第36話 インターネット生協

のため、車で買い物に行くことができない日が続いています。こんなとき、生協の宅配を活用できればなぁと思い、色々と考えてみました。ママは今、生協に入っていて主に食料品の宅配を利用しています。

そのシステムは、配達の二週間前に届くカタログを見て、一週間前にOCRで注文し、配達の日に班長さんの家に取りに行くというものです。このインターバルが長すぎて中々使いこなせません。

      配達日                  配達日                  配達日
        △========1Week=========△========1Week=========▲
     カタログと           マークシート提出          商品受け取り
  マークシート配達           (注文)
1週間以上先の食事の献立なんて、そううまくは立てられません。冷蔵庫の食料品の減り具合や、天候、家族の体調などで臨機応変に対応しなければなりませんから。結局はスーパーで購入する方が多くなってしまいます。生協とスーパーの割合は1:4位かな。

で、欲しいと思うのはインターネットで注文を受け付けるインターネット生協です。インターネットがはやりだした頃、アメリカではピザ屋さんがインターネットで注文できるというのを聞いた覚えがあります。それの生協版です。もちろんピザと違い、配達は一週間に一度でいいのですが、配達日の2日前位までに注文すれば、その商品が届くシステムができないかな、と思うのです。

生協のOCR 生協のカタログに載っている商品は多岐に渡り、毎週32ページカラーで全商品数は千を越え、全てに通し番号がついてます。これはDTPかどうか分からないけどコンピュータを使って作っていることは確実だと思います。一度デジタル化したデータがあれば、そのデータを使ってホームページ用のデータを作るのは簡単です。(右は生協の注文OCRです。商品名や金額が印刷されていて、これを作るのにもコストがかかっていそうです。)

消費者と生産者を結ぶ、情報と流通の効率化が地球温暖化を救うのだ。生協はホームページを開設し、商品カタログと注文の紙を節約して欲しい。そして、注文と配達の効率化を進めて、もっと頻繁に配送して欲しい。生協は主婦のネットワークと実際の配送システムと商品情報、仕入れ先まで持っているのだから、もっと情報を双方向で伝えるシステムを提供して欲しい。今は紙の方が安上がりなのかもしれないけど、将来への種を蒔くのも必要でしょう。

32話に書いた「パソコン主婦の友」に刺激されて、我が家の財政状況一覧表を作ろうと思い立ち、通帳を出して見たら記帳してなかったり、休眠中の口座があったりした。そこで年も押し迫ったある日の午後、銀行に記帳と休眠通帳の解約に行きました。年末の午後の銀行って本当に混んでいるのね。

一時期、ホームバンキングが新聞を賑わせたが最近はどうなんだろう。家からパソコンで残高確認ぐらい簡単にさせてよ。別にポケットティシュが欲しい訳で銀行に行くわけじゃない。他にも、電気、ガス、水道、電話などの公共料金もそれぞれホストコンピュータで管理しているのだろうから、月々の使用料や過去のデータ、グラフなどを家庭からWWWブラウザで見えるサービスを提供して欲しい。毎月ハガキで送ってくれなくてもいいから。あのハガキの経費もばかにならいないんじゃないかな。

生協にしても銀行にしても主婦は家庭にいて暇だということの前提の上に成り立っているように思う。まあ、銀行は主婦のことなど大して気にしてないとは思いますが。しかし、主婦は子供の学校、幼稚園などの行事もあったりしてそれなりに忙しい。パソコンを使って家事管理を楽に出来たら良いと思う。

パソコンをもっと普及させるには、パソコンの操作を簡単にすることも大事だが、このような主婦をターゲットにしたサービスを充実させることのほうがもっと効果があると思う。パソコンを買った知人の話しなどを聞くとあまり活用してないようです。せいぜい子供とゲームをしたり、年賀状を作ったり、パパが遊んでいるだけみたい。

もっと主婦が使えて家事が楽になるような事があれば、パソコン普及率はどんどん上がるのではないでしょうか。と言っても、家計簿ソフトや料理のレシピなど、今までノートや本だったものをただCD-ROMにしてパソコンに載せただけじゃだめです。それならパソコンなくてもできちゃうし、紙媒体のほうが便利なところも沢山あるので。

ソコンやインターネットを活用して今まで無かったものやサービスを実現して欲しい。ハードメーカー、ソフトメーカー、公共事業関係の方々に頑張って欲しいです。そして、ママは楽をして自分の時間を楽しみたい。

子供が少ないと色々な問題が起きる少子化が深刻になっています。頭の固いおやじ達は、女が外に出て働くから子供を生まないのだ、女は家にいて子供を産めと思っているのだろう。でも子供を三人育てているママに言わせれば、今の日本に子供を育てやすい社会基盤ができていないのが一番の原因だ。子育ては孤独だし、責任感や経済的な負担は結構きついものがある。それなのに働きながら子育てするための託児所や社会の理解は少ない。パートタイムの賃金は安すぎる。教育費もかかりすぎる。

こんな社会を日本のハイテク技術で少しでも改善してほしいと思う昨今です。もちろん、技術だけじゃだめなことは分かっています。しかし、いらない干拓や空港建設、道路工事など土建業界ばかりが潤う公共投資じゃなくて、もっと日本の将来を担う子供たちの事、子供を育てやすい社会基盤の整備に力をいれて欲しいと声を大にして言いたい!!


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M.Nakamura Jan 18,'98