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59   海外モバイル奮闘記(その2) (2002.10.14)

海外モバイル奮闘記の最後は、旅先からアップした旅行日記ホームページについてです。これが結構役に立ちました。

今回の旅行では子供達の事は母親と姉に頼んだので、毎日自宅からの連絡が欲しかった。国際電話もあるが言葉の問題もあり、自宅からホテルへの電話は難しい。また、時差もあるので連絡できる時間帯が限られる。昼間は観光でホテルの部屋にはいないしね。普通ならメールになるのだが、子供達や母にメール操作は今ひとつ不安がある。宛先を間違えたりしたら迷惑をかけるし、ウィルスメールを受信して添付ファイルをダブルクリックしたら危ない。

そこで、連絡用の非公開ホームページをso-netのサーバに用意して、旅先から日記をアップロードすることにした。自宅のパソコン、エンデバーは電源を入れたらブラウザが自動起動するようにして、最初に自動で開くページを連絡用のホームページにする。これで毎朝、パソコンの電源を入れれば自動的に写真入りの日記やメッセージが見られるという仕掛けだ。

自宅から旅先へのメッセージ送信は、ホームページにテキスト入力フォーム(考現学ページにある1行コメントのようなもの)を用意し、そこに書けば私のアドレスに届くようにした。メーラを使わなくてすむので子供でも簡単に間違えずにメッセージを送れる。

旅行は一応ツアーでしたが、飛行機とホテル、それに空港とホテルの送迎だけがセットになった格安なものでした。このため、毎日の日程は天気次第、気分次第でした。毎日、その日の出来事や翌日の予定などをホームページに載せることで、子供達や母に無事でいることを連絡できる。また旅行中の雰囲気を多少なりとも伝えられる。さらに自分の記録にもなる。出発の少し前から備忘録代わりに準備の状況なども書き始めた。さらに、折角なので友人にもURLを教えて珍道中の様子を見て貰うことにした。

ロンドン滞在中は昼間はあちらこちらに観光に行き、写真を取るのですが、その時に旅行用のホームページにこんな風に書こう、この写真は直ぐに見せたいなぁと思いながら歩きました。セントポール寺院など、有名人のお墓が沢山あるのだけども、ホテルに帰って思い出そうにも固有名詞がなかなか出てこなくて、ガイドブックをひっくり返したりと大変でした。寺院やバッキンガム宮殿などは写真撮影禁止なので、次回にこういう機会(また行きたい!!)があるならばICレコーダを用意してボイスメモを取るようにしたいと思いました。

日本との時差が8時間(夏時間のため)なので、旅先での一日の出来事を夜10:00迄にアップロードできれば、日本の朝6:00(なんと我が家の次男、三男はこの時間には起きている)、学校に行く前には最新情報を見られるという訳だ。旅行中、ホテルに戻ってくるのは夜8:00前後だったので、それからの作業はちょっと忙しかった。

夜、部屋に戻るとお風呂に入る前にメールをダウンロードする。子供や母がホームページから送ってくれたメッセージを読むと、留守中にトラブルなく過ごしていること確認できて安心しました。また、友人からのメールも楽しみでした。お風呂に入りながら、子供達へのメッセージや日記に書くことと、どこで撮った写真を載せるか考えて、出たら作業開始です。

家族、友人向け旅行記ホームページ

旅行中、観光スポットや博物館や美術館では意外と歩いているので気が付くと足が棒状態になっている。外出中は夢中で忘れているが、ホテルに帰ってホッとすると疲れがドット出る。持参した入浴剤を入れたお風呂でふくらはぎや土踏まずをよくマッサージして元気が甦った。入浴剤として持っていった日本各地の温泉の素は大正解でした。

まずはその日撮影したデジカメ写真をLOOXに移します。今回の旅行ではフィルム式のカメラは持たず、IXY DIGITALと、Che-ez! Movi の2台のデジカメだけでした。でも結局、Che-ez! Moviは動画を少し撮っただけで、スチル写真は全てIXY DIGITALでした。

毎日200枚前後撮影しましたが、200枚の転送は結構時間がかかります。転送後に適当な写真を選んでホームページ用に小さくリサイズしますが、LOOXの非力なCPUではこの処理が重い。自宅のエンデバーで行うより何倍も時間がかかります。日記の方はテキストエディタでHTMLを直接書いていきます。HTMLといっても凝ったものではないので入力自体はそれほど手間ではありません。リサイズした写真を貼り(といってもHTMLでIMGタグを書くのですが)、ブラウザで表示の確認をして作成は完了です。

友人や姉の携帯電話へのメールの返事も書いたあと、ダイヤルアップしてメールとホームページのアップロードを一緒に行って作業完了です。はじめのうちは夜10:00迄にアップロードできていたのですが、後半はホテルに戻るのが遅れたり、疲れていたりで、とりあえずテキストだけとか、半日分の出来事だけとかになっていました。でも、なんとか毎日アップロードできました。

一度、so-netのサーバーがダウンしていて自宅からホームページが見られなかったらしい。母はパソコンが調子悪くなったのかと心配したようです。友人がサーバーがダウンしているよ、とメールをくれたので昼間電話して安心させることができました。しかし、タイミングが悪いなあ。

こうして、ホームページで連絡をとる作戦は成功し、家族との毎日双方向の連絡ができました。また、友人からも面白かったとのメールが入り、楽しい試みでした。

母もインターネットの便利さに開眼して自宅に帰ってからもネットを楽しんでいるようです。私自身も遠い外国からリアルタイムで写真を含む情報を送れるネットの便利さをますます感じました。本当に便利な時代になったものです。

帰国後、しばらくして突然自宅からインターネットに繋がらなくなりました。またADSL回線がおかしくなったのかと思いましたが、結局、ルータ(+無線LAN)が調子悪かったようで電源を入れ直したりしている間に直った。このトラブルが旅行中でなくてよかったと心底ホッとしました。母や子供達だけでは対応できなかったでしょう。パソコンやインターネットは便利だが、まだまだ信頼性という面では電話に遠く及ばない。でもこんなに便利なのだから、早く誰でも使える当たり前のインフラとなって欲しいものだと思う。

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