==== 1997年5月のお話し ====


東京急行電鉄からの手紙開けると見学会のお知らせ特別無料乗車券も入っていた

 現在、小生は、毎日の通勤で東京急行電鉄株式会社を利用しています。
 とある日の駅構内で見かけた東急からのお知らせポスターがありました。それが、「東横線多摩川橋梁複々線化工事見学会」の参加募集の案内だったのです。日頃から、東急線を愛用している小生ですが、地元民として、新規の鉄道路線整備の現状を視察するのもある意味でのつとめになろう、と葉書で応募したのでありました。
 1997年2月のお話しでも話題にしましたが、今年の私は、当たり年です。今回もその例に漏れず、応募者多数の中から抽選の結果、見学会に当選いたしました。

砂利もひかれていない多摩川の流を横目ですぐ傍らを電車が通過

 5月17日の土曜日、午前10時に東横線・目蒲線の多摩川園駅改札口前に集合でした。この駅も、きれいになってしまったものです。C班になった小生は、東急電鉄の工務部の方の案内に従って、多摩川縁から新築の橋梁に出て、その複々線となる軌道を辿ったのでありました。当然、普段は、工事関係者しか入れませんよ。
 多摩川を徒歩で渡り、途上に工事のいろいろな説明を聞きましたが、ためになるものです。小生自身は、今は、鉄道ファンでもないし、建築関連の仕事をしているわけではないのですが、ふむふむと納得するものです。

橋梁架替工事の説明ボード川崎側から線路敷設中ここまでレールが・・・

 最後に工事事務所で、この東横線複々線化計画の全般の説明と並んで、大井町線改良工事・田園都市線複々線化工事の計画も聴きました。ある意味で、東急が住宅地化を促進した結果増大した通勤・通学のラッシュ。その都心への足を快適にスピーディに改善するのもまた、東急のつとめということで。営団南北線と都営三田線の延長を目黒駅にて乗り入れる、この計画。これだけ大規模になると、10年単位のプロジェクトになってしまうみたいですね。当然お金と迷惑もかかりますし、沿線の利用者には是非、暖かなご理解をいただきたい、といったところでしょう。
 事業化計画の説明小冊子をいただきましたが、じっくりと読んでみると、電車を走らせながらの軌道移設の施行方法は、それはもう絶賛するばかりです。こりゃ、時間も手間もかかるものだし、4次元思考の工事計画のセンスが必要なわけですな。
 ・・・そうそう、見学会の最中に被っていた工事用ヘルメットは、おみやげにいただきました。

メンテナンス車両オレンジ色の東急ロゴ工事見学記念の印字も


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秋谷裕之ホームページ / ri7h-aky@asahi-net.or.jp