==== 1997年3月のお話し ====


 1996年12月のお話しで話題にしました、NHKの朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」(このリンク先もいつまで存在するのでしょうか)のその後、です。
 春の雨と共に、この4月5日に最終回を迎えました。
 予想通りというか、小生がはまっているだけあって、巷でも人気急上昇で、朝のNHK連ドラでは近年希にみる高視聴率だったそうでして。ノベライズ化やコミック化もされて、女性週刊誌にも取り沙汰されて、それはもう、フリークにも話題性が尽きない現象でした。
 ここで、ひとつだけ、「ふたりっ子」の資料をご案内。
 ある意味で、公式ガイドブックとも言えるのですが、日本放送出版協会(NHK出版)が発行している、「NHKドラマ・ガイド ふたりっ子」がそれです。裏表紙に麗ちゃんのしんきんバンクの宣伝が載っていたり、表紙を開けると出演者の写真で構成された謎の1ページ漫画があったり、巻末に出演者サイン色紙プレゼント案内や切取線とのりしろで構成される読者アンケート用紙が付いていたり、ファンレターの宛先一覧が載っていたりしていまして、それはもう価値物です。平成8年9月25日第1刷発行となっていますので、放送前に文字どおりガイドブックの意味あいで出版されたものなのでしょう。
 撮影日記や舞台裏や、ヒロインふたりのフォトメモリーも載っていますが、読み直すと、えっ、う〜む、という感じもします。撮影はその後も続いて、脚本も終了までに手を加えられたのでありましょうから、ちょっとドラマ仕立ても時間を追う毎に異なってきたのでしょうか(オーロラ輝子があんなに活躍するなんてこともなかったでしょうし)。森山さんが、出始めの頃のちょっと長い髪で、銀縁眼鏡の向こうからふっと不敵な笑みをもらす細い目の写真が印象的です。

 さて、ここで、前回に載せられなかった、またそれ以降に登場した、主なる出演者達の一口コラムを載せておきましょう。前回のリストと併せて見るといいかもしれない。

続・「ふたりっ子」(作 大石 静) 出演者リスト
キャスティング/出演者一口コラム
有沢 可奈丹阿弥 谷津子 有沢英之の実母です。役柄この方が亡くなってから、有沢理佐子が変わったと申せましょう。
伊能 義臣麿 赤兒 通称、関東の殺し屋。銀じいと同じ将棋の真剣師ですね。出演は初めだけでした。
カネヤン多賀 勝一 新世界将棋センターの常連さんですね。半分が歌謡ショーを演じるようになっても、裏でのバックアップ体制は欠かせません。そういえば、夢路いとしは有名な漫才師だったのですね。
フクヤン桂 小米
バーヤン南条 好輝
ニシヤン山内 勉
八百八田中 恵理 天下茶屋商店会の主要なお店の人たちです。セットでしょうが、こういう商店街って21世紀になっても変わらないのですね。
シルバー花店阿栗 きい
テーラー田賀小松 健悦
雨宮 秋彦田口 浩正 香ちゃんと、プロリーグへの争いをしました雨宮3段とその家族です。ところで、田口浩正って名脇役だと思います。
雨宮 みどり松本 麻希
雨宮 春彦森田 直幸
三枝 桂一郎桂 三枝 それぞれに個性的なのは、そういう役者を集めたからか。それにしても、名前を見ても将棋界の戦国時代ですな。三枝の奥深さは言うまでもなく、小米朝の渋さもいいし、何故か出ている古田選手とか、ミラクルチャイルド役の茂山くんの髪の寝癖もいい味だし、岸部一徳の変さは相変わらず、です。
上杉 康治桂 小米朝
毛利 元彦古田 敦也
羽柴 秀明茂山 宗彦
織田 信雄岸部 一徳
黒岩 玲実三倉 佳奈 再び、また双子役で登場です。いやあ、またブラウン管内を所狭しと、駆け巡ってくれました。
黒岩 真実三倉 茉奈
※敬称略
 他に、友情出演なのでしょうか、藤村直美さんと掛布選手とか、最終場面(2005年!)では羽生名人でしたね。

 それにしても、香ちゃんと森山さんの行く末は・・・予想できたようなできなかったような。幸せとは、生活とは、人生とは、愛し合うということは・・・いろいろと思い巡らされますね。
 でも、きっと、これでいいんですよね、大石静さん。
 あっさりしているようで、後からじ〜んとくる最後でした。



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