The Universe    VOL.4 

森 羅 万 象

スピーチ術bQ 私の野球! スピーチ術bP
いま 日本人に思うこと 木は切らない プレゼント   浅草待乳山今昔 雪雲に覆われて 環境ホルモン   松戸市立博物館 
縄文の館 社説で“いま”が解る   旧友からのメール

スピーチ術bQ
◇◇スピーチ欄への質問(もっと詳しく!等)ご意見 お待ちしています
ステップ2 
話し作り 今回は自分の思いが 心がどうすれば聞き手に伝わるか  わかりやすく興味をひく話し方 
それには少々工夫と準備が必要です

☆☆ 話しの心構え(作り方)

◎次の三つを反復して是非身につけて下さい

1.感 性 2.悟 性  3.理 性

* 感 性 ⇔ 見たり聞いたりした時の刺激や印象を受け入れ反応する能力

* 悟 性 ⇔ 知的思考能力(感じ取ったものを考え直し<自分の ものにして>整理する)

* 理 性 ⇔ 道理に基づいて考えたり判断する能力



〜〜〜 これらを踏まえて簡単な話し作りを試みましょう 〜〜〜



感 性で
  嬉しい 口惜しい 腹がたつ がっかりする 感心する等の感情を 常に心に響かせましょう

悟 性で  どうしてそんなふうに心に響いたのかを考える

理 性で  独りよがりではないか… 判断しながら前段(感性 悟性での作 業) についてコメントを(善し悪し)を引き出してみる


上の方程式に照らし合わせて物事を見られるようになれば  話し作りも楽しくなる筈です


☆☆三分間スピーチ作成法    
(3分簡スピーチは約1,000字前後です)

◎スピーチ作りには三つの要素が絶対条件です    

    話 材 : 主 題 : 共通化

話 材 〜〜 話しの母体となるもの 〜〜            

         感性を募らせ自分のしたこと 見たこと(事実)            
         人の言ったこと 読んだもの(実例)から心に強く残ったものを取り上げる            
         それを悟性で何故そう感じさせたか また何故その事 がそうなったかを具体的に論理的に話す 
         即ち主題の裏付けです

*主 題
 〜〜 話材から引き出された自分の一番言いたいこと 〜〜            

         主題は狭く絞って短く言い切ります 20字以内が適 当        
     主題の出し方            
         心に強く感じた事を問題意識を持ってその原因・結果 を分析し
         整理していくとごく自然に「私はこういう事実からこ れからは…………したい
         しようと思う すべきだ すべきでない」等と 意見を述べたくなります            
         これこそが主題です かりに話しに「意見」がなかっ たらそれは単なる作文・報告文でしかありません            
         あなたの存在価値は失われるのです

*共通化
 〜〜 誰にでも共通して肯けるところがある話しであること  〜〜             

         自分だけが納得する話では歓迎されません             
         それには 聞き手がどういう人々なのか 会社員・ 自営業者・主婦・子供・女性だけ・男性だけの集まりなのか等を
         事前 に出来るだけ細かく調べ みなさん(聞き手)のニーズに合致した話し を作るよう心懸けましょう   
  
  ………… 以上の要領でスピーチ(話し)作りをしましょう そうすれば あなたは必ず相手を感心させ見直されるはずです          
         そしてもう一つ 次の標語に沿ってスピーチを作って下さ い………… 

【カナダを見よう】   

   カ→感 性   ナ→何 故  ダ→たから  見→みなさん

さてスピーチの作り方 上手になりましたね?
ところで以上のプロセスを頭の中で考え 思いつくままに話されたのでは 
せっかくの良い話材も 途中で支離滅裂になり大失敗になりかねません 
それを防ぐには次のようにし ましよう
先ず片っ端から感動した事実 実例をどうしてそのように感動したかを
思い出 されるまま具体的に (箇条書き)メモにしましょう 
そして出尽くしたら順序正しく番号を付け整 理し 更に問題意識を持って 話材に 何故 だから こうする 
と意見まで導かれているかチェックしてみ て下さい
実際に人前でスピーチするときは そのものを見ながら話すのは禁物 
全文筆 記のようなものですから 読みたくなってしまいます 
それを避けるためには要点を列挙
(これだけの道 標があれば筋を思い出し 話しを順に進められる最低限の文言を箇条書にしておく)方式で
話されるのが 一番安全で 間違いなく 最後まできちんと話しが出来見苦しくありません

さて次回は 話材の集め方等を考えていきましょう                                   

                                                                 文責 h.o


私の野球!

もう何十年も前
近くのお寺の狭い境内で  一塁と三塁それにホームベースだけの(三角ベースと呼んだ)
狭いスペースでそれなりのルールを決めて…… 
でもアウトだセーフだと時には取っ組み合いになるほどエキサイトして
やがてキャッチボールが出来ないくらい暗くなると 空に向かってボールを投げる そのフライを懸命に追ったものだ
それも見えなくなり空にコウモリが飛び出す頃 やっと家に帰った
そんな少年が中学生になった

私 軟式野球部に入って、夢中にやりました。
ところが私の場合は最後まで補欠、朝早く五時前に起きては、場所取りです
上野公園の現在噴水のある所が野原でしたので多少凸凹してましたが、 そこへ誰よりも早く行きまして、
場所を確保するのが私と近所の天ぷら屋の やはり補欠の友人の二人の役目でした。
(彼は3年生になってレギュラーになりましたが、自分は駄目)
その場所を取るためには竹の棒に網を張ったネット、 当時(昭和ニ十四年)としては大変貴重なものでした。
それを角っぽい所に設置し四つのベースを適当な間隔に置き、 相棒とキャッチボールをしながら、先輩の来るのを待ち、
(たまにはウッカリ寝坊でもして遅れて場所が取れませんと、よく先輩から殴 られました。)
後から来る他のチームに公示するわけです。 ここは我々の場所だぞとばかりに。
このネットが結構重く、ここから(浅草千束)運ぶのは辛かった。
特に冬はきつく、又、なんとか場所を確保してネットを張った後、雨でも降り 出せば、 再び折角張ったネットを
畳んで丸めてベースを集めまとめて、担いで あの鶯谷の坂を降りてくるのはやはりしんどかった。
時々坂の途中で列車でも走って来るともう大変、頭からスッポリと煤をかぶ り、 体中煤だらけになって
よくおふくろから苦情を言われたものです。
それらの汚れた衣服を毎回洗ってくれたんですね。
(ユニホームなんて云えるしろものはてんで見渡りません時代でしたから。) おふくろはありがたい、えらいなー、
ああー感謝で一杯です。 年を取れば取るほど余計にね 感謝したいと思う
思った時は(彼女は私の十九歳の時に他界しましたからね、)本当に居ません ね

こんな思い出ばかりで、どちらかと言えば楽しくなかった野球部時代でしたが 気がついてみますと、
肝心の思い出、懐かしさを馳(は)す写真のような物が 全くないのです。頑張った証拠が無いのです。
他人に語っても、ちっとも説得力がありません。特に家内、子供にはね、 これがとても口惜しい。
家内はバレー部の選手で、スマッシュする寸前の写真 をもっていて、 いまだにそれを私に見せては自慢します。
それに運の悪い事に私の唯一の、同 席して、 酒でも飲めば必ず野球の話しに花を咲かせる筈のあの相棒は
なんともう十五年 前にガ ンで死んでしまってますからね。懐かしく語る者も居ません。

こんな野球も私には いまでも輝いた想い出です 宝です
この頃の「野球の血」がもしかすると君にも流れているかもしれない
いやきっと流れているよ 松坂くん!
唸るような剛速球を何時までも 楽しませて下さい
                                                                 Ichiro


スピーチ術bP

今 ネット上では天文学的な数のホームページやらEメールが飛び交い これら新しい手段によるコミニュケーションが花盛り
デジタルの世界は日進月歩止まるところを知らない感がある 政治や国家という概念をも変えようとさえしている
その中にあって人と人との体温を感じ合えるようなコミニュケーションが 対峙的に重要性を増してきているように思います
我々日本民族はスピーチ 話し方に長けてるとは言い難たい
そこで肩肘張らずに少し考えていきたいと思います
「イニノ話し方研究会」の平林一郎氏にお聞きしたものを何回かに分けて記していきます


◇◇
友人や恋人 グループ 特に大勢の人の前や改まった席で自分の考えを筋道立てて話すにはどうしたらいいか
自分の意を正しく正確に伝えることが不得手だと 仕事や人間関係に支障を来すことは必然です



▽△上手な話し方とは

淀みなく立て板に水のごとく話せることではなく 自分の論旨を心を正しく効果的に相手に伝えること
そして自分の意を理解してもらい 聞き手を納得させることです

△▽挨拶が大切

私達日頃積極的に挨拶をしてるでしょうか?
話しの出来不出来は人間関係の善し悪しに依るところが大きいのです
相手に嫌われたら話しの初めから聞いてもらえません
日頃から快い挨拶で互いに心を開き より多くの「良い人間関係」を作っておくのが大切です
それはあなたの「実のある心をうつスピーチ」への登竜門となるのです


☆☆自分を印象づける自己紹介
  1. 名前をはっきり言う(字の分析・由来でフォローする)
  2. ニックネーム等を使って覚えてもらう
  3. 有名人の名前を引用しながら……
  4. 名前を容貌・体型・人柄に結びつけながら
  5. 出身地・出身校・職業等を述べる
  6. 自分の趣味・人柄(性格)等を話す
  7. 自分にまつわるエピソード
  8. 家族構成・家族の様子等を添えるもよし
  9. 最後に名前を繰り返す
☆☆話す態度・姿勢に気をつけよ

耳で聞くより目で見ることの方が話し手の印象を遙かに強く与えます 態度・姿勢が大事
  1. お辞儀の仕方・手・頭・腰・背筋の角度
  2. 目の位置 話し出す前に全体を軽く見渡し 話してる時はS字又は8字型に視線を運ぶ
  3. 話してるときは 両手は体の両脇に揃えるか軽く前で組み合わす
  4. 両足は約20cm程開いて重心を平均して両足にかける 上体は左右前後に動かさず 背筋は伸ばす
☆☆天敵 “あがり” を克服しよう

◎“あがり”の原因
  1. 恐怖に対する防衛本能
  2. 未知へのおのゝき・不安
  3. 過去の失敗のひきずり
  4. 思い込み劣等感
  5. 孤立無援感・無防備態勢
◎“あがり”克服法
  1. あがるのは誰でも同じ(あがるのが普通)     (比較心理)
  2. 動作で自信ありげに話してみる           (美学心理)
  3. 見栄を張らずに素直な心で話す           (気負わない・誠心)
  4. ぬかりない準備がやる気にさせる          (意欲)
  5. 自分が思うほどではないことに気付く       (自意識過剰)
  6. 場数を踏むことを心懸ける              (体験習得・馴れ)

さてこのような要素を反復して考え 身に付けていきましょう
次回は話を作る(話しの構成)を考えていきましょう

VOL.1 VOL.2 VOL.3 VOL.5

メール アイコン
ご感想はこちら
トップ アイコン
トップ