宮崎駿の次回長編アニメーション「千と千尋の神隠し」に思う事

clarisse@msi.biglobe.ne.jp 佐藤

○緒言

 かつて「もののけ姫」は宮崎駿最後の長編アニメーションとして注目され、結果的に興行的大成功を収めましたが、その後の「となりの山田くん」の大失敗により、スタジオジブリは危急存亡の際に立たされました。そこで、再び宮崎駿の登場となりました。
 一人で世界を救おうとするのか、宮崎駿。次回作は「千と千尋の神隠し」です。
 この作品に対する要望を述べたいと思います。

○要望

 「美しさを極めよ」
 宮崎監督の老害は既に「紅の豚」から顕在化していました。原作では美少女の活躍が光っていたのですが、映画ではオトナの恋みたいな事を持ってきて、一方では美少女フィオ。焦点の定まらない、中途半端な作品となっていた様です。「耳をすませば」では故近藤監督のピュアさに救われている部分が大きいと思われました。「もののけ姫」にしても、後半の混乱ぶりは物語を書き上げる集中力の衰えを感じさせるものでした。昔は面白かったのに…と云う黒沢明の二の舞を演じようとするのか、宮崎駿。
 スタジオジブリとしても、もう後の無いこの作品に関しては、雑念は許されないと思います。増してや、個人の「年甲斐も無く」などと云う見栄など以ての外。美少女は美しい、正に世界の宝。そしてその魅力を映画にするのが自分の使命だと云う事を再認識すべきだと思います。千尋なる少女がどんなシチュエーションになるにせよ、その魅力爆発、煩悩爆発、萌え萌えの世界を望みます。(^_^;)

○予想大会

 お馴染み、博打の醍醐味です。(^_^;)

  1. 「不思議の国のアリス」+「ネバーエンディングストーリー」説

     ファンタジーになるのかなと云う予想から、美少女×ファンタジー=アリスと云う考えです。不思議の世界に迷い込んだ千尋は、霊々から、次々と難題や試練を授けられ、連れの男の子の助けを受けながら、クリア。ついには神隠しから戻ることが出来ましたとさ。

  2. 「桃太郎」説

     道中、次々と仲間を増やし、霊々の棲む「鬼ヶ島」に向かい、撃破して、両親を救い出すと云うパターンです。

 当たるも当たらぬも、とにかく面白ければそれでいいっす。(^_^)


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