==== 1996年12月のお話し ====


 NHKの朝の連続テレビ小説は、現在で55作目(NHK大阪放送局にとっては20作目の制作)になるそうですが、今放映している、「ふたりっ子」にはまってしまっている今日この頃です。小さい時分より、毎回、通学通勤前に、見るとはなしに見ている朝の連続テレビ小説ですが、自身の中では久しぶりのヒット作品です(最近では「ひらり」以来かな)。フレックス出勤なので、朝の15分間をブラウン管の前でゆっくりとコーヒーを飲みながら過ごすのですが、1日のやる気も出てくるというものです。さらに土曜日の午前には、BS放送にてその週の再放送を90分かけて行うので、2度美味しいという仕組みです。これだけでも、NHKの視聴料金を払っている価値があるというものですな。
 さて、この「ふたりっ子」ですが、主演者のふたりの年齢設定が小生とほぼ同じで、昭和から平成を駆け抜ける青春像がいきいきと描かれていまして、感情移入もばっちりです。舞台が大阪の下町というのも、よいですねえ。脚本の大石静さんもNHKのドラマは初めてらしいですが、今までの民放のドラマよりも人情が厚くて小生は好きですよ。
 詳細は、NHKの「ふたりっ子」(このリンク先も4月になったら無くなってしまうのかあ?!)のホームページを見ていただくとしましょう。ここで注意なのですが、その月に放映されるあらすじは、見ない方がよいです。小生は、ついつい12月上旬にこのページを見てしまいまして、ヒロインふたりの恋の行く末を語る写真を目にしてしまい、その後の展開のはらはらさに少々欠けるものがありました。
 さて、ここで、まるっきりのお節介なのですが、(個人的に思い入れのある)主要な20人の出演者達の小生の一口コラムを載せておきましょう。

「ふたりっ子」(作 大石 静) 出演者リスト
キャスティング/出演者一口コラム
野田 香子岩崎 ひろみ ある意味でNHKドラマのヒロインらしからぬ無骨さでいい味をだしています。いい女優になると思いますよ。
三倉 佳奈 やんちゃな演技を楽しませてくれました。「銀じ〜い」という叫び声が忘れられません。
野田 麗子菊池 麻衣子 実際の演技にはまり役ですよね、お嬢様気質なところなんか。眉をしかめる顔が特徴的です。
三倉 茉奈 本当の双子でも役によって、清楚なお姉さんはそのようになってしまうものですね。
野田 光一段田 安則 劇団出身だそうで、道理で奥が深い。以前にCMにも出てましたよね、確か。・・・今は、光野田一か。
野田 千有希手塚 理美 ある意味で洒落になれない演技をば。10代の頃もよかったけれど、お母さん役もお似合いです。
黒岩 政夫伊原 剛志 もっと、渋い演技をやっていた記憶があるのですが。このようにのーてんきな役もはまっています。
森山 史郎内野 聖陽 映画「(ハル)」主人公だったのですよね。この中では、まるっきり将棋師森山4段ですね。
有沢 英之高島 忠夫 大阪弁も似合います。野田豆腐店に居候していたときのくだりは面白かった。
有沢 理佐子香川 京子 やはり、有名女優といった風な、板に付いた落ちついた演技ですね。
佐伯 銀蔵中村 嘉葎雄 「わしゃ、くすぶりじゃけん」その渋さが名脇役といった感じを醸し出しています。
米原 公紀桂 枝雀 いやー、この方は、本当に面白いですね。映画「ドグラ・マグラ」でも好演でしたね。
米原 桂子三林 京子 永世名人のおかみさんの役どころって、こんな感じというのをよく現しています。
オーロラ 輝子河合 美智子 何故かさびの部分を覚えてしまった「夫婦みち」。と思ったら本当にCDが発売されてしまって、瓢箪から駒。
海東 壮平山本 太郎 海東財閥の御曹司。恋をふってふられて、この人の存在ってなんだったのでしょうか。
谷 武蔵河島 英五 大阪を唄う男が、占い師になって登場。ドラマの中でももっと活躍して欲しいものです。
黒岩 良夫宮川 大助 何しろ、顔がでかいのです。出演する度にいつも気になります。政の結婚式のときは真顔でした。
黒岩 伸代宮川 花子 最近は、夫婦揃っての漫才をあまり目にしませんが、劇中でもやってもらいたいものです。
猿渡 夏彦國村 隼 首をかくかくする姿が好きです。この人も名脇役だと思います。映画「月はどっちに出ている」でも名演技。
梅屋 音吉夢路 いとし 大阪の人ならば、よく知っているのでは(小生は知りませんが)。新世界将棋センターの受け付け役ですね。
※敬称略

 "On dit des jumeaux qu'ils sont l'incarnation des anges"
 −オープニング画面の噴水の絵の下にある句−(フランス語)「ふたごは天使の生まれ変わりといわれている」(銀じいがお香に言った台詞に基づく:朝日新聞記事より)
 12月いっぱいで、放映も折り返し点を過ぎて、今後の展開もまた楽しみなところです。
 そのうちに、脚本集でも出版してもらいたいものですね。



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