グッドオールドフレンド
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記念すべき good old frends 第1番は中沢輝夫さんです。と、いうよりは「三遊亭右紋」師匠と言った方が通りがよいでしょう。右紋師匠、若かりし頃 " The Folk Sounds " というグループを組んで "Students' Festival 第9回" に出演しています。この回はプログラムに名前こそ出ていませんが、" The Froggies 初出場" の記念すべきコンサートでもあったのです。(右紋師匠に言わせると「FROGGIES出場は第10回からで9回には出ていない」ということですが、バンマスの小山は「いや、9回だ」といい張っています。)
実は旧サイトの時に資料をいろいろ送っていただき、師匠たちの噺家さんハワイアン・バンドと「ジョイントしましょう」などと調子の良いことをいっていたのですが、ぼくたちがサボっていていまだに実現していません。(調子の良さは噺家さんの上を行ってるかも…。)そのお詫びの意味も含めて(?)トップバッターとして登場していただきました。
" The Froggies "のバンマス小山の地元、西荻出身の「昔々亭慎太郎」くんの真打ち披露宴に「色物」バンドとして出演したり、慎太郎君と「落語&フォーク」のライブをやったりと、落語の世界とも浅からぬ縁があるようです。
また、楽しい企画を考えますのでよろしくお願いします。
いきなり「番外」(オールド・フレンドというにはあまりにおこがましい…)。立川談志さんのこと。
そう40余年ほど前、霞町に「タイムトンネル」という飲み屋がありました。当時のテレビ番組「タイムトンネル」のように、地下に降りる階段が蛍光灯のトンネルで、順番にパパパパパと点滅する仕掛けになっていて、入り口のスイングドアを開けると、まさに「西部劇」の世界。John Denverに似たマスターが迎えくれる、カウンターとテーブルの「居酒屋」。床はピーナツの殻だらけ。カントリーファンが夜な夜な集まって朝までドンチャカ騒ぎをしていました。私も東理夫氏につれられて通ったのですが、ここで「噺家」ではない立川談志さんによくお会いしました。
カウンターの椅子に腰掛け、時にはテンガロンハットをかぶりジーンズにビラビラの付いた鹿皮のジャケット(あまり似合っていなかったナ)。例のお得意のポーズ、両手をウサギの耳のように頭の上にかざし「アリャリャンリャン」みたいな格好と、例の独特の笑顔で「お〜、いいぞいいぞ、もっとやれ〜」。僕らのギターで何曲か歌ったかな…。当時は30代半ば、多分、議員になった頃ではなかったか(?)。落語という「伝統芸能」ですでに一目も二目も置かれている人であり、議員さんでもありなら、カントリー大好きで、僕らと一緒になって騒いでいる人、ちょっと不思議な感じがしていました。その後「寄席」から干され、会場捜しにご苦労されつつ精進されておられましたが、結果として落語と落語家を寄席から解放したのではないかしら。最近はNHKのドキュメンタリー番組でお目にかかるだけで、「あまり調子が良く無さそうだな」と気になっていました。
心より、ご冥福お祈りいたします。