題は仲間たちなんだ。
 うち、異常ににぎやかでさ。いつも四、五人が顔を出していて、週末ともなると十人以上がわいわい騒いでる。レベルも近いから、狩りはたいていギルド狩り。こっそり出かけていると、そこまで押しかけてくる始末。二人きりになることなんか、とてもじゃないけど無理なんだ。
 だから、キスより先にはなかなかいけないでいる。
 おれがそれをじれったく思ってても、仕方ないよな? おれ、ほら、その、いわゆる普通の男の子だし。彼女ができて、キスさせてくれたんだから、その先も――って思っても、変じゃないよな?
 でも、ミルヒもそう思っていたのには、びっくりした。
 どっかで二人きりになろって言ったのは、ミルヒなんだ。
――みんなと一緒ももちろん楽しいけど、たまには二人で……ね?
 ガッツポーズですよ。
 ガッツポーズはいいんだけど、方法がなくてさあ。ない知恵絞っていろいろ考えた末に、こうすることにしたんだ。
 ギルド狩りでみんながよそに行く時を狙って、二人でコモドへ。
 コモドのカプラさんの秘密のサービス、聞き出すのにすごい苦労したよ。あの人たちお堅いから。いろいろフラグも立てなきゃいけなかったし、アイテムも……おっと、言うわけにはいかないな。言ったらミッドガッツ中のカップルがコモドに押し寄せて、ムードもへったくれもなくなってしまう。
 ま、とにかく、おれたちはそうやって秘密のデートにやってきたってわけ。
 秘密の。ふふふふ、秘密だぞこのやろー。

「Sモードですね?」
 真っ赤な顔で並んでいるおれたち二人を見つめて、かわいいミニスカートのコモドカプラさんは、クリップボードに目を落とした。
「はい、ケーニヒス・ティーゲルさんとミルヒシュトラーセさん、はい、はい、確かにアルデの本社から聞いております。よろしいですよ」
 そう言って、カプラさんは何かを差し出した。
 砂時計だった。
「これをひっくり返すとSモードが始まります。ただし、期限は二時間。効果があるのはコモド村の中だけです。外に出たり、リログしたりすると効果がなくなってしまいますから、注意してくださいね」
「わ、わかってますっ!」
「わかっていらしても、夢中になって忘れてしまう方が多いんですよね」
 カプラさんが意味ありげに笑う。おれたちはますます赤くなる。ミルヒが小声で言う。
「これってつまり、わたしたちが何をするか、カプラさんにはバレてるってことだよね……」
「き、気にするな」
 おれは精一杯胸を張って、カプラさんから砂時計を受け取った。
 カプラさんは礼儀正しく頭を下げて言った。
「それでは、特別サービスのSモードをお楽しみください。ご利用ありがとうございます!」
 おれたちはぎくしゃくとそこを離れた。
 ため息が出るほどきれいなピンクに染まった、夕暮れの浜辺を歩く。村やダンジョンの入り口から離れた岩場に来ると、まわりをついたてみたいな岩に囲まれた、いい感じのくぼ地があった。おれたちはそこに入って、しゃがんだ。
 ただ、全然人がいないわけじゃなかった。ダンジョンに向かうパーティーや観光客が時々前を通る。それに、さっきからずっとギルチャが続いている。
「やっぱアラーム?」
「四階行きたいなー」
「地上鍵三つしかない。誰かあと四つ持ってない?」
「ねーよそんなの」
「三階でいいじゃん、まったり狩る方向で」

「ねえ、あれ……」
 みんなからの言葉にまぎれそうな小声で、ミルヒがささやいた。
「使おうよ」
「お、おう」
 おれは砂時計を取り出して、夕日にかざした。何の変哲もない代物だ。くびれたガラスの中に金の砂が入っていて、それを透かして波打ち際が見える。
 向こうからやってきた商人の女の子が、てくてくと前を通る。ガラス越しにそれを見ながら、砂時計をひっくり返した。
 女の子が、ふっと消えた。
「エンシェ剣、誰かに貸してな
 ギルチャまで、いきなり途切れた。
「……うそ……」
 ミルヒが立ち上がって、砂浜に駆け出した。左右を見回す。
「すごい……ほんとに誰もいない! あっちにいたパーティーも、向こうのアサシンも! 待って、wisは? ……つ、通じないよ、誰にも!」
「へえ、Sモードってwisまで消すのか……」
 それが、『ソリテュード・モード』の力だった。
 登録した二人を、すべての会話から遮断する。それに加えて、他人から姿が見えず、他人の姿も見えないようになる。早い話が、二人だけのPvPモードを作ってくれるようなサービスなんだ。
「ミルヒ……」
 砂時計を置くと、おれは立ち上がって、波打ち際のミルヒに近づいた。額に手をかざして遠くを見回していたミルヒが、はっと振り向く。
「ティー……」
「これ、やるよ」
 おれは、用意しておいたものをマントの裏から出して、突き出した。え、なに? と覗き込んだミルヒが、口元を手で押さえる。
「これ……ハートのヘアピン?」
「ああ、やる」
「ま、待ってよ。こんな高いもの」
「いいって。自力でペノ狩ってサンゴ集めたから、金はかかってないよ」
「でも……」
「おまえ、戦闘用の頭装備しか持ってないだろ。今も亡者だし」
 言ってから、失敗したかな、と思った。
「あ、戦闘用のやつのほうがよかったか? 矢リンゴとか……」
「……ううん、嬉しい」
 首を振ると、ミルヒは目をきらきらさせて、ヘアピンを手に取った。亡者バンドを外して、代わりにつける。
 銀の髪に桜色の点ができた。ミルヒは後ろに手を組んで、頭を突き出した。
「どう?」
 波にはねかえったピンクとオレンジの光が、長い銀色の髪に透けて、ブレスがかかってるみたいにきらきら輝いた。目を細めていたずらな子猫そっくりに笑う。おれはものも言わずに見とれてしまった。
 そうしたら、ミルヒはすねたみたいにほっぺたを膨らませた。
「なによお、似合うとかかわいいとか言ったら?」
「あ、うん……似合う、すごく」
「もっとはっきり反応してよ」
「いや、その……見とれて、さ」
 おれは鼻の横を指でかいたりしながら、言いわけした。
「それに、あまり恥ずかしいこと言えないだろ。ギルチャに誤爆ったら大恥だから」
「……今なら、そんな心配ないんだよね」
 ミルヒは何かを思いついたみたいな顔で近づいてきて、おれの前ですーっと深呼吸した。
 それから、足元の砂を見ながら、ちょっと勢いがよすぎる声で言った。
「ティー、好きだよっ!」
「み、ミルヒ……」
「好き、大好き、世界でいちばん好きっ! ごっついとこも、ぶっきらぼーなとこも、ちょっとドジなとこも、優しいとこも、顔も声も、レア運ないことも、死にそうなのにインデュ連打で助けに来てくれたことも、いいとこも悪いとこもみんなみんな好きっ!」
 大声でそう言って、がばっと抱きついてきた。おれの胸で、はふーっとあったかい息を吐く。
「言えた……ずーっと言いたかったこと、全部言えたよ。すっきりしたあ」
 おれは唖然とした。
 だっておい、おれが告ったときの答え、「う、うん」だぞ。その後も甘い言葉なんかほとんど口にしたことがなくって、なんで付き合ってくれたんだって聞くと、「うーん、なんとなく」ってごまかされてばっかりだった。
 そのミルヒが、こんなこと言うなんて……
 胸が何かでいっぱいになって、おれはミルヒの細い肩を抱きしめた。
「ミルヒ」
「ん?」
「おっ、おれも好きだ! おまえのこと、アチャのころからずっと好きだった! 今でも、おまえが一番――」
「知ってるよ」
 見上げたミルヒが、くすっと笑った。
「それ、告白のときに言ってくれたじゃん」
「別に何回言ってもいいだろ!」
「怒らないでよぉ……」
 そう言ってミルヒが目を閉じて、顔を突き出した。おれは思わず、きょろきょろ左右を見回した。
 それから、そんなことしなくていいって思い出して、ミルヒの両肩を持ってキスした。
「んむ……ティ、ティー……」
「いいだろ、誰も見てないんだから」
「そうだよね。ふふ、変な気分……」
 他人の目を気にしなくていいなんて、初めてだ。おれたちは、最初はおずおずと顔だけを突き出すようにして、じきに大胆になって強く抱き合いながら、何度もキスをした。
「ティー、ティー」
 ミルヒは普段とは別人みたいにおれの背中に腕を回して、ぎゅうっと抱きしめる。ハンターの衣装できゅっと絞り上げられた大きな胸や、へそむき出しのすべすべしたおなかが、ぐいぐい押し付けられる。今までは離れて見るだけしかできなかったミルヒの体が、おれにぴったりくっついてる。
 頭の中が沸騰しそうだった。
 薄桃のかわいい唇も、くちゅくちゅよく動く舌も、いつもみたいに一瞬で逃げていったりしない。おれの唇に熱っぽく吸い付いて、熱い息を流し込んでくる。おれも肺から息を流し戻す。二人の呼吸がいったりきたりして、どんどん熱くなる。
 熱さと胸の震えが、がまんできないほど高まって、おれたちは抱き合ったまま、ずるずると砂の上にひざをついた。
「ミルヒ……」
 顔を離して、おれは目で訴えた。腰もしっかり密着してる。プレートは戦闘が終わったときに外したから、服越しにおれの形が伝わってるはずだ。
 おれの股間のものの形が。
「な、ミルヒ……」
 おれは思い切って、強く腰を押し出した。今なら、そういうことをしたって許されると思った。ミルヒの下腹のふっくらした感じが、腰布とスパッツ越しに伝わってきた。これで気づかないわけがない。
 ミルヒはとろりと目を潤ませて、優しい表情でおれを見ていた。
 だけど、口にしたのはおれが期待した台詞じゃなかった。
「ごめん……今日は、だめ」
「だめって、なんでだよ」
「なんででもだめ。とにかく、今日だけは」
「どうして今さらそんなこというんだよ! ここまで来といて、だめなんて。普通OKだって思うだろ? おまえ、それって勝手じゃないか?」
「わ、わたしだってあげたいよ!」
 あげたいなんて言葉が飛び出したから、びっくりしておれは口をつぐんだ。ミルヒはうつむくと、蚊の鳴くような声で言った。
「あげたいけど……今日は、だめなんだもん……もう、なんでわたしこんな日に来ちゃうんだろ……」
「来ちゃうって、まさか……アレ? 月イチの?」
 こくっ、とミルヒは小さくうなずいた。
「だから、さっきもココモで迷ったの。ティーがすごい顔でしたいっていうから、仕方なく来ちゃったけど……やっぱり、だめ」
「それって、その……まずいのか? その日ならかえって安全なんだろ?」
「安全は安全だけど」
「だったら、頼むよ。おれは気にしないから」
 身を乗り出したおれの鼻を、ミルヒは怒ったみたいににらんで、手で押し返した。
「見たらぜったい引くって。男の子の想像より、ずっとすごいことになってるから……」
「そ、そんなに?」
「うん……」
 ミルヒは恥ずかしそうにうつむいて、ぶんぶんぶんっとこぶしを上下に振った。
「あーっ、もう! せっかくのチャンスなのにぃっ!」
「……おまえも、悔しいんだな」
「そうだよぉ、好きだって言ってるじゃん! 女の子だって、好きな人としたいよ!」
 ……人目がないって、すごいな。ミルヒがこんなこと大声で言うなんて。
「せっかく、今日は二人の記念日になると思ったのになあ……」
 ぐしぐし鼻をこすったミルヒが、うつむいたままじーっとおれの股間を見つめた。
 やがて、そのままの姿勢で、ぽそっと言った。
「本当のじゃなくてもいい?」
「へ?」
「本当のえっちじゃなくても」
「……どういうことだよ」
「だから、うそっこのえっちでも」
「はあ? なんだよ、それ」
「だからぁ、わたしのこっ、ここじゃなくてぇ、こっち……」
 スパッツの真ん中を指差してから、指を唇に持っていった。おれは十秒ぐらいそれを見つめてから、まぬけな顔で言った。
「フェラ?」
「ふっ、ふぇっ、言うなばかっ!」
 ミルヒのぐーが、おれのほっぺたに叩き込まれた。こいつStr型かって思うぐらいキレのいいパンチで、ぐぁ、と声が漏れた。
 傾いた顔を戻したおれに、ミルヒが早口で言った。
「ふぇらとかそんなんじゃないのっ、本当のができないから仕方なくこっちなのっ、だからこれは別にやらしいとか大胆とかじゃなくて、ふつーに愛し合うってことなのっ!」
「ま、まあなんでもいいよ、理屈は……」
「よくないっ!」
「わかった、ふつーに愛し合うってことだ」
「お願いだからからかわないで。わたし、メチャクチャ恥ずかしいんだからっ!」
「うん」
 こんなにおたおたしてるミルヒを見るのは初めてだ。きっと、勇気を振り絞ってるんだろうな。おれは真面目な顔でうなずいた。
「からかわないよ。ミルヒ、頼む」
「ちょっとでも笑ったら、引っこ抜いちゃうからね……」
 恨めしそうに見上げてから、座って、とおれを押した。おれが腰を下ろすと、脱いで、と短く言った。
 おれは言われるがままにズボンを脱いで、ひざを開いた。脱いでもまだ、短いスカートみたいな騎士の上着のすそが、腹の下を隠している。ミルヒがひざの間に腹ばいになって、すそに指をかけた。
「み、見るね」
「あ、ああ」
 ミルヒも恥ずかしいんだろうけど、おれも恥ずかしい。そんなとこ女の子に見せるのは初めてだからな。胸がどきどきしてしょうがない。
 両手の指をすそにかけて、ぐいっとミルヒは持ち上げた。おれがそれを受け取ってつまむと、ミルヒは目を丸くして、はあー、と言った。
「これが……ティーの……」
「ああ」
「すっごぉ……」
 もちろん、おれのものはとっくにビンビンになっていた。
 ひじを動かしてずりずり進んだミルヒが、至近距離からじろじろ眺める。
「おなかに当たってた時からすごいと思ったけど、こんなにおっきくなるんだ。ねえ、これ痛くないの?」
「別に痛くはないけど。なんで?」
「だって虫刺されみたいに真っ赤だし、血管とか浮いてるし、どうみても病気……」
「病気じゃないって! 男ならみんなこうなんだよ!」
「ほんと?」
「男で、好きな女の子のことを考えてるときは……みんなこうなるんだよ」
「そうなの? じゃ、ティーはわたしといるとき、いつもこんなんなってたの?」
「いつもってわけじゃないよ。でも、ミルヒとすることを考えたら、こう……」
「わたしと、することを……それって、どういうこと考えるの?」
「どうって……、そのまんまをさ」
「そのまんまって? もっと詳しく言って」
 おれはミルヒの熱い視線に気づいた。やらしい話をするときの男と同じ目だ。やらしいものを見て、やらしい話を聞いて、もっと聞きたくなってるんだ。
 こいつ、興奮してる。
 おれは胸を高鳴らせてもっと話した。
「ミルヒにキスして、胸とか尻とかに触るんだ。手で触るだけじゃなくて、キスしたりこれをこすりつけたり、いろいろするんだ」
「それから?」
「それから足を開かせて、あそこにもいっぱい触る。ミルヒはすごくかわいいから、とにかく体中触りたいんだ」
「そ、それから?」
「あそこにこれを押し付けて、中に入れて……」
「わ、わたしの中に……それから?」
「思いっきり抱きしめて、これをぐいぐい動かして……たくさん出すんだ」
「出す? ってアレ? せーえき? せーえきをわたしの中にたくさん出したいの?」
「だ、出したいっ。ミルヒの中におれの精液を力いっぱい出して、ぐちゃぐちゃにしたいっ」
「そんな……そんなすごいこと、考えてたんだ……」
 嫌がるかと思ったら、ミルヒは目を細めてぶるるっと肩を震わせた。
「なんだろ、すごくどきどきする……それって、すごく素敵そう。ティーがわたしに思いっきり……ティーのせーえきがわたしの中に……」
 ぶるっ、ぶるるっ、と細かく肩をふるわせて、ミルヒははあっと熱い息を吐いた。
「それ、感じてみたい……」
 言うが早いか、ミルヒは小さめの口をあーんと開けて、かぷりとおれのものをくわえてしまった。あったかく濡れた口の中の感触が、寒気になってぞうっと背中を突っ走った。
「み、ミルヒっ!」
「出して、せーえき」
 ちょっとだけ口を開けて、隙間からミルヒが言った。
「出したいんでしょ。いいよ、出しても」
「だ、出してって言われてもな。はい出しますって出せるもんじゃないんだよ」
「じゃ、どうやったら出るの?」
「こすって、なめて、たくさん刺激してくれよ。それで気持ちが高まれば……くうっ!」
 ミルヒが、すぼめた唇でちゅぷちゅぷ吸いながら、猫の頭を撫でるみたいな手つきで、あれの背中をさらさらこすり始めた。こいつ、まだよくわかってない。おれは後ろの地面に両手をついて、のけぞった姿勢で声を出す。
「こするっていうのは、撫でるのと違うんだ。指でま、まるく包んで、チューブを絞り上げるみたいに」
「こう?」
「い、痛っ! こら、血が止まるっ!」
「強すぎ? これぐらい?」
「ああ、そうだ。スピードはもう少し速く、先っぽより少し下まで……そう、それぐらい。うまい、ミルヒうまいぞっ」
「こうだね……」
 丸い先っぽの上半分を唇で包んで、ミルヒが右手をしこしこ動かす。腰がびくびく震えるほどの気持ちよさが伝わってくる。
 本当言うと、うまいかへたかなんてわからない。わかるわけがない、おれも初めてなんだから。でも、ものすごく気持ちいい。これだけ気持ちいいんだからうまいって言ったっていいだろう。
 おれは人から聞いた話で、セックスのこともフェラのことも知ってた。だからそういう話の中の男みたいに、できるだけ粘ってからイこうと思ってた。
 でも、この気持ちよさは想像以上だった。粘ろうなんて考えはどこかに行ってしまった。身動きもできないほど腰がしびれて、根元のところで精液が出口を探して、びくびく暴れていた。
 閉じてしまいそうになる目を必死で開けて、ミルヒを見下ろした。話をして気持ちをそらすつもりだったけど、逆効果だった。
 腹の下でもぞもぞ動く銀の髪。赤みの差した頬の中に突き刺さった赤黒いもの。おれの大好きなミルヒが、何度も妄想した格好そのままで、いやがりもせずに熱心におれのものをしゃぶっている。
 理性で抑えようとしても、ふくれあがった欲望には勝てなかった。体が勝手に目の前の女の子に反応して、今しかない、逃げられる前に、とあれに命令を出した。
 ひとこと言うのが精一杯だった。
「ミルヒいく」
「んむ?」
 おれの意思を振り払って、あれが暴走した。こらえていた筋肉からびくんと力が抜けて、今だ! って感じで精液が飛び出していった。最初の一筋を逃がしたら、あとはもう止められなかった。
 びゅくーっ、びゅっ、びゅうっと立て続けに熱いものが駆け抜けた。頭の中で真っ白な気持ちよさが爆発して、おれはのけぞって唇を噛んだ。
「あぶっ、んぷぅっ! はわっ、でっ出て来っ!」
 ミルヒのあわてた声が聞こえる。ミルヒの仕草もわかる。一度目と二度目の発射は口の中で、三度目は手のひら、四度目からは手を振り払って顔へだ。はわはわ言いながら手で防ごうとするミルヒの顔に、あれが白いものを吐きかけている。
「くううっ……」
 一通り出し切って気持ちよさが収まると、おれは急いで体を起こした。思ったとおり、ミルヒの顔はすごいありさまになっていた。
 唇は中からあふれ出した精液で白ピンク色。形のいい鼻と右のまぶたにも斜めに一筋の粘液。その上の額とつやのある髪、それにハートのヘアピンにまで、残り全部がべっとりと乗っていた。
 ミルヒは鼻についたものを指ですくって、しげしげと見つめる。
「これが、ティーがわたしの中に入れたかったやつなんだね……」
「み、ミルヒ。おまえすごい顔……」
「うん、ごめん。ヘアピンにもついてる。あんまり急だったから、びっくりして口から出しちゃった。ちゃんと飲むつもりだったんだけどね」
「飲むって……そんなこと、よく平気で」
 言いかけて、おれはミルヒの目の光に気づいた。さっきよりももっと潤んで熱っぽい。指で顔についた精液をすくい集めて、ちゅぷり、と口に入れる。
「ティーのせーえき、わたしの中に……こうしたかったんでしょ。満足できた?」
 指をちぷちぷなめながら、うっとりとした顔で微笑んだ。
 おれは、ごくりとつばを飲み込んだ。
「まだ、満足してないよ」
「……え?」
「だって、おまえが満足してない」
「……そう見える?」
「そうなんだろ? おれはイけたけど、おまえはまだじゃないか。おれだけ気持ちよくなって、愛し合ったって言えるか?」
「……ティー、わかってくれてるんだぁ……」
 胸の前でこぶしを握り締めて、嬉しそうにぷるっと肩を震わせると、ミルヒはすっと立ち上がった。ブーツを脱いで、ふらふらと渚に歩いていく。
「ミルヒ?」
「洗うから」
「……え?」
「なるべく、きれいにするから。ティーが嫌じゃないようにするから」
「ミルヒ、おまえ……」
「あの日だけど、して」
 ざぶざぶと波の中に入っていったミルヒが、腰まで漬かって振り向いた。
「あの日でよかったかもしれない。あの日はわたし、うずくの……」
「ミルヒ!」
 おれは起き上がって走り出した。ミルヒが腰をかがめてごそごそやっている。そばまで行くと、脱いだ腰布とスパッツが浮き上がって、波に押されて浜に戻った。
 ミルヒは、下半身裸でおれのほうを向いた。その周りの水に、かすかに赤いものが……
 いや、それは夕日に照らされた赤い波に溶けて、すぐに見えなくなった。
 ミルヒが顔を傾けて、照れくさそうに微笑む。
「これで、抱いてもらえる?」
「あったりまえだ!」
 おれはミルヒを勢いよく抱き寄せて、バシャンと浅い水底に腰を下ろした。
 ざあん! と波が走り抜ける。頭まで漬かったおれたちは、顔を出してぷはっと息を継ぐ。ミルヒがぶるぶるっと頭を振って、銀の髪から霧みたいなしずくを飛ばした。輝くほどきれいな姿で、ぎゅっとおれの首に抱きつく。
「ティーの、当たってるよ。もう元気になってるね」
「元気にもなるっての。そんなにかわいいおまえ見てたら」
「んふ、嬉しい……」
 ミルヒの柔らかいあそこが、むにむにとあれを押しつぶす。角度が合ってない、早く合わせてつながりたい。おれだけじゃなくてミルヒもそう思ってる。ざあん、ざあん、と何度も走り抜ける波に体を持ち上げられながら、腰を動かしてお互いの合わさるところを探す。
 何度目かで、あれの先にくぷっとしたくぼみを感じた。するとミルヒが言った。
「そこだよ、入り口に当たってる」
「じゃ……いいな」
「うん、来て」
 次の波で浮き上がった体が、ゆっくり沈むのに合わせて、おれたちは一つになった。
 ぐりゅっ、とねっとりした硬いものの間におれは入り込んだ。「かはぁ……」とミルヒが群青の空に息を吐く。切れ切れにおれたちは言う。
「痛い?」
「少し。でも平気。ティーは?」
「気持ちいい。まじで気持ちいい。ミルヒの中、ぬるぬる」
「それ……」
「どっちでもいいよ、血でも。ちょっとでもミルヒが楽なら」
「……ティーのも、あったかいよ。水冷たいから、熱い」
「ミルヒも熱い。ミルヒの体、ミルヒの中あったかい」
「中、熱いよね。いちばん熱いところ、つながってるよね」
「ああ、ミルヒのいちばん熱いところに入ってる」
 痛みも汚れも忘れて、少しでも深くつながろうと、おれたちは腰を押し付けあった。ミルヒがおれの肩を抱いて体重をかける。おれはミルヒのたっぷりしたお尻に指を食い込ませて、あれの上に引き寄せる。
 波の動きが、持ち上げる力になった。ひとつ波が来るたびにミルヒが浮き上がり、それが過ぎると前よりも少しだけ深く体を沈める。おれのあれが、にゅぐっ、ぎちゅっ、とミルヒの子宮に向かって道を広げていく。ミルヒがもどかしそうに首を振る。
「じ、じれったいよぉ……」
「み、ミルヒ」
「まだ、だいじょぶ。まだ入っていいんだから……ティー、はやく」
「ミルヒ、焦るな。おまえ、初めてなんだから」
「初めてでも、女の子だよっ。女の子は」
「好きな人のがほしい、だろ? すぐにやるから……」
 おれはミルヒの大きな胸を頬でどけて、胸当ての下の端を噛んだ。ぐいっと顔を上げると胸当てがずり上がって、真ん丸なふくらみがぷるりと飛び出した。
 その片方に顔ごと鼻をうずめて、ぷにぷにのてっぺんで硬くなっている小さな乳首を、ちゅうっと吸ってやった。ミルヒが体を引きつらせて叫ぶ。
「ティーっ!」
「……たくさん、出るよ。出したくってしょうがないんだ」
「出して、出して、出してぇっ!」
 もだえた拍子にまた波が来て、ついにミルヒが根元まで滑り降りてきた。
 きゅむぅ……
「くひぃっ!」
 ミルヒが鳴く。おれの先っぽが奥に受け止められてる。見下ろすと、ミルヒのすべすべの下腹にあれがすっかり飲み込まれて、二人の茂みが海草みたいにさわさわもつれあってる。
 ミルヒが、両足でおれの腰を強く挟み込んで、うめいた。
「わ、わたしの中……ティーの形に広がっちゃってるよ……」
「ああ……すごくぴっちり……」
「こぼさない、もうこぼさないから、そこで出して……」
「言ったろ、たくさん……刺激がいるんだ」
 ミルヒがおれの肩を押し、おれはミルヒのお尻をつかみ、二人を波が動かし、三つの力を使って、おれたちはゆっくりと上下した。
 潮に濡れててらてらになったミルヒの乳房では、乳首がすっかり凝ってる。そこと同じように、ミルヒのあそこもようやく準備が整ってきた。海水で洗われるはしからぬらぬらしたものが湧いてきて、おれのものをなめらかに絞り上げる。
 どくん、どくん、とおれの奥のところが張ってきた。たぷたぷと乳房を顔で揺らしながら、おれはうめく。
「ミルヒ、ミルヒ……また来た、また出るぞ……」
「今度は、ゆっくりだね……いいよ、今度は受け止められるよぉ……」
 ぷるん、と乳房をなめ上げたおれの目の隅に、何かが映った。少し離れたところの岩陰に座っている、数人のパーティー。
 その意味を考えるひまもなく、ミルヒがぎゅっと抱きついて、柔らかな全身でおれを包み込んだ。
「いっ、いまっ! 今きて!」
「ミルヒっ!」
「中、中にいっぱいっ、中に来てぇぇっ!」
「ミルヒ、い、いくぞぉっ!」
「んあぁぁああっ!」
「んっんおぉぉっ!」

 あれの中を駆け上る精液を、おれは力いっぱい押し出した。今度は、体の暴発に心をぴったり合わせることができた。
 どぷぅっ! どぷぅぅっ、どぷっ、どぷぷっ、どぷんんっ!
 ミルヒの温かく湿った腹の中に、おれの熱いものがすごい勢いで流れ込んだ。ひくっ! ひくっ! とミルヒが激しく震える。その熱い体を、あざがつくほどの強さで抱きしめた。
「……きゅうう……」
 のどから細い声を漏らして、ミルヒがひくひくと痙攣を続ける。すべて出し尽くした後も、おれはしっかりとミルヒを抱いて、くったりと力が抜けていくのを感じ取った。
 そのまま、ずっと抱き合っていたかった。でも、いきなり言葉が飛び込んできて、おれたちはハッと顔を上げた。
「いくぞって……」
「ナニイマノ」
「 ゜ ゜Σ( д )」
「中?中にいっぱいなんだな?マジで中なんだなあああああ!?」
「ていうか、ミルヒとティー何やってんの(^^;」

 おれたちはおそるおそる岸辺を振り向いた。
 砂時計の砂が、すべて落ちていた。
 顔を見合わせて、引きつった笑いを交わす。
「や……やっちゃったね」
「超誤爆……ギルチャ、デフォにしといたからなあ」
「やっばぁ……ど、どうしよう?」
「こ、これしかないっ」
 おれたちは超スピードでひそひそ話をして、しらんぷりでギルチャに言った。
「い、今わたしがコモド北に入ったとこでね。入り口がモンハウってたから、中にいっぱいって」
「お、おう。それで、あわてて助けに行ったの、おれが」
「すごいハウスでさー、思わず叫んじゃって……」
「うんうん、雄たけび出たなー」
「結局やられちゃったけどね」

 仲間の声は、しばらく来なかった。
 少しして、ギルマスが言ってきた。ため息が聞こえそうな口調だった。
「今後な、そういう時は一時的にギルド抜けていいから。気ぃつけろや……」
「……はい……」
「……ああ……」

 おれたちは抱き合ったまま、いった時よりも赤くなって返事をした。
 それから、また顔を見合わせて、笑い出した。

「あら、またいらしたんですか?」
 コモドのミニスカカプラさんが、そう言って不思議そうな顔をした。
 あれから一週間後。おれたちは、また二人でここに来ていた。
 ミルヒがうなずいて頼む。
「ね、またSモードお願いしていいですか? アルデにも手続きしてきたから」
「はあ……確かに本社から回ってきてますけど、あなたたち、前回でこりたっておっしゃってませんでしたか?」
 クリップボードを見て、カプラさんは眉をひそめる。
「ギルド抜けてするほうが、安心できるって」
「安心は、できるんだけどね」
「まあ、あれだ、ほら……刺激っていいだろ」
 それを聞くと、カプラさんは、やれやれ、って感じで肩をすくめた。
「またリピーターが増えちゃったわ」
「他の人も?」
「ええ、多いんです。みんなスリルが好きなのね」
 砂時計を差し出して、カプラさんはウインクした。
「気をつけてね」
「はーい」
 ミルヒが元気に返事をした。
 でも、おれたちはこりてなかった。気が変わっていた。渚を歩きながら、ミルヒが振り向く。
「今度は二時間で収まるかな?」
「無理だろ。おれ、前回は物足りなかったよ」
「わたしも。時間切れから先が勝負だよね」
「だな。最高に盛り上がったところで、声を抑えられるか……」
 ミルヒがおれを見つめて、ちょん、と自分の唇を指差す。
「わたしのが有利だよっ」
「なんで」
「おくちなら、声、出なくなるもん。ティーだけに恥かかせてやる」
「……やってみろよ、そのあとでひーひー言わせてやるから」
「んふふ、勝負っ!」
 ミルヒが飛びついてくる。
 受け止めて渚に倒れながら、おれは砂時計をひっくり返した。



終わり

TOP
ウィズ子たん編へ   ウサシンたん編へ

このページの内容は製作者の妄想の産物ですが、ミルヒのイラストは某スレ102さんが書いてくださったものです。
感謝を!