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21's SPACE 99 TODAY みんなの今をTODAY みんなの“いま”を話そっ!VOL.14

          みんなの「いま」を〜

2001.5.12.                                   前号まではこちら
   


【コスタリカ】

A.Yさんの【 戦争・・・戦争は・・・】を読んで、戦争を、いまの状況を、考えていた。
いま、この国で憲法論議が盛んになりつつある。深い思慮からの丁寧な憲法論から、「押しつけられたものだから・・・」というような、理由にもならない理由での憲法改正論まで、種々雑多な憲法論で溢れている。

過日、作家:早乙女勝元氏の一文を読んだ。(「憲法9条 コスタリカに「初心」学ぶ」朝日新聞5/1付)
中米のコスタリカ、半世紀余も戦車1両、戦闘機1機も持たず、米軍基地の要請も認めず戦力不保持を貫いている。
あまたの周辺国の紛争にさらされながら、対話・協調路線を通し、数度の憲法改正をしながら“常備軍廃止”条項だけは変えなかった。
「世界でも希にみる豊かな自然環境を大事にしながら、武力なき平和こそが国際社会の進路だと訴えている」コスタリカ・・・

東京大空襲で生き残った私は、憲法9条のまぶしさを忘れられないし、忘れてはならないと思う”と早乙女氏は、
憲法9条についての「初心」をコスタリカから学ぶという趣旨だったように思う。

日本国憲法第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動た
る戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段とし
ては、永久にこれを放棄する。

第二項
 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
 国の交戦権は、これを認めない。

戦争・紛争・世界情勢、そしていまの日本の現状・・・それらについてはたくさんの論調がある。
ただ、世界に先がけてこの条項(憲法9条)を持った日本、そこに厳然と存在する世界有数の量と質を兼ね備えた“自衛隊”
単純にそれだけのこの国の現状から見て、コスタリカがそれこそまぶしく見える。
“ここへ来て、手と手を結ぶ。それが最善だ”そんな歌を、いつかどこかで聴いたことがある。

先日、あるパネルディスカッションを聴いた、その中で1人のパネリストの話が印象に残った。
“青年の船”で「10時以降、甲板に出てはいけない」という決まりがあった。留学生達が、「10時以降〜」はおかしい、キャプテンに(時限延長の)規則の変更を交渉しようとの提案が出された。ところが「そんなの無理だ」と日本人学生はのってこない。しかし10時以降も(規則を破って)甲板に出ているのは日本人学生達、「規則なんて破ればいい」とでも言うように・・・。
“自由”はなによりも大事・・・それは揺るぎのないこと。その自由を何人も享受、守り通すためにも、マナー、決まりはみんなが納得するまで議論し、尊重する気風にこの国は欠けてはいないか。
人間が作った条文はさまざまな解釈があるのも事実、ただあまりに幅の大きすぎる解釈は如何なものか。
日本の現状を踏まえて、9条第二項を再度熟読してみよう。

コスタリカ・・・
まだ見ぬこの国へ無性に行ってみたくなった。今すぐには叶わぬものなら、少し調べてみようと・・・。

コスタリカ共和国は北米大陸と南米大陸の中間に位置する、四国と九州を合わせた程の大きさの国。
太平洋とカリブ海に面し、国土の中央部を現在も活動中の火山帯が占める変化に富んだ地形が、
素晴らしい自然を育んでいます。スペイン語で、『豊かな海岸』を意味する。
人口380万人、首都はサンホセ (San Jose)中央高地の中心、標高約1,150mのところに位置する。
1737年に小さな集落から始まったこの都市は、タバコやコーヒーの取引により急速に発達。


◆世界で唯一の非武装永世中立国
◆国連平和大学及び地球評議会事務所設立
◆アリアス大統領(当時現役) ノーベル平和賞受賞
◆国家予算の21%が教育費(2000年度)
◆200海里経済水域を世界で最初に宣言
◆国土の約24%が国立公園(保護区)
◆地球上の全動植物種の約5%が生息
◆ペンショナード政策・・・年金生活者の受け入れ
◆世界人権裁判所

「花の都」の名を持つエレディア市はコーヒーの産地として有名。山の斜面に埋め尽くされた真っ白な花が、
真っ赤なコーヒーチェリーになると収穫の時期。カリブ海側のリモン市には広大なバナナプランテーションが広がり、
赤紫色の60cmにもなる大きな花が広がる。コーヒー・バナナ共にコスタリカの主要輸出品目。
コスタリカ共和国政府観光局のページは解説してくれた。

南北アメリカのちょうど接点にあり、大陸から連なる山脈や太平洋とカリブ海に挟まれた地形によって、
多種多様な自然環境に恵まれた地域で、生息する動植物も多く、鳥類850種(世界の鳥類の10%)、
蘭1600種(世界の蘭の10%)などの数字に現れているように、地球上の動植物種の約5%が発見されている「生物の宝庫。この豊かな環境を守るために、コスタリカでは国土の25%以上を自然保護区に指定し、森林の伐採や乱開発を禁止してい。また、近年話題になっている「エコツーリズム」を、世界に向かって提言した国で、「何も持ち込まない、何も持ち出さない」ということを基本に、自然環境に配慮した旅行を実施することで、自然や野生生物の素晴らしさ、環境を保護することの大切さを世界に広めるのに、大きな役割を果たしている。

1502 コロンブスがコスタリカを発見
1540 スペインの県となる
1542 グアテマラ総督府に編入
1821 スペインから独立(9月15日)
1823 奴隷制度の廃止
1824 中米連邦に属する
1838 中米連邦から脱退
1848 コスタリカ共和国として独立(国旗・国章の制定)
1878 中米最初のバナナ栽培開始(輸出により外貨収入が増加する)
1882 死刑制度の廃止
1883 鉄道の完成(コーヒーなどの輸送に使用される)
1886 国費による普通教育の開始
1889 民主選挙の実施
1890 中米最初の完全自由選挙の実施
1910 カルタゴ大地震
1949 軍隊制度の廃止
    現在の憲法に改正
1955 婦人投票の開始
1966 二大政党の確立
    大統領の再選を禁止
    選挙最高裁判所の常設
    中央銀行などの発足
1975 200海里の経済水域を世界で最初に宣言
1980 国連平和大学の創設(世界初)
1983 永世非武装中立宣言(世界初)
1989 オスカル・アリアス大統領(当時現役)がノーベル平和賞を受賞
1994 地球評議会の本部事務所開設(国連主催の第2回自然環境サミットをコスタリカで実施)  
                                                 h.





【 戦争・・・戦争は・・・】

私、戦争に関して、心に残ってる言葉というか文章が2つあるんです。

1つは「赤毛のアン」シリーズの最終巻で、アンの出兵した息子が自分の死を覚悟して死の前日に妹リラに書いた手紙です。

『そしてやがて君に長い幸福な年月が訪れるだろう。
君は子供達に我々がそのために闘って死んだ理念を教えるだろう。
その理念は、そのために死ななければならないと同時に、そのために生きなければならないこと、
そうでないと、そのために払った犠牲が無駄になるということを子供達に教えてくれたまえ。
これは君の役目の一部だよ、リラ。もし君が-----故郷の娘すべてが-----そうしてくれるなら、
我々戻らない者は君たちが我々に対して『誓い』を破らなかったことを知るだろう。』


2つめは去年見た昼のドラマ(下町の古い家を買った若い夫婦が、
戦死した海軍中尉や子供達の幽霊と同居するというお話。)の中での1シーンにあった戦艦大和の士官達の最期の話。
ドラマの中の言葉だったので事実か、作られた話なのかがわからず、ネットで調べて
「戦艦大和の最期」という、生き残った方が書いた本の紹介文の中に、その言葉があるのを見つけました。

読みたい気持ちはあるのですが、私には難しいかもしれません。
でも、読んでおくべきかもしれませんね。

『彼らの一人一人に愛する家族がいた。
 愛するものと永遠に別れねばならぬことへの苦悩、  愚考を行う国家への疑念と憤り。
やり場の無い思いを抱く 青年士官たちは、無謀な出撃で自分が死ぬことに、
 どのような意義があるのか激論を交わす。

《進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ。負ケテ目覚メルコトガ最上ノ道ダ。
 日本ハ進歩トイウコトヲ軽ンジ過ギタ。 私的ナ潔癖ヤ徳義ニコダワッテ、真ノ進歩ヲ忘レテイタ。
 敗レテ目覚メル、ソレ以外ニドウシテ日本ガ救ワレルカ。 俺達ハソノ先駆ケトナルノダ》

 自分の死が未来に寄与することに、微かな望みをつないだのである。』

                                    
このような人達を愚かな争いで失ってはいけなかったんですよね。
自分達は進むことができない未来へ、命を捧げた人達・・・・。
今の自分の幸せや愚かさを感じます。
でも、そう感じるのは時々なんですよね。情けないことに・・・・・。

今生きている自分は、たくさんの人の命や願いの上にあるということ、
それを忘れずにいたいと思っています。

まさか昼ドラで、印象的な言葉に出会うとは思ってませんでしたが
作者も、戦争を知らない世代でもわかりやすいように書いたようです。

何がキッカケになるかわかりませんね。
伝えたい思いがあるからこそですね。

いま日本は“平和”だから、平和だからこそ、時に“戦争”について考えなければ・・・・・。

このHPも、たくさんの誰かの、そして少しでも“キッカケ”になればいいな〜・・・・・と思います。

                                         **参照**
                                        【 アンの娘リラ / モンゴメリ 】新潮文庫

                                                           【 戦艦大和の最期 】については、こちらを見ました。
                                                            http://www4.plala.or.jp/kaseiken/library/lib02.htm


                                           
A.Y




【思い出をアリガトウ】
   続【おババはパートナー】

実家のジロ君ですが 【おババはパートナー】を書いた後すぐに、あの世へ旅立ってゆきました。

3月10日。
その日は 午前中はパソコン教室、 午後はお休みだったので午前の仕事が終わった後、 久々に街でお買い物をしました。

何気なく立ち寄ったお店で ふとインスタントカメラが目に入り「たまには ヒメの写真でも撮ってやろうかな〜」と、
普段は絶対に買うことのないインスタントカメラを買いました。
で、 その帰りにこれまたいつもは全然そんなこと思わないのに (写真を撮る=ヒメ でしかない私....)
「そうだっ!フィルムはたくさんあるんだからジロと最期(この時点では あと1週間くらいの命だと思っていた)
の記念撮影をしておこう!」と急に思い立って実家へ寄ることに....

玄関の前で母が「あぁ〜間に合わなかった〜」と言うので「何ナニ???」と聞き返すと、
「ジロね、今さっき死んじゃったの」と疲れた様子で言いました。
     “ムシ”の知らせだったのでしょうか・・・。

あわててジロに触れると まだ少し温かい。手足も まだ柔らかい。
でも、 いっつもピスピスいっていた鼻はカサカサに乾いている。

病気らしい病気は 何一つしないでなんとも穏やかに老衰で死んでいきました。
大型犬(っていうのでしょうか?)にしては長生きの....18歳。

「庭の柿の木の下に埋めてあげようか...あそこ好きだったから」
穴を掘って 真っ白いシーツに包んだジロをそっとその中に寝かせ土をかける.....
大粒のボタン雪が 後から後から降ってきて、ジロのお墓を 真っ白にお化粧してくれました.....。

部屋に戻るとつい2〜3日前に買い置きしたドッグフードがキレイに箱詰めされていて (母が準備したようです)
それを見た途端に急に寂しさがこみ上げて来ました。

母が「ここ1週間で 全然ご飯を食べなくなっちゃってねぇ。お店にあった ドッグフードを片っ端から買ってみたの。
でも 結局 食べれなかった...食べても吐いちゃったし...コレ どうしようか???」 というので
「私にいい考えがあるっ!!!」と、 全て引き取ることに。

で それをど〜したかというと.....月に一度三宅島へ作業に行っている知人に預けました。
「ドッグフードだけど いいよね?ネコにあげたって....。ジャーキーなんか ネコも喜ぶと思うよぉぉぉぉ」

そうです!!
三宅島に残された可哀相なニャンコたちに持っていってもらったのです!

その知人は最初島へ行った時、おそらく飼い猫だったであろうネコたちがお腹を空かせて いる姿を見て、
とてもセツナイ気持ちになったそうです。
そこで 次からは作業に行くたびにキャットフードを持参して行ってネコたちのために何ヶ所かに分けて、
置いてくるのだと言っていました。

それを思い出して さっそく知人に連絡!
「おぉっ!!ありがたい!」と 全て引き取ってくれて・・・・。
ひょっとしたらもう既に三宅島のニャンコたちのお腹におさまっているかも。

ただ、 やはりネコにドッグフードというのは 栄養的によくないので(というか 全然足りない)
キャットフードに少しずつ混ぜて量を増やす作戦にしました。

たくさんの思い出を アリガトウ....ジロ。


さてさて。
その夜 アパートに帰ると いつものことながら部屋が スゴイことになっていました。

TVの上の花瓶は倒れシクラメンの鉢はひっくり返って花は食い散らかされ、なぜか部屋の電気はついてるし
居間のラグにはゲロの痕跡....
玄関に置いてあったスリッパがベッドの中にある換わりに、机の上にあった消しゴムがトイレに....
(毎回 このパターンなので 少し飽きてきた!?  たまには もっと違うパフォーマンスをして欲しいぃぃぃ)

このお姫様も今年で12歳。
見かけはおババでも中身はコドモ。
「あたち 12ちゃいぃぃぃっ!!!」(訳:私は今 12歳でございます)
と叫びながら 今日も大運動会を繰り広げている.......
           まだまだ付き合いは 続きそうだ


                                            by  KEIKO
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