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52   新しいパソコン欲しいなぁ〜 (2002.8.18)

我が家では新しいパソコン欲しい症候群がでている。旦那は一時期、新しいデスクトップを自作することを考えていたが、最近はやっぱり持ち運びが簡単なノートタイプのほうが使えるなということに変わってきたようだ。屋外で使うには当然モバイルできるノートPCだが、自宅でもどこでも気軽に使えるノートPCは便利だ。ちょっとネットで調べものをしたり、読み物を読んだり、思いついたことを書いたりするのには寝そべって使えたり、居間のテーブルで使えたりする。

昨年あたりまではノートパソコンのサテライトをそのように使っていた。しかし、Pentium 100MHzのサテライトは起動が遅くて思い立ったときにすぐ使える状況ではなくなってきた。また、バッテリもダメになっていてコンセントへの接続が必須なので折角の無線LANが活かせない。と、いうわけでサテライトの後継機のノートパソコンを調べ始めた。新しいパソコン欲しいなぁ〜と言っても福引きの景品のパソコンじゃ満足できないのだ(当たってないけど)。

家の外に持ち出す本当のモバイルのことも考えて、なるべく軽くて、バッテリのもちがよくて、性能もそこそこ、値段もそれなり、と欲求は大きくなってしまう。CD-ROMなどはLAN経由でエンデバーのものを使えばいいと割り切って、重さは1キロ前後でモバイルできるサブノートタイプのパソコンを検討してみた(継続中)。

ということで今回はかなりハード寄りの話しなので、以下旦那が担当です。

(写真をクリックするとメーカーの商品紹介ページに飛びます)

ソニー VAIO U1 VAIO U1はソニーが出してきた立ったまま使えるというコンセプトのパソコンだ。WindowsXPが動くパソコンとしては世界最小らしい。両手の指で支え、親指でマウスポインタを動かすコンセプトは、昔IBMがウルトラマンPCとして出したことがあったが、今ひとつ流行らなかった。

U1は値段も安く画面もXGAなので欲しくなったが、店頭で実物に触れたら熱が冷めた。キーボードも画面も小さ過ぎて使いにくい。小さいが重さは820グラムと、そこそこある。その割りにバッテリの持ちが悪いのだ。遊び心があって友達に自慢するのにはいいけど、ちょっと実用的ではないので今回はパスだ。

ソニー VAIO C1 VAIO C1は横長画面で、カメラがついていたりするのが特徴かな。デザインもよくて昔から欲しかった。テレビ録画とかもできるようだけど、あまり必要性を感じない。Bluetoothも付いているが今のところいらない。Crusoeの割りにはバッテリの持ちがよくない。

ソニーの製品紹介サイトしか見てないけどファンが付いているのかな? ノートPCのファンは意外とウルサイのでできればファンレスがいい。デザインとかブランドはいいんだけど、Crusoeで性能が今一の割に値段が高いのでパス。

ビクター Interlink XP InterLink XPはビクターが出した軽くて小さいA5サイズのパソコンだ。インテルの超低電圧版モバイル用プロセッサを採用していて性能が高い割りに長時間駆動ができる。PentiumIII-M版は高いのでCeleron版が候補。でも、内蔵バッテリだけだとバッテリが2.5時間しか持たない。880グラムで軽いんだけどね。標準外付けバッテリを付けると6時間使えるようになるが1キログラムを越える。

ヨドバシの店頭で触ってみたら結構熱くなっていた(ACアダプタに繋がっているからだと思うが)。ファンレス設計なのでボディから熱を逃がすようになっているようだ。夏場使うときには手のひらに汗をかきそう。Celeron版は128MBなので増設必須。Celeron版でもLOOX S73Aより動きが軽快で購入候補だ。心配なのはビクターが出したフルスペックWindowsの初物だということ。

ナショナル Let's Note Lite Let's Note LightはInterLinkと同様にインテルの超低電圧版モバイル用プロセッサPentiumIII-Mを使った機種。960グラムでバッテリが6時間も持つというのが売り。店頭で触ったらキーボードの大きさやと画面(XGA)も充分実用的なサイズで欲しくなった。この機種もファンレスだ。キーボードのキートップが銀色なのがちょっと不満。

ポインティングデバイスがパッドなのもちょっと不安。会社で使っているノートパソコンがパッド式なのだが、キーを打っているときにポインタが勝手に飛ぶことがあるのだ。あと、メモリが128MBなので増設は必須。パナソニックの直販サイトからのみ無線LAN内蔵モデルが買えるが、高いのだ。なんで、店頭で売らないの?

東芝 Libretto Librettoは昔の機種は小さかったが最新の機種はでかくて重い(といっても1.1キログラム)。無線LANが入っていない機種は値段が安く、メモリも256MBだしバッテリも4.5時間持つ。画面は1,280×600でキーボードも打ちやすくていい。とてもお買い得だと思う。

サテライトの後継機としては同じ東芝製もいいかなと思ったが、大きさと重さ、デザインが今ひとつで今回はパス。

富士通 LOOX S73 LOOXはDVDドライブ搭載のTシリーズと、ドライブなしのSシリーズがある。検討候補は軽いSシリーズだ。軽い(890グラム)割りにバッテリは4.5時間持つし、メモリ256MB、HDDは30GBで、無線LANも内蔵だ(AirH"IN内蔵モデルもある)。画面も1024×600なのでまずまずだし、値段が安いのもいい。

気になるのは、プロセッサの性能が他の機種より劣る(733MHz)ことと、有線LANのポートがないことだ。自宅では無線LANでいいが、職場やホテルで有線LANが必要にならないか? 無線LANのホットスポットはまだそれほど普及してないように思う。

機種 価格(*1) CPU メモリ HDD 重量 バッテリ
駆動時間
OS 備考 評価(*3)
VAIO U1 149,800
(10%還元)
Crusoe TM5800 867MHz 256MB 20GB 820g 2.5H XP-home IEEE1394有
VAIO C1MSX 229,800
(10%還元)
Crusoe TM5800 867MHz 256MB 40GB 998g 3.5H XP-home IEEE1394有、bluetooth内蔵、無線LANカード付属 ×
InterLink MP-XP7210 \209,800
(15%還元)
PentiumIII-M 800MHz 256MB 30GB 885g/ 1055g 2H/ 5.5H XP-pro IEEE1394有、8月中に購入すると無線LANカード付
InterLink MP-XP3210 \159,800
(15%還元)
Celeron 650MHz 128MB 20GB 880g/ 1050g 2.5H/ 6H XP-home 8月中に購入すると無線LANカード付
Let's Note Light CF-R1PCAXR \172,175(*2) PentiumIII-M 800MHz 128MB 20GB 960g 6H XP-pro  
Libretto L5/080TNKW \153,925(*2) Crusoe TM5800 800MHz 256MB 20GB 1.1Kg 4.5H XP-pro 無線LAN内蔵
Libretto L5/080TNLN \127,243(*2) Crusoe TM5800 800MHz 256MB 20GB 1.1Kg 4.5H XP-home  
LOOX S73A \159,800
(13%還元)
Crusoe TM5800 733MHz 256MB 30GB 890g 4.5H XP-home 無線LAN or Air"H内蔵、
有線LANポート無し
*1 2002年8月上旬の"www.yodobashi.com"での価格とポイント還元率
*2 2002年8月上旬の価格.com "www.kakaku.com"の平均価格
*3 全く個人的な価値観に基づく評価です(経済的理由も大きい)

個人的に気になるスペックの一覧をまとめてみたのが上の表。薄い黄色の機種が候補として残った。InterLink MP-XP3210(Celeron)は、880グラムという軽さと着脱型の標準バッテリー、CPUもそこそこ速いのがいい。ネックはメモリ増設が必要なことと標準バッテリをつけると1キログラムを越えること。LOOX S73Aは890グラムという軽さで4.5時間の駆動、無線LAN内蔵、HDDの大きさがいい。ネックはCPU性能と有線LANがないことだ。

ヨドバシでさわってみたらCrusoe 733MHzはやっぱりもたつく。コードモーフィングという技術で命令を変換しているので、アプリケーション起動時にその分のオーバーヘッドがあるらしい。さらにそのためにメモリも消費する。256MBのうち実際に利用できるメモリは240MBになる。他方、InterLinkのCeleron 650MHzはデスクトップなどに比べると遅いがモバイルで使うアプリには十分そうに思えるので、CPUはInterLinkに1票。

次は、ネットワーク接続環境の比較。InterLinkは8月末まで無線LANカードがもらえるキャンペーンを行っている。無線LANカードはすでに持っているのでできればメモリの方が欲しい。無線LANカードか128MB増設メモリのどちらか選べればいいのにそうではないらしい。LOOXは有線LANポートがないが有線LANカードも手持ちがある。どちらも投資は0ですむので無線/有線のどちらが内蔵の方がよいかを比較してみる。

有線LANを使うときにシチュエーションを思い浮かべると、PCを置ける机があるオフィスやホテルなど比較的時間や場所に余裕があると思われる。さらにケーブルを差し込んだりする作業が発生するので、PCカードを差す手間もそれほど億劫にはならない。と思う。他方、無線LANの場合には自宅かホットスポットになる。自宅では無線カードを差しっぱなしでもいいが屋内の持ち運びでもアンテナ部の出っ張りをぶつけて壊しそうで怖い。当然、モバイル時には外しておく必要がある。モバイル時のホットスポットでは机がなかったり、短時間しか使わない場合もありそうで、そんな時にやおら鞄から無線カードを取り出してPCに差すというのはあまりスマートではない。と、いうことにして、LANに関しては無線LAN内蔵のLOOXに1票。(でも、ホットスポットで使うことってあるのか?)

メモリは当然、256MBのLOOXに分があるが、増設できないこととコードモーフィングで240MBしか使えないのが難点。InterLinkは増設が可能で最大384MBとなる。でも、InterLinkの増設メモリは結構高い。ヨドバシで256MB増設で18,000円位の模様。通常は23,000円位だが、8末までPCと同時に購入すると5,000円安くなるキャンペーンをしている。128MB増設はいくらだか不明。でも、128MBは値引きキャンペーン対象外なので256MB増設のほうがお得? 標準メモリではLOOXに1票だが、増設可能性としてInterLinkも1票かな。ヨドバシでの販売価格は2機種とも159,800円と同一だがポイント還元率が2%違いInterLinkのほうが3,196円お得。これでメモリ256MBの価格が15,000円程度に下がることになる。

あとは、SDメモリカードスロットの有無だけど、今のところあまり使い道がないのでどうでもいいや。SDメモリのデジカメを持っていれば便利かな。HDDはそれほど使わないと思うので20GBもあれば十分なのでどちらの機種でもOK。InterLinkのバッテリが内蔵と外付けに分かれているのが気になる。製品紹介ページのFAQを見たら内蔵バッテリは自分では交換できなくて修理扱いになるようだ。バッテリは消耗品なのにこれでは不便。LOOXのバッテリは交換が簡単だし、9時間使えるLサイズバッテリも希望小売価格が12,800円と比較的安いのがいい。

以上、エアコンのない暑い夏の夜に好き勝手に比較検討してきましたが、最後はバッテリの交換しやすさでLOOXかなと思っています。でも、そろそろ冬モデルの声も聞こえてきそうだし、購入に踏み切れるのか? 乞うご期待!!

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