第3話 Windows95のセットアップ

て、ハードのセットアップも終わり、いよいよ電源を入れる時が来た。本当はもっとマニュアルを読んでからと思ったが、見る前に飛べ、紙の書類にこだわるのは年寄りで、絶対にシステムに慣れないと同居人がいうのだ。

いよいよ電源をいれます。画面には"Memory Initialize 24MB"のメッセージがでました。メモリは無事に増設できたようです。

ちゃんとあの有名な空のイラストと旗の模様がジャンという音楽から始まった。からからとディスクからデータを読む音がした。Welcomeメッセージがでて、セットアップを始めた。次の画面で名前などを聞かれた。なんか渋谷でナンパされているみたい、とりあえずは本名を入力した。その後は、意外とあっけなくセットアップが終わってしまいました。

「ボタンを押す」という説明が「画面のボタンを押す」のか「キーボードのボタンを押す」のかちょっと悩んだ。ちょっと前にNHKの衛生放送で、はじめてパソコンを触る人が画面の中のボタンを指で押そうとしていたことがあった。でも、私も人のこと言えないです。

作権法についての説明の画面が現れて同意をもとめられる。いやだって言ったってどうしょうもないくせにこんなことを聞くなと思うが、OKを選択する。私も日本人だ、みんながやっていることは深く考えずに同意するのだ。

次に基本システムを危険回避のためにフロッピィにコピーしろとご指導があった。そういえばこのパソコンにはたった一枚のフロッピィが添付されただけてCD-ROMなんてものは何も付いてこなかった。何と79枚のフロッピィを用意して、初期化してコピーを取れとのこと。これをしない立ち上げる度に親切にこの画面が出るそうだ。

注意書きの紙を読むとあとでバックアップもできるそうなのでここは後回しにします。これは、お店でも確認しておいたのですが、ママのパソコンはWindows95のCD-ROMが付いていません。すべてハードディスクに入っているのでバックアップが必要なのです。それにしても、79枚のフロッピィというのはちょっとひどいんじゃない。あんまりケチらないでCD-ROMをつけておいてよ、東芝さん。
同居人に聞くと、Windows95のところは壊れても市販のWindows95 CD-ROMからインストールし直せばいいだろうということで、拡張なんとかという部分だけバックアップするつもりで次にすすむ。

画面にはいろいろなアイコンが出てきて、マックで見たことがあるような奴や見たことのない名前があった。とりあえずごみ箱だけは意味がわかった。

どのウィンドウを開いても画面の右上にいつも[ヘルブ]って出てくるから、何のことだろう。ママの知らない凄い機能ではなかろうか、おそるおそるクリックしてみると一見親切そうで実は核心には触れていない説明文がぞろぞろ出てきた。そうだこれは[ヘルプ]のことだ、ノートパソコンのドット表示では濁音も半濁音も同じに見えるということが判明した。

クセサリにあるメモ帳を使って簡単な文章を入力してみます(実は、この章からメモ帳で書いている)。メモ帳のことは同居人に聞きました。これは、MacのSimple Textと同じで簡単に使える。ママはMacで文章を書くときもワープロじゃなくてSimple Textという簡単なツールを使っていたので、Windowsでもメモ帳で十分だ。

でも、文章をいれていくと横にどんどん画面がずれていってしまい使いにくい。なんでこうなるの、と怒っていたら、「右端で折り返す」というのがあることを教えてもらった。これにしておけばSimple Textと同じように使える。でも、一度終了してもう一度開くと、元の設定に戻ってしまうのはなぜ? そういうものなのかな。

マウスが繋がっていないので矢印はアキュポイントというポッチで動かすのだが、慣れずに使いづらい。思ったところにカーソルが移動できないのでイライラする。マウスのボタンの代わりの円弧型のボタンの使い方もイマイチ分かりづらい。上下のどちらを押したらいいのか戸惑ってしまった。結局、上がマウスの左ボタン、下が右ボタンであることがわかったけど、う〜ん。

しかし、ママが学生時代(誰も信じないがママは電子工学専攻の学生だった)に初めてコンピュータを使った頃はスクリーンエディタどころか、TTY端末のラインエディタも普及してなくて、紙のカードにプログラムを一行づつパンチしていたのだ(年がバレル^^;;)。こんなことでめげては贅沢というものだ。

でも、初日はここまでで疲れ果てたので、電源を落として一杯飲んで寝た。

次話ではトラブっていたマウスの話しなどを書く予定。
まだまだ、つづく、、、

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M.Nakamura Feb 14, '97