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147   Kindle3を買ってみた (2010.9.23)

このところ新しいことをしていなかったので、少しは最近のトレンドに触れてみようと、第三世代になったKindleを試してみることにした。日本語対応されたのと、小さくなり軽量化されたこと、値段がこなれてきたこと、最近の円高の恩恵に与ろうということで購入(今回の記事は旦那担当)。

話題になったiPadは大きすぎて気軽に持ち歩けないし、iPhone4では文章を読むには小さすぎる。さらにどちらも3Gで通信するにはソフトバンクと契約が必要なのがネック。毎月5千円以上?のランニングコストを上回る利点は今のところ感じられない。色々なアプリを入れて使えるというが、パソコンでも日々使うアプリは限られているのにそんなに使いこなせそうにない(歳をとったのか)。

ということで、Kindle3にした次第。毎日カバンに入れておいても邪魔にならない。カバーをすると普通の本のようにも見える。3G回線費用がかからない(Amazonが負担)のも大きな魅力。ただし一般サイトへの接続はいつまで無料か分からない。現在は実証実験中?なので無料でアクセスできる。ちなみに日本からのアクセスはDoCoMoのローミングを使っているらしい。

表示パネルのe-inkのコントラストが向上し、応答速度も速くなったらしい。書き換え時にしか電力を使わないので、無線接続をOFFにしておくと電池が1ヶ月持つらしいのも魅力。

kindle3 kindle3 カバー

取りあえず色々試し始めたところ。ネットで探すと先人の皆さんが色々と試されていて参考になる。

amazonでは日本語の電子書籍は殆ど無いようなので、青空文庫のコンテンツを青空キンドルというサイトでPDF化してみた。素晴らしい。文庫本程度の文字サイズでページレイアウトしてくれるので読みやすい。ルビまでキレイにPDF化してくれる。ただ、読みたい本があまりないのが難点。昔読んだ夏目漱石、芥川龍之介、太宰治などを読み直してみようか。

大きなPDF文書はどうかと、PICマイコンのデータシート(A4サイズ、英文)を表示させてみる。ちょっと辛いが読めないこともない。データシートなので必要に応じて検索や拡大して使うにはなんとかなるかな。次のPIC工作のときに実際に試してみることにする。

青空キンドルでPDF変換した漱石の「倫敦塔」 PICマイコンのデータシート

PDFはページレイアウト済みの文書なので、テキストの改行位置が画面サイズや文字サイズに応じて変わる電子書籍ほどの自由度はない。小説などのPDFを拡大してスクロールしながら読み進むのは現実的ではないので、日本語の電子書籍がでてくることを期待する。試しにKinde解体新書のサンプル電子版を読んでみた。早くこのような電子版がでるといい。

日本語の電子書籍を作るため、本を裁断し、スキャンしてPDF化することを自炊というらしい。Kindleの画面サイズに合った文庫本程度ならよいが、ハードカバーのサイズをKindle3で読むのは辛そうだ。画面サイズの大きなKindle DXなら大丈夫だと思うがでかいので持ち運びに不便。

洋書の青空文庫のようなところから、トムソーヤの冒険をダウンロードして入れてみた。こちらは、PDFではなく電子書籍フォーマットなので、文字サイズを変えて(ズームではなく)読むことができる。個人的には英語の小説を読むのはちょっとキツイが、英語の勉強にはよい。

Kindle解体新書 トムソーヤの冒険

次にネットブラウザについて。我が家のサイトのトップページは以下のような感じ。当初、他のサイトはきちんと表示されているのに、我が家のサイトは文字化けしていた。調べてみたら、HTML内でmetaタグを使って文字セットを指定しないとshift-jisを認識してくれない模様。取り急ぎ幾つかのページにmetaタグを入れてみた。

我が家のトップページ Wikipediaの納豆のページ

横長のイメージや横幅が固定されているページは、全体を表示するために小さく表示されてしまい、拡大しないと見にくい。拡大すると、縦スクロールはページをめくるボタンで可能なのでよいが、横スクロールはカーソルキーでの移動なので使いにくい。横スクロール専用ボタンがあれば少しはよいかも。昔ながらのレイアウトが可変なマークアップ言語を活かしたページは比較的見やすい。

表示速度はそれほど早くないが、WiFi接続なら許容範囲か。3G回線だとWiFiの5〜10倍位遅い。装置の性能というより速度を絞っている感じがする。まあ、あまり高速にしてバンバン使われると回線使用料も高額になるので仕方ないか。

なお、日本語は入力できないが、GoogleWikipediaでは、ローマ字入力で検索すると候補を出してくれるので、結構使える(上記、Wikipediaの納豆など)。

新聞社がRSSで配信している新聞記事をKindleで読めるようにしてくれるFeedBook - 新聞 for Kindleというサイトがあるとのことで試してみた。下の写真がそれ。左写真のサイトから記事をダウンロードして、電子書籍として読む。右写真が記事を表示した様子。朝、出勤時にダウンロードし電車の中で読むのによさそう。

FeedBook - 新聞 for Kindle 朝日新聞の記事

しばらく試行錯誤しながら、自分にあった使い方を見極めようと思っている。繰り返しになるが、日本語の電子書籍が早くでることを期待している。関係者は頑張って欲しい。

以下、参考にさせて頂いたり、コンテンツを入手したサイト。感謝。

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