具体的な後遺症
胃およびその周囲の器官を取ったことにより様々な後遺症と付き合わなければなりません。
ダンピング症候群
食べ物が急激に小腸に流れ込むことによって起きる様々な症状です。
早期ダンピング
- 食事後数10分で起きる。
- 手術後1年ほどで軽くなります
- 腹部膨満感、ゴロゴロ鳴る、腹痛、下痢、嘔吐、動悸、めまい、頻脈(ドキドキ)、顔面紅潮、脱力感
- 精神的な要因も大。気にしないこと
晩期ダンピング
食後低血糖症候群とも呼ばれます。
- 低血糖を起こす
- 食事の糖質摂取に異常に反応し、最初高血糖になりますが、インシュリンが放出され結果的に低血糖になります。
- 空腹感、冷や汗、激しい動悸、脱力感、失神(しそうな感じ)、わけの分からないパニック感
- 低血糖にいちばん弱いのが脳みそ。「やべぇぞ」とパニック感を誘うようです。最初に低血糖を起こした時は、知識がありませんでした。パニックを起こしている自分に対し、「何で? 何でパニクってるの? 何で?」と二重にパニックを起こします。
- 寝る直前に食事をすると、就寝中に低血糖を起こすことがあります。が、なかなか目覚めません。悪夢を見ながら苦しんでいます。遅い時刻の食事は避けましょう。
対処方法
- 水分、糖分、炭水化物は控えめに
- とにかくゆっくり食べる
- 高タンパク、高脂肪(下痢に注意)のものを食べる
- 起こしてしまったら、飴、キャンディーなどの糖分を取る
- ただし、必要以上に糖分を取るとまた起こす
- 激しい場合、失神の恐れもあるので「人を呼ぶ」
- 静かにしていると低血糖になっていることに気付くのが遅れて、声も出しづらくなります。要注意
消化吸収障害
下痢や嘔吐について
- 消化機能のひとつ以上がなく(弱く)なったのですから当然です。
- 下痢には頻繁に悩まされます。まあ、一生の友達と考えましょう。
- それより恐いのは便秘かも知れません。
- もともとガス欠ですから、便秘でものが食べられなくなると一気に体力が落ちます。
- 術後数カ月は嘔吐することがままあります。
- 横になるときは、頭の方を高くしましょう。座椅子は必需品かも。
- 食べるペースが早いと必ず吐きます。何度も言いますがゆっくり食べましょう。
貧 血
消化吸収障害の結果として最も顕著に現れる症状
- 鉄分の摂取困難と、ビタミンB12の吸収ができなくなることから来ます。
- ビタミンB12は体内に大量にストックがあり、術後数年はそれを使います。
- ただしストックがなくなった時に初めて貧血が出ます。5年前後。
- ビタミンB12と鉄に関しては、投薬の助けを借りるのが良いのかも
齲 蝕
虫歯です
- カルシウムの摂取困難から歯がボロボロになります
- その他の要因もあるようですが、調べていません
- 歯磨きは強迫神経症なみにしても悪いことはなし!