氷上真人志計志麻呂
ひかみのまひとしけしまろ
- 生没年 未詳
- 系譜など 天武天皇の曾孫。塩焼王と不破内親王の子。同母弟に川継がいる(志計志麻呂と川継を同一人とする説もある)。
- 略伝 757(天平宝字1)年、父の塩焼王は臣籍降下して氷上真人塩焼と改名。天平宝字8年、父が押勝の乱に与して斬殺された際、共に処刑されるべきところ、母が不破内親王であることを理由に免罪される。769(神護景雲3)年5.25、県犬養姉女らの巫蠱の罪に坐し、土左遠流に処せられる。姉女が忍坂女王・石田女王(共に父塩焼王の姉妹)らを率い、不破内親王と共謀して称徳天皇を呪詛し、志計志麻呂を帝位につけようと企てたとの罪状であったが、771(宝亀2)年8.8、丹比乙女の誣告として姉女らの罪が晴れ、不破内親王も翌宝亀3年12月内親王の属籍を復される。しかし志計志麻呂の消息は不明。免罪の記事がないのですでに死亡していたか。ただし川継と同一人とすれば、779(宝亀10)年1.25、無位より従五位下を授かっている。
系図へ