3   パソコンでDVD映画ソフトを楽しむ!? (2000.11.8)

「パソコン考現学」の第1回でも書きましたが、デスクトップパソコンにDVDドライブが付きました。メルコ製で、DVDは12倍速、CD-ROMは40倍速で読み出せる結構高速(だと思う)なものです。DVDビデオを見るためのWinDVDというソフトも付いてきてお買い得だったようです。

しかし、エンデバーに取り付けてみたらフロントパネルの色がエンデバーの色と違うのであった。どちらもベージュなのだがDVDドライブの方が薄いベージュで見た目ははっきり差がわかり、ちょっと格好悪いが買ってしまった物は仕方ない。

DVDは色々な目的に使えるようだが、やっぱりメジャーなのはビデオだ。マルチメディアが騒がれて久しいが、DVDでいよいよ家庭のパソコンで本格的な動画が扱えるようになってきたのだ。実は我が家では6年位前に購入したMacintosh660AVで動画に挑戦したのだけど、この時はパソコンの性能が追いつかず、高いおもちゃで終わってしまっていたのだ。でもQuickTimeというのでそれなりには楽しめた。そのころの子供達の映像も若干ですがQuickTimeファイルで残っています。

また、以前(奮闘記の第26話、もう3年前だ)、でDVDパソコンのモニタをした話を書いたが、当時はDVDソフトはあまり出回っていなかったし、高価だったので、こんなんで普及するかな? という感じでした。しかし、今はレンタルビデオ屋さんでDVDソフトが借りられるし、映画ビデオテープと同時に発売されるし、テープより安い、それに画質がいい。とくにレンタルだとテープのようにすり減って画質が悪くなることもない。という訳で試しに借りてきました。

テープだと新作390円/2泊3日だけど、DVDは450円とちょっと高い。でも画質や音質を考えれば妥当かな。以前、モニタしたときのDVDソフトには日本語の他に、英語の字幕も入っていて語学の勉強になると思ったのですが、今回借りてきたソフトには日本語の字幕しか入っていませんでした。お店に置いてあったときにパッケージをよく読めば書いてあったのかな。借りてきた時に入っていたケースは音楽用CDと同じで解説書も付いてなかった。

さっそくDVDを見てみるが、普段、ビデオの映画は29インチのテレビ画面で見ているので、パソコンの14インチ画面では全く迫力ない。画面の面積で1/4だもんね、仕方ないか。それに音声もパソコンに付けているスピーカー(一応ソニーで、それなりの値段だったけど)では、臨場感もあったものではない。音が聞こえるというレベルだ。う〜ん、物足りない。

DVD Video

最近、パソコンメーカ各社からDVDビデオが見られるノートパソコンが発売されているけど、ノートパソコンでDVDを見るのを目当てに買う人なんているのかしらん。飛行機に長時間乗るときくらいしか役に立たないと思うぞ。それさえ小さな液晶画面で見る価値があるかというと疑問だ。

さらに、我が家のパソコンでは処理能力が足りないようで時々コマ落ち、というのかな? 映像が飛ぶ。一応PentiumII 350MHzなのだけどこれでは不足? 今回借りてきたDVDビデオは最初に馬が走るシーンがあったけど、動きがギクシャクしていて結構違和感があった。こんなものなのかな? 専用DVDプレーヤならこんなことはないのか? よくわからない。

夫は鬼の首を取ったように「CPUの能力が足りないなら800MHz位のプロセッサに買い換えようよ。今なら値下がりして2万円ちょっとだよ」といい始めた。DVDドライバを買っただけでも物入りだったし、まだ書いてないけど動画を取り込む装置も買ったばかりなのだ(この話しは近日中に書く予定)。それに今月は車検もあって大変なのだ。いくら中村家がラテン化してもちょっと無理だ。

閑話休題、DVDビデオの操作性について、気づいたことをもう少し書きます。

主婦は細切れの時間が多くて、映画を途中で止めたいことも多い。DVDプレイヤーはレジューム機能(止めた場所を覚えておく機能)がないのかな? 止めるたびに最初から早送りで見るのは面倒だし、一応チャプターというのがあるが、覚えておくのも忘れてしまう。単に一時停止ならできるけどパソコンの電源を切ったらそれもできない。電源を切っても途中から再生できる機能が欲しい。テープならビデオの電源をいきなり切っても、後でそこから再開できるぞ。

DVDでよかった点もあります。ママは映画の終わりに出る、その映画に携わった人や会社の全て名前が羅列してあるタイトルロールをじっくり見るのが好きです。ビデオだとポーズにすると字が掠れてよく読めないがDVDでは静止画像が鮮明に見えて、十分に楽しむことができました。この点は非常にいいです。試しに画面をPrint Screenしてみたら真っ黒だった。著作権保護になっているのね。

また、DVDはソフトによってボーナストラックとして予告編や撮影裏話なんか入っているので、マニアにはうれしいかもしれない。ママはもうすぐ発売されるドリカムのコンサートツアーDVD (Wonderland 1999 夏の夢 史上最強の移動遊園地) が待ち遠しい。

という訳で、家庭用パソコンでも映画レベルの動画が楽しめるようになりましたが、まだ実用的にはちょっと遠いような気がします。『テレビがあれば、わざわざパソコンで動く絵を見る必要はない。家庭にそんな高性能な機械は不要だ』、この意見が今回の結論です。でも、パソコンで動画を扱うことの意義についてはこれからも考察していくつもりです。

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