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47   風呂敷に包まれてやってきたパソコン (2002.6.2)

何かと話題の母はパソコンを抱えて電車でやって来た。駅までは車で迎えに行ったがご苦労様でした。ヤレヤレとショルダーバッグから取り出したパソコンは風呂敷に包まれていた。母らしいなぁと笑った。

普段はどんなふうに使っているのかと思って、いつものように使って貰った。「スタート」から「最近使ったファイル」を選択して必要なファイルを探していた。「んーん!!最近使ってないファイルを使うときはどうするんや?」「大体、ここを見れば大丈夫だった」と母はノンキです。私が「はい、はいお母さん、マイド キュメントの直下にファイルを作らないでまずはファイルをグループに分けて、フォルダに入れるのだ。そのフォルダのショートカットをデスクトップに作ってそこからファイルを開けるのじゃ」と言っても、母は「ちんぷんかんぷん・・。それじゃ、私は最近使ったファイルしか使わない。」ときっぱりと宣言した。

このあたりのフォルダとファイルの管理のやり方を初心者にも分かるようにしっかりと説明したマニュアルがないよね。フォルダの扱いが解るとパソコンも随分使いこなせるのに、既にここは判ったものとの前提で書かれたマニュアルが殆どですね。

母が今まで作ったワードの書類などを見せてくれた。文字の大きさや種類を変えて旅行のお知らせなどもちゃんと作ってました。でも、名簿はベタうちだったので、表の使い方を教えた。表を作ってコピー&ペーストを使えば今まで入れたデータを無駄なく使えることをデモンストレーションした。いちいち、はじめからデータを入れなくても、「上書き保存」の代わりに「名前を付けて保存」を使えば簡単だと説明したのだが分かってくれたかな?

生意気にもワードの文章にイラストを入れたいと言う。友達の作った旅行の案内にイラストが付いていて好評だったらしいので自分もやりたいのだ。クリップアートからイラストを貼り付る方法を説明したら、一生懸命にメモを取りながら覚えていた。見栄えの良い文章を作り、友達に褒めて貰いたいみたいだ。でも、そうやって人に褒めて貰いたいと思う気持ちが上達の道なのだ。ガンバレお母さん…

ワードの使い方はこのくらいにして、あとはインターネットの使い方をレクチャーした。まだ、一人でネットに繋いだことが無いというので、うちの無線LANカードを横腹に挿して2.2Mのブロードバンドを体験させてみた。インターネットエクスプローラのアイコンがメニューバーにしか無かったので使いにくいと言うのでデスクトップにショートカットを作った。「講習会のパソコンはこうだった」とやっと納得していた。

お気に入りに、地元の地方新聞や旅行情報のサイトを追加しておいたので楽しめるかな。でも自宅に帰ってダイヤルアップで使うと、その遅さに失望してしまうかな? 子供達が学校から帰ってきたら一緒にゲームを楽しんでいた。こうやって一台のパソコンで孫と遊べるのも楽しいらしい。良いオモチャを手に入れて喜んでいたのでよかった。私も母からのメールが届くのを楽しみにして待っている。

液晶ディスプレイLL-T1620-H

考現学 第44話で購入を検討していた液晶ディスプレイを思い切って買ってしまった。パソコン周辺機器の中で一番使っているのがディスプレイだ。いずれは買いたいと思っていたのだから早く買ってしまおうと言う旦那の説得に負けた。今までのディスプレイは新しく作る長男用のパソコンに繋ぐのだって。既に新しいパソコンを自作することになっていることが恐ろしい。

買った液晶ディスプレイは、シャープのLL-T1620-Hという16インチタイプのものだ。やっぱり液晶はシャープが綺麗だということで、最近人気の機種らしい。液晶はブラウン管より画面一杯に使えるので16インチでも17インチのブラウン管に近い広さだ。額縁のところも狭くていい。1280×1024ドットの解像度で今までよりデスクトップが広くなった。今までは15インチのブラウン管だったので1024×768で使っていたのだ。液晶になったことで本物の机の上も広くなり快適だ。

期待通り綺麗な画面で、写真や動画を見ても今までのブラウン管とそれほど違わない。時々画面が凹んで見え、ブラウン管に慣れた視神経(脳神経?)が錯覚を起こしているようだ。液晶ディスプレイはドット欠けと呼ばれる不良(メーカは不良とは言わないようだけど)がつきもののようだけど、今の所見つかってない。よかった。と、いっても見つかるとショックなので探さないようにしているんだけど。

私には綺麗な画面だけど、旦那は今一不満があるようだ。細かい文字が少し滲んで見えるというのだ。パソコンと液晶ディスプレイをアナログ接続すると滲みが起きるそうだ。確かにパソコン内部と液晶ディスプレイはデジタルなのに接続がアナログなのは無駄なことをしている。ノートパソコンは内部でデジタル接続なので1ドットづつがくっきりしているようだ。旦那は毎日会社でノートパソコンを使っているので、液晶のドットがハッキリ、クッキリ見えるのに慣れているので気になるらしい。私はブラウン管に慣れているのでそれほど気にならない。

と、いうわけで旦那はエンデバーのビデオカードをデジタル接続できるものに取り替えたいと言い出した。デジタル接続はDVIというらしいが、これに対応しているのは3D表示などが高速にできる高級なビデオカードしかないようだ。我が家は3Dのゲームなどをやらないのでちょっと勿体ない。それに今更エンデバーに投資するのもどうかな、と思っている。決着するのにまだしばらくかかりそうな雰囲気だ。

母は何とかパソコンと仲良く暮らして行けそうです。しかし、我が家のパソコン環境はまたまた変革の季節がやって来たようです。最近は三男までがインターネットで「ハム太郎」「仮面ライダー」のサイトを見て、お気に入りに追加している。そろそろ、もう一台パソコンが必要なのかと思案中です。買うにしてもメーカからではなく自作の道を選ぶのではないか?この話は次回以降にご報告します。

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